今日、家庭料理を習うというプログラムを組み込んだ地域の子育て支援&コミュニティ活性化に関する事業の相談で、栄養士さんと打合せをしました。
いろいろと気づいたり、勉強になったりすることがたくさん。
なかでも、そうか・・・と感心というか、世の中そういうことになっていたのかとしみじみ思ったことは、料理のレシピを何人分にするのか、ということ。
今は高齢者のいる世帯でも一人暮らし、二人暮らしは普通ですし、若い子育て世代も大勢で同じ料理を食べることが少なくなっています。
比較的几帳面に料理をする人が多い若い人の場合、レシピを4人分にしておくと、2人分のレシピはないのか聞かれることが増えているそうです。
話していて出た結論は、割る(÷)より、かける(×)のほうが簡単かも、ということ。
そして、今回は2人分でいきましょうということに。
帰宅後にいくつかの料理本を次々開いてみました。
有名どころで・・・栗原はるみさんは、ほとんどが4人分。
辰巳芳子さんの本は、料理の種類によって1人分から5人分、6-7人分、8人分などさまざまです。特に表記がない場合は、大きめのお皿にひと盛りを想定しているというものも。
スープ類は、1回につくる最少量というものも。
こういった状況にあわせた臨機応変感覚は、家庭料理では必須とも言えますが、この感覚を習得するにはけっこうな時間と失敗を重ねる経験が欠かせません。
今年に入って、NHKのアーカイブス「きょうの料理」、昭和40年代の辻嘉一先生の「たたきごぼう」の映像を見ました。
分量はあえて言いません、自分の感覚で、とおっしゃっていました。
伝統料理の意味を語りながら、手際のよい美しい手さばきは、それはそれは感動ものでした。
NHK・きょうの料理50年のサイトにも、当然、「たたきごぼう」の分量は書いていません。
辻先生の話し言葉を思い出しながら文章を読むと、厳しくてあったかい愛を感じます。
ここは大好きなサイトです。
http://www.nhk.or.jp/partner/ryouri/ryouri50/index.html
最新の画像もっと見る
最近の「食」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事