Michiya Diary

ノーベル物理学賞受賞の夢を諦め、新たな夢探しのために、日々SEとして働く男の、愛と感動の日々をつれづれなるままに。

朝日社説への突っ込み

2014-07-02 10:46:50 | 政治
 突っ込みどころが満載なので……

朝日>戦後日本が70年近くかけて築いてきた民主主義が、こうもあっさり踏みにじられるものか。

 えっと、戦前から日本は事実上の民主主義ですが……
 たとえば、明治憲法において天皇による法律の制定には議会の協賛が必要だったし、議会が可決した法律案を天皇が裁可しなかったことは一度もない。従って、事実上の立法機関は天皇ではなく議会にあったのが戦前の体制。
 詰まる所、戦前天皇は憲法上大権を有しながらも、立憲君主の立場を固辞したので、事実上民主主義だったんですよ。

朝日>安倍首相が検討を表明してからわずかひと月半。集団的自衛権の行使を認める閣議決定までの経緯を振り返ると、そう思わざるを得ない。

 現政権が検討を始めたのはひと月かもしれませんが、それ以前から検討してるでしょ?
 「そう思わざるを得ない」は、朝日新聞の感想。

朝日>法治国家としてとるべき憲法改正の手続きを省き、結論ありきの内輪の議論で押し切った過程は、目を疑うばかりだ。

 現憲法は、自衛権について何も明文規定がない。なので、必要なら解釈法を国会が制定すべきだし、そうでないなら内閣による解釈の是非は最高裁が行うのが、法治国家としてとるべき道。
 内閣が憲法解釈を行えないなら、誰がするの?少なくとも、朝日新聞じゃない。

朝日>■解釈改憲そのもの

 あっそう。

朝日>「東アジアで抑止力を高めるには集団的自衛権を認めた方がいい」「PKOで他国軍を助けられないとは信じがたい」
朝日>一連の議論のさなかで、欧米の識者や外交官から、こうした声を聞かされた。
朝日>だが、日本国憲法には9条がある。戦争への反省から自らの軍備にはめてきたタガである。占領政策に由来するとはいえ、欧米の軍事常識からすれば、不合理な制約と映るのだろう。
朝日>自衛隊がPKOなどで海外に出ていくようになり、国際社会からの要請との間で折り合いをつけるのが難しくなってきていることは否定しない。

 なんだ、わかってるじゃん。

朝日>それでも日本は9条を維持してきた。「不戦の国」への自らの誓いであり、アジアの国々をはじめ国際社会への宣言でもあるからだ。「改めるべきだ」という声はあっても、それは多数にはなっていない。

 すごいなぁ。そこまで9条を神聖化する気にはならんけど。
 そもそも、今回の件は、アジアの大部分の国々は、歓迎・了承しているけど?

朝日>その大きな壁を、安倍政権は虚を突くように脇からすり抜けようとしている。

 別に虚をついてないけど?こっそり変えたわけじゃないでしょ??

朝日>9条と安全保障の現実との溝が、もはや放置できないほど深まったというなら、国民合意をつくった上で埋めていく。それが政治の役割だ。その手続きは憲法96条に明記されている。

 朝日のいう『国民合意』って何? 議会(代表)制民主主義の否定??直接民主主義にしろと??

朝日>閣議決定は、「できない」と政府が繰り返してきたことを「できる」ことにする、クロをシロと言いくるめるような転換だ。まごうことなき「解釈改憲」である。

 政権が代われば、政治方針が変わるのはあたりまえ。「クロをシロと言いくるめる」って、どっちがクロ?

朝日>憲法の基本原理の一つである平和主義の根幹を、一握りの政治家だけで曲げてしまっていいはずがない。日本政治にとって極めて危険な前例になる。

 新安保やPKOの時も、似たようなことを言ってたと思うけど、今はどうでしょうか?

朝日>自民党の憲法改正草案とその解説には「公益及び公の秩序」が人権を制約することもありうると書いてある。多くの学者や法律家らが、個人の権利より国益が優先されることになると懸念する点だ。

 あれ?今度は改憲案??
 なにに比べて「多くの」なのか、根拠がない。単に少なくないという意味なら、その逆を懸念する人も多い。

朝日>極端な解釈変更が許されるなら、基本的人権すら有名無実にされかねない。個人の多様な価値観を認め、権力を縛る憲法が、その本質を失う。

 はい、飛躍。許されないと思うなら、立法で縛るなり、選挙で落とすなりすればいい。

朝日>■自衛隊送り出す覚悟

 それは必要だろうね。

朝日>安倍政権による安全保障政策の見直しや外交が、現実に即しているともいえない。

 なんで断言できるの?
 朝日新聞の唱える政策のほうが、現実に即しているといえないと思いますが。

朝日>日本がまず警戒しなければならないのは、核やミサイル開発を続ける北朝鮮の脅威だ。

 いや、北じゃなくて西でしょ?
 確かに北の核やミサイルは脅威だけど、少なくとも日本国を侵略することはないよ。

朝日>朝鮮半島有事を想定した米軍との連携は必要だとしても、有事を防ぐには韓国や中国との協調が欠かせない。しかし両国との関係が冷え切ったまま、この閣議決定がより厳しい対立を招くという矛盾。

 東シナ海有事は想定しないの?
 相手の方が圧倒的に有利な軍事カードを持っているのに、さらに譲歩しろと??
 まぁ、想定してないなら、矛盾だろうけど。

朝日>尖閣諸島周辺の緊張にしても、集団的自衛権は直接には関係しない。むしろ海上保安庁の権限を強めることが先との声が自衛隊の中にもあるのに、満足な議論はなされなかった。

 あれ?海上保安庁の権限を強めることには、朝日新聞が反対してたような……
 「緊張」ですか……ほんと危機感ないのか、意図的なのか……

朝日>集団的自衛権の行使とは、他国への武力攻撃に対し自衛隊が武力で反撃することだ。
朝日>それは、自衛隊が「自衛」隊ではなくなることを意味する。くしくもきのう創設60年を迎えたその歴史を通じても、最も大きな変化だ。

 集団的「自衛」権ですが?

朝日>自衛隊は日本を守るために戦う。海外で武力は使わない。そんな「日本の常識」を覆すに足る議論がなされたという納得感は、国民にはない。

 日本を守るための海外での武力行使は?
 それに答えられないのが問題だと思う。

朝日>つまり、自衛隊員を海外の、殺し、殺されるという状況に送り込む覚悟が政治家にも国民にもできているとはいいがたい。

 自衛権を拡大することで軍事的優位性を高め、結果交戦を防ぐのが目的なんだけど。
 もちろん自衛隊である以上、『殺し、殺されるという状況』はありうるんだけど、それは海外だろうが国内だろうが同じこと。

朝日>それは、密室での与党協議ではなく、国会のオープンな議論と専門家らによる十分な論争、そして国民投票での了承をへることなしにはあり得ない。

 もう何年も議論してますが?閣議決定に基づき法整備が始まるでしょ?当然国会でも議論になるだろうし。
 で、なんで国民投票?? そもそも朝日新聞は、改憲につながるから国民投票法に反対してなかったっけ??

朝日>安倍政権はそこから逃げた。

 逃げたって……まぁいいや。

朝日>首相はきのうの記者会見でも、「国民の命を守るべき責任がある」と強調した。
朝日>だが、責任があるからといって、憲法を実質的に変えてしまってもいいという理由にはならない。国民も、そこは見過ごすべきではない。

 だから憲法には自衛権に関する明文規定がないんだよ。それが問題。
 明文規定がないんだから、解釈するしかない。詰まる所、国会が仕事してないんだろ。

朝日>■9条は死んでいない

 生き物じゃないし。

朝日>解釈は変更されても、9条は憲法の中に生きている。閣議決定がされても、自衛隊法はじめ関連法の改正や新たな法制定がない限り、自衛隊に新たな任務を課すことはできない。
朝日>議論の主舞台は、いまさらではあるが、国会に移る。ここでは与党協議で見られたような玉虫色の決着は許されない。

 これから法整備が進むのは確かだね
 「いまさら」なのは、国会が仕事してないから。

朝日>この政権の暴挙を、はね返すことができるかどうか。
朝日>国会論戦に臨む野党ばかりではない。草の根の異議申し立てやメディアも含めた、日本の民主主義そのものが、いま、ここから問われる。

 結局のところ、感情論というか目的ありきなんだよなぁ。
 憲法は、平和を実現するための道具であって、それ以上ではない。
 いくら憲法で平和を叫んだところで、平和は実現しない。
 平和を実現できるのは軍事力(『戦争』ではない)であることは、人類の歴史が証明している。
 「最強の軍隊が不戦を選択する」ことで初めて平和になる。
 「弱い軍隊・もしくは非武装が不戦を選択する」ことは、侵略を呼び込み、平和を壊す。
 「正義なき力は暴力であり、力なき正義は無能」

 以上、おしまい。


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