おとなりカフェ

保育園は教育的要素にあふれている


幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省と、それぞれ管轄が違う=根本的な成り立ちが違う、ということをどのくらいの人が知っているでしょうか。

私もちゃんと区別できるようになったのは、子どもを生み、また再び外で働くために始動した頃に、「保育園を考える親の会」発行の本をまとめて2-3冊読んで、保育施設等の基本を知るようになってからです。

でも、国会議員の中にこの2つの基本的な違いを知らない人がいるらしいのですが(まあいいや)。
今でこそ「少子化対策」が施策の優先順位の上位にあるため、こういう話を聞くことはきわめて少なくなったことと思いますが。


さて、私が言いたいのは、昨日からの続き。
保育園が教育的要素に満ち溢れている場だということ。

年配の人の中には、保育園は、ただただ子守りをする場所で、教育的配慮を望めないところだと思っている人もけっこう多いです。

教育・・・教えるもの(一方的にどんどん入れていくイメージ)
education・・・もてる能力を引き出すこと

「教育」は元はeducationの訳語のはずなのに、政治体制や独特な価値観に翻弄されて、この言葉の二つの概念はどうも同じものではなくなり、21世紀を迎えました。
なんとかして子ども達によきeducationを取り戻してあげたいと、文部科学省の中で奔走してくださった人や時期があったけれど、どうも失敗し、世の中また「教育」に逆戻りしてしまった感があります。

子どもの発達に対する理解と洞察、子どもの育つ環境へのこだわりを発揮できる保育園では、「教育は好奇心を育てること」と捉え、子どもの発達に応じた遊びを通じて、元からある子ども達の育つ力を信じて、好奇心、学びたい心を引き出してくれます。

そして、時期が来て、子ども達は自分から知りたいと思えば、保育園でも自宅でも、こちらが教えなくてもどんどん学んでいきます。それはそれは目を輝かせて。

保育園では、まず同じ年齢のグループはあるし担当もちゃんといるけれど、一斉に何か同じことをすることにこだわりません。異年齢の交流が日常にあります。
遊びに強制はほとんどなく、保育士はなるべく子ども達への「機会の提供」に徹し、やりたいようにやらせます。

そういう園から巣立っていく子ども達は、小学校を心底楽しみにして、もっともっと勉強したい!という希望を胸に入学式を迎えるのです。

そして、小学校という場が、その思いを受けとめられるだけの度量があるかないか・・
めげずにがんばれ、子どもたち!


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