いよいよ本格的な夏の始まりです。
なにはともあれ、熱中症には最大の注意を払って下さい!
体の仕組みの基本は循環です。 循環によってバランスを保っています。
運動(走る)するということは、体の活動を増やす行為です。 代謝機能が伴わないと
どこかでパンクしてしまいます。 その「どこか」と言う事が問題になります。
これは、人によって異なります。 個々人が「どこか(代謝滞っている場所)」を素早く
見つける事が肝心。 一般的にはのどが渇くとか、体温が上がってボーっとする等の
症状が出て、自然に給水したり、運動が出来なくなったりするのですが、そのタイミングに
気付かないことがあります。
特に注意が必要なのは、発汗に注意です!
本来、体温が上昇すると汗をかいて体を冷やす作用が起こるのですが、発汗量が少ないと
当然ながら体に熱が溜まります。 熱に一番弱いのが脳です。体温が41度を超えると脳細胞が
破壊され始めると言われています。 特に汗をかきにくい体質の人は気をつけましょう!
汗をかきにくいと言うのは、言い換えれは暑さに体が反応しにくいと考えるべきで、このような人は
水分補給も滞り勝ちです。 また、水分補給を意識して増やしたから問題が解決したわけでは
ありません。 発汗を促すか排尿がなければ(代謝がなければ)、体温はいずれ上昇します。
このような場合は、体を冷やす事を最優先すべきです。
運動を中止して、首周りを中心に冷やすことで、回復にむかいますが、コーチや保護者の皆さんは
よく、子供を観察して水分補給の少ない子、発汗が少ない子に特に注意を払って下さい。
注意事項が長くなりましたが、例年より長い夏になりそうな予感がしますが、熱中症に最大限注意しながらも
沢山走っておく季節になりました。 沢山走るとは、必ずしも距離を指標にする必要はありません。
「何時間続けて走った」も有効な指標です。 それぞれの体力や運動能力に合ったトレーニングを
して下さい。
今月は特にメニューを作成しませんが、 距離あるいは時間を走り込むが課題です。
この時期スピードは考えないでください。むしろゆっくりが正解です。
つまり有酸素運動でなければスタミナはつきません。 この時期に記録を狙っても良い記録は出ません。
じっくり、気候のよい季節が来るまでに基礎体力を養い、準備する期間にしますので、よろしくお願いします。