「安いタイプの洗濯機はベルト駆動」の巻

お得意様の施設で使用されている洗濯機なんですが、エラー表示「U19」で止まるとの修理衣類

二台とも同じパナソニック製で同じ機種

多分、使用開始も同じ頃でしょう、今回は故障内容も同じ

メーカー　パナソニック

品　　番　NA-F70PB11

症　　状　エラー表示「U19」脱水の異常を現しています。

まず、洗濯物を入れないで脱水をスタート

洗濯槽は回りますのでモーターやクラッチは正常のようですから、ベルトの滑りがないか洗濯槽に負荷をかけて試します。

洗濯槽に負荷をかけるため、フタを開けて洗濯槽を手で押さえたまま脱水をします。

と、ここで疑問に感じるのは電器店さんだけ(笑)

脱水の工程では、フタを閉じていなければエラーとなりますから、フタを開けていても閉じていると認識させる工夫が必要なんですね

で、マグネット（磁石）を使います。

洗濯機には、フタに磁石を内蔵していて

この機種では赤マルの部分

フタを閉じると本体にあたる所へ

磁石をあてがいテープで固定

こうしとけば磁石に反応するスイッチが働き、フタが閉じられたと認識するのです。

もう一つ、フタロックのスイッチも手を加え

洗濯槽を手で押さえて負荷をかけた状態で脱水をスタート

すると、モーターの回る音はしますが、洗濯槽は動きませんね、もちろん手を離せば動きます。

モーターは回転してますが、ベルトは動いてない

あきらかに滑ってますね

そもそも縦型洗濯機には、モーターからの回転をベルトで駆動するタイプ

とダイレクトに駆動するタイプがあり、ベルト駆動タイプは安価な製品になります。

このベルトが磨耗するのと伸びてしまうのが原因なんですが、ベルトの伸びはある程度調整で直せます。

今回は新しく交換で見積もりをさせていただきます。

まぁ、ベルトは安いんで修理されると思いますが(笑)

一般の家庭ではベルト交換は滅多にありません

きょうはここまで

つづく