28日、日曜日。この日は、久しぶりに「13時間」の受付業務を行う。独身だったむつ時代から、青森市に戻ってきての数年間まではよくやっていたが、加齢とともに体力が続かなくなって断っていた仕事だ。しかし今回は同僚がこの日どうしても従事できないので代打で入ったのだった。
朝6時に集合して会場設営し、7時に受付が始まればあとはほとんど、ひたすら青い空と白い雲を眺めて13時間を耐えるだけだ。自分の受け持った会場はもともとそんなに人が来ないところなので、それはもう暇で暇で、なんともしがたいほどの苦労を味わうことになった。バタバタ忙しいのは嫌だが、暇すぎるのも大概厳しい。
同じ場にいる人と喋ったり、立ち上がって背伸びをしてみたり。あるいは窓から外の景色を眺めてみたり。そんなことをしても、時計は5分も経過していない。ほぼ何もしない(とは言え気は常に張っている)状態での13時間ってなんと恐ろしく長いのだろうか。人材が潤沢なら半日おきに交代とかでもいいと思うのに。
むつ時代は、この13時間の戦いののちさらに受付結果を集計するという作業もやっていたな。遅い時は深夜3時までかかるから、20時間は仕事をし続けることになる。若かったとは言えよくこなしてたもので、それに比べれば今はたった13時間ぽっちなのに、辛すぎて体と精神が悲鳴を上げている。
一緒に13時間を耐えた年上の方は普段の日常業務でも「早いなと思える日で9時帰宅」とか言っていて、さらにこの日20時間コースだと言って笑っていた。とてつもない精神力と体力だ。とにかくタフだ。それに比べて今の自分の環境はなんとぬるいことか…。とかく人は自分の立ち位置に慣れすぎてしまい、マヒし不平不満をこぼしがちだなと思う。
13時間を終えた次の日である本日、仕事中のどが痛くなってきてしんどかったが20時間コースの先輩が平然と仕事をしているのを見たから頑張った。30代中盤、がむしゃらに仕事をこなせる最後の時期なんだから、今こそ仕事に集中して経験を積み上げたいところだ。暇と戦う13時間の受付業務はさすがにもう体力的にできそうにないが。
~完~
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