帰りの道中、
「警察呼んでくださぁい!」と叫び声。
正面を見ると、男性二人が取っ組み合い。
一人がキレていて
「おめーがこんなトコに車とめっからいけねぇんだろ!!あぁん!?」と、気弱な男性に食いかかっている。
「警察呼んでください!警察呼んでください!」叫び続ける男性。
一瞬「あっ、警察呼ばなきゃ、助けなきゃ!」なんて思った。
でも背を向けてその場を去った。警察も呼ばなかった。
一刻を争う、という雰囲気でもなかったし、状況も事情も把握出来てないで関わるべきでないと思った。
警察と共に立ち会う事になり、顔を晒すのも時間をくうのも御免だった。
見ず知らずの人間に助けられるかもわからない無駄な救いの手を差しのべるなら、大事な人達の為にその時間と労力を使いたいと思う。
取っ組み合う二人の車が邪魔で、後ろの車がつっかえて、ブーブーいってた。
誰かが嫌でも出てきて、仲裁に入る形になるだろう。
昔の私なら、なにかアクション起こしてただろうな。
自己満足で悦に浸ってたんだろうな。
でも実際は、何も残らない。
まだこの現実に戸惑いを覚えます。冷たくて、暗くて、寂しい。
もっと大人になりたいな。