ENJOY MY LIFE♪ 

   with my little boys

無痛分娩レポート④

2006-06-30 15:59:23 | 無痛分娩レポート

 ③よりつづく

 こうして私の分娩は可愛い赤ちゃんの誕生とともに幕を下ろしました。
無痛分娩に関する考え方は人それぞれだと思いますし、それでいいと
思います。ですが、私にとってはベストな選択でした。
痛みはないけれどちゃんといきまないと赤ちゃんは生まれてこないので
ちゃんと出産した感動を味わうことができます。
出産後、すぐに母子同室だったのですが体力の消耗も少ないので
夜まで初めて顔を合わせる赤ちゃんとはじめましての挨拶もできました。
生まれてくる瞬間をじっくり見ることができ、こんなに感動するのなら
何人でも生みたい!という気持ちになりました。 

 途中から見ていた母は、自分の出産の時にはものすごく痛くて、
痛かったということしか覚えていないけれども、自分の分娩のすべてを
見ることができて覚えてられる私をうらやましいといい、
無痛分娩の素晴らしさに感激していました。

 いちばん無痛分娩推奨派だったMitsuは、陣痛が来てから分娩室に入り
出産するまで安心して見ていることができたし、陣痛の間も話をのんびり
する時間があり、ゆったりした気持ちで赤ちゃんがやってくるのを
待ってることが出来たと言っていました。

 もう一度子供を産む機会があれば私は間違いなく無痛分娩を
選択します。
自然分娩の中にもいろいろな方法があるし、自分にあったものを
選択すればいいと思いますが無痛も方法のひとつであることが
もっと広まればいいなあと思いました。
 

     -生まれたての大ちゃん-

                         おわり
                      

無痛分娩レポート③

2006-06-29 14:51:35 | 無痛分娩レポート

②よりつづく

午後12時
子宮口全開の状態ですが、痛みのない定期的な張りだけを感じているので
普通に家族と話しながら良い分娩状態になるのを待ちました。
何分後かわからないけどもう少しで赤ちゃんと会えるっていうのが
とても不思議に感じられました。
分娩室の用意もすでにされたようです。
麻酔科の先生により再度効き目のチェック。相変わらず左向きに寝ているので
麻酔を足してもらうことになりました。
分娩室はすぐそばですが麻酔が効いて足元が危ないということで
担架で分娩室に入ります。ほんとにもうすぐなんだあ。
無痛分娩は自然分娩から痛みの部分だけをとった分娩なので
もちろんちゃんといきまないと赤ちゃんは出てきません。
分娩台は自然分娩と同じような形です。
足を乗せる台の調整をされ分娩台の上でいきみ方の練習を少ししました。

午後12時15分
本格的ないきみをはじめました。
お腹が張ってきたときに、大きく深呼吸を一度したあと
息を止めて腰を丸めて前に出す感じです。
なかなかコツがつかめない。
マタニティビクスで習っているはずですが実際やってみると難しい。
いきみといきみの間は先生、助産婦さん、看護婦さんと
笑いながら話をしていました。
痛みは全くありません。でもいきみは思い切りしないとあかちゃんは
出てきません。

12時40分
何回いきんだのでしょう。
痛みがなくても、さすがに疲れてきました。
もういきみの間に笑って話をしている余裕は全くありません。
少しでも休養しなきゃと思いその間は目をつむりました。
赤ちゃんの頭は少し見えているそうです。
看護婦さんが「この頭は旦那さんに似ている」と言ってなごませて
くれたりしています。
助産婦さんに私のいきみ方が足りないのかと聞くと、
いきむ力は十分なんだけどたぶん張りが今は弱いからよとの返事。

12時50分
いきみをしなくても頭が出ている状態までなったところで
先生が呼ばれました。先生が確認後、Mitsuが分娩室に呼ばれ私の
頭側のほうに立ちます。
そして1回いきみ、2回目をいきもうとすると
「もういいよ」と助産婦さんの声。
下を見ると先生が「いま羊水抜いてるから」という言葉とともに
にゅるっとした感覚で大知がこの世に誕生しました!
12時58分でした。
皮膚の色は全身サルみたいに赤い!
両手を空に向けてばたつかせてるようにして
ものすごく大きな声で泣いてます!
「生まれたー!!」
簡単にタオルで拭かれすぐに私の胸の上に置かれました。
顔をくちゃくちゃにして手や足を思い切り動かし泣いてる。
かわいい!
お腹の中で十分手足伸ばせなかった分をに伸ばしているのかしら。
なんて小さな顔なの。この子が私の中に10ヶ月もいたのね。
生まれてきてくれてほんとにありがとう♪

Mitsuは一時退室させられ、赤ちゃんの身体測定。体重3030g。身長49センチ。
検診のときは推定3400gだったからそれより1割ぐらい小さい。
私はパジャマを看護婦さんに着させてもらいました。
「ちょうどいい時に生まれた。早すぎなかったので胎脂がほとんどなく、
遅すぎなかったのでつめも伸びてない。」と先生は独り言のように
言っていました。
看護婦さんに案内されドアの外で待っていたMitsuと両親が入室。
私の横に赤ちゃんが寝かされて、助産師さんに導かれて
おっぱいを飲む練習をします。やっぱり出てきたばかりでいきなりは
飲みませんでした。
分娩室で1時間ほど私の体調をみながら親族だけにしていただけるので
家族中で写真を撮りまくりです。
私の横に寝かされた赤ちゃん、目を見開いてじっと私の顔を見続けています。
新生児はあまり見えないって聞いていたけれど、まるで見えているかのように
ずーっと見ているのです。ママってわかるのかな?
Mitsuも生まれたたての赤ちゃんを慣れない手つきで抱っこしてみました。
やっとパパママになれました!

                        つづく


無痛分娩レポート②

2006-06-25 17:33:26 | 無痛分娩レポート

①からつづく

6月11日
午前2時半
お腹の痛みが2時くらいから強くなってきました。
本格的な陣痛がやってきたのです。
少しでも痛くなったら麻酔を打つのでナースコールしてください、と言われて
ましたが、「陣痛の痛み」というものを少し体験してみたかったので
我慢できるところまでしてみることにしました。
定期的に痛みの山がやってきます。下腹部と腰が痛い!そしてトイレにすごく
行きたくなる感じです。
痛みに弱い私が耐えられたのはたった30分。
看護婦さんを呼び、お腹の痛みが強いことを伝えると
夕方装着した肩にある麻酔の袋に麻酔を注入してくれました。
両親学級で聞いていた通り、麻酔が効いてくるのは20分後くらい。
しばらく痛みに耐えているとある時からふうっと楽になりました。
定期的に来るお腹の張りはわかるけれど痛みは全くなくなりました。

午前5時半
また痛みがやってきたような気がします。
麻酔が効いてくるのに20分間かかるので少しでも痛くなったら
看護婦さんに言わなきゃと思っていたので今回はあまり痛くないうち
にお願いしました。前回より少し少ない量の麻酔が注入されました。

午前8時半
助産婦さんに内診をしていただくと子宮口は5cm開いていました。
前日のメトロが効いたようです。出口に自然と出てきたメトロを取り出しました。
そしてこの時点から連続的に麻酔液が体に入るものに切り替えられました。

午前9時半
再度助産婦さんによる内診で子宮口の開きは7cm。
直後産科の先生による内診。いい感じですすんでいますよとのこと。
家でじっと待ってられないMitsuは早々とやってきました。

午前10時20分
麻酔科の先生が保冷剤(ケーキを買った箱などに冷やすために入れられてある
ようなもの)を持ってきました。それをお腹周辺に当てて麻酔が効いているか
診られました。
無痛分娩の硬膜外麻酔が効くのはお腹周辺のみで
それ以外の場所はちゃんと感覚があります。
保冷剤を当てたところが冷たいかどうか聞かれます。
右側上部だけが保冷剤を当てられると感覚がありました
私が左向きでばかり寝ているためお腹の右側の効きが少し弱いみたいです。
痛みは全くありませんでしたが麻酔が少し足されました。

午前11時
両親が様子を見にやってきました。
初産は午後から夕方、時間がかかる人は夜になると聞いていたので
早すぎる到着に驚きました。
ですが、早すぎて正解でした。
助産婦さんによる内診のためMitsuと両親に廊下で一時待機してもらいました。
すると、子宮口10cm全開!
もう少し様子を見て、赤ちゃんがなるべく早く出てこられる状態まで待ったら
分娩室に入りましょうとのこと。
想像していたよりずーっと早くてびっくり!

                      つづく


無痛分娩レポート①

2006-06-23 16:26:14 | 無痛分娩レポート

 赤ちゃんがお腹にやってきたことがわかって無痛分娩の病院を探して
きたのはMitsuでした。
 はじめは分娩方法にこだわりをもっていませんでしたがだんだんと
その方法に納得し、出産後の今は私には本当に合っていた方法だったなと
思っています。

 言葉こそ広まっているもののまだまだ馴染みのない無痛分娩。
レポートしたいと思います!

6月10日
6月5日の39wの検診の際、6月10日が入院日・11日が出産日と決まりました。
午後病院に入ればよかったので、入院の荷物を持って
Mitsuと中華料理屋でランチ、スタバでコーヒーを飲んでから病院に向かいました。
 通常の検診と同じく検温・血圧・検尿を終え、内診室へ。
そこで子宮口は2.5cmの開きと言われました。
ちゃんと明日には10cmになって産めるのかしら?
それから自分の病室(この病院は全て個室です)で
病院が用意している背中に縦のマジックテープがついているガウンに着替えた後、
処置室へ案内されました。
そこには麻酔科の先生と看護婦さんが待機していて、処置台の上で横にされ
海老のように背中を丸くするように指示があります。
そして背中のマジックテープを開け、背中に硬膜外麻酔を注入するための注射と
カテーテルを入れます。注射はちくっとするくらい、カテーテルは注入される瞬間
重い感じがするけど思っていたより全然痛くありません。
麻酔はまだ入っていません。
カテーテルは背中から肩までテープで貼られそこに袋のようなものをぶら下げ
られます。いざ麻酔を注入するときはその袋の中の入れ物に麻酔を入れると、
カテーテルを通って背中から体に入る仕組みになっています。
次に産科の先生がメトロと呼ばれるものを子宮口に挿入。形はピンポン玉のよう。
全く痛みもないし違和感もありません。子宮口を開かせるためにこれを入れる
そうです。2.5cmしか開いていない子宮口が明日の朝までに4.5cmから5cm
開いていると楽なのでという説明がありました。

 病室に戻りNST(赤ちゃんの心拍とお腹の張りを監視する装置)を40分間。
これが終わるともうすることがありません。
17時半になると運ばれてきた豪華な夕食を食べ、二人でテレビをぼーっと
見たり雑誌を読んでいるだけ。
なんだかまるでホテルに泊まりに来てまったりしている感じです。

時々お腹の強い張りと腰の痛みがやってくるけど
麻酔を打ってもらうほどではありません。前駆陣痛のときくらいの痛みです。
看護婦さんにときどき痛みがあることを話すと子宮口が開いてきてきている
のでうまくメトロが効いているんですとの返事。

そうそう、メトロは子宮口が3~4cm開くと自然に出てくるみたいなんですが
トイレでいきんだりすると出てくる可能性もあるそうです。
水に流せないので出てしまうと看護婦さんを呼ばなきゃいけません。
そう思うとトイレに行くのも緊張してしまいます。

                            つづく