②よりつづく
午後12時
子宮口全開の状態ですが、痛みのない定期的な張りだけを感じているので
普通に家族と話しながら良い分娩状態になるのを待ちました。
何分後かわからないけどもう少しで赤ちゃんと会えるっていうのが
とても不思議に感じられました。
分娩室の用意もすでにされたようです。
麻酔科の先生により再度効き目のチェック。相変わらず左向きに寝ているので
麻酔を足してもらうことになりました。
分娩室はすぐそばですが麻酔が効いて足元が危ないということで
担架で分娩室に入ります。ほんとにもうすぐなんだあ。
無痛分娩は自然分娩から痛みの部分だけをとった分娩なので
もちろんちゃんといきまないと赤ちゃんは出てきません。
分娩台は自然分娩と同じような形です。
足を乗せる台の調整をされ分娩台の上でいきみ方の練習を少ししました。
午後12時15分
本格的ないきみをはじめました。
お腹が張ってきたときに、大きく深呼吸を一度したあと
息を止めて腰を丸めて前に出す感じです。
なかなかコツがつかめない。
マタニティビクスで習っているはずですが実際やってみると難しい。
いきみといきみの間は先生、助産婦さん、看護婦さんと
笑いながら話をしていました。
痛みは全くありません。でもいきみは思い切りしないとあかちゃんは
出てきません。
12時40分
何回いきんだのでしょう。
痛みがなくても、さすがに疲れてきました。
もういきみの間に笑って話をしている余裕は全くありません。
少しでも休養しなきゃと思いその間は目をつむりました。
赤ちゃんの頭は少し見えているそうです。
看護婦さんが「この頭は旦那さんに似ている」と言ってなごませて
くれたりしています。
助産婦さんに私のいきみ方が足りないのかと聞くと、
いきむ力は十分なんだけどたぶん張りが今は弱いからよとの返事。
12時50分
いきみをしなくても頭が出ている状態までなったところで
先生が呼ばれました。先生が確認後、Mitsuが分娩室に呼ばれ私の
頭側のほうに立ちます。
そして1回いきみ、2回目をいきもうとすると
「もういいよ」と助産婦さんの声。
下を見ると先生が「いま羊水抜いてるから」という言葉とともに
にゅるっとした感覚で大知がこの世に誕生しました!
12時58分でした。
皮膚の色は全身サルみたいに赤い!
両手を空に向けてばたつかせてるようにして
ものすごく大きな声で泣いてます!
「生まれたー!!」
簡単にタオルで拭かれすぐに私の胸の上に置かれました。
顔をくちゃくちゃにして手や足を思い切り動かし泣いてる。
かわいい!
お腹の中で十分手足伸ばせなかった分をに伸ばしているのかしら。
なんて小さな顔なの。この子が私の中に10ヶ月もいたのね。
生まれてきてくれてほんとにありがとう♪
Mitsuは一時退室させられ、赤ちゃんの身体測定。体重3030g。身長49センチ。
検診のときは推定3400gだったからそれより1割ぐらい小さい。
私はパジャマを看護婦さんに着させてもらいました。
「ちょうどいい時に生まれた。早すぎなかったので胎脂がほとんどなく、
遅すぎなかったのでつめも伸びてない。」と先生は独り言のように
言っていました。
看護婦さんに案内されドアの外で待っていたMitsuと両親が入室。
私の横に赤ちゃんが寝かされて、助産師さんに導かれて
おっぱいを飲む練習をします。やっぱり出てきたばかりでいきなりは
飲みませんでした。
分娩室で1時間ほど私の体調をみながら親族だけにしていただけるので
家族中で写真を撮りまくりです。
私の横に寝かされた赤ちゃん、目を見開いてじっと私の顔を見続けています。
新生児はあまり見えないって聞いていたけれど、まるで見えているかのように
ずーっと見ているのです。ママってわかるのかな?
Mitsuも生まれたたての赤ちゃんを慣れない手つきで抱っこしてみました。
やっとパパママになれました!
つづく