チャウシェスク政権下のルーマニアを舞台に、
法律で禁じられた中絶に臨む一人の女子学生と、
それを犠牲的なまでの思いやりで手助けする
ルームメイトが送る辛く長い一日の出来事を
リアルかつ緊張感に満ちたタッチで描いた衝撃作
これね、予想以上に重かったなぁ~・・・・・
でも、間違いなく秀作ですよ
決して「面白い」部類の内容ではないけれど
ルームメイト(妊婦)を手助けする彼女(主人公)の
行動から目が離せず緊張感がこちらにまで
ヒシヒシと伝わってきます。
主人公を取り巻く環境があまりにも不幸で・・・
「なんで彼女がこんな目に遭わなきゃならんの?」って
怒りを感じながら観入ってました。
鈍くさい彼氏と空気の読めないその家族&親戚。
人の弱みに付け込むズルいエロタヌキ医者。
そしてなんといってもダントツ1位は
諸悪の根源であるルームメイト(妊婦)
こいつのお陰で終始イライラ
アンタのせいで彼女は・・・彼女は・・・うぇ~ん
私なら張り倒してたかも・・・
これはなんとしても続編作って復讐して欲しい~
全体に暗く重い色調で統一されていて、
当時の時代背景を見事に表現しています。
観終わった後のなんともいえない後味の悪さと
フツフツと込み上げてくる怒りが暫く残りますが
決して損はしません、オススメですよ