いや~、面白かった&奥菜恵チャンの可愛い事!
観劇しているとき”フッ”と眠気が襲うことがあるのですが、今回の「ペテン師と詐欺師」は全くありませんでした。約3時間、飽きさせることなく楽しませてくれる作品です。
場所は「天王洲 銀河劇場」以前は「天王洲アートスフィア」といっていた所。10月に生まれ変わりこけら落とし公演として上演されています。
【ストーリー】
舞台は南仏。高級リゾート地リビエラに、ひとりのイギリス人詐欺師がいた。彼の名はローレンス・ジェイムソン。巧みな話術と洗練されたルックスを武器とする彼は、忠実なる相棒アンドレとともに、日々、休暇を楽しむリッチな女性たちをカモっていた。ある日、ローレンスの縄張りに”ジャッカル”の異名を持つアメリカ人ペテン師フレディ・ベンソンが現れる。ローレンスに出会うまでは“自分こそ最高の詐欺師”だと思っていたフレディだったが、大金持ちのミュリエルを華麗に騙すローレンスのテクニックと、その豪奢な生活を目の当たりにし、弟子入りを志願する。初めは渋っていたローレンスも、すぐにフレディの才能に気づいて彼を受け入れ、協力して新たなカモ、ジョリーンから大金を巻き上げる。
しかし、所詮は生まれも価値観も違うふたり。「同じ土地に詐欺師は二人いらない」と、縄張りとプライドを賭けた真っ向勝負が始まる。ターゲットは、純情可憐な旅行者クリスティーン。フレディは、若き日のショックから足が麻痺した車椅子の男に、ローレンスはその足を直す名医になりすまして彼女に近づくが、ローレンスはそれまでのカモとは全く違うタイプのクリスティーンに、いつしか心惹かれてしまう。いつもの調子がでないローレンスのもとへ、フレディに騙され有り金すべて巻き上げられたクリスティーンが駆け込んでくる。泣きじゃくるクリスティーンに同情したローレンスは、彼女に自分の金を渡し、故郷へと彼女を見送るのだった。
フレディとの一世一代の賭けに負けたうえに、クリスティーンも失ってしまい寂しさを感じるローレンス。だが、事態は急展開をみせ・・・
詐欺師ローレンスに「鹿賀丈史」 ペテン師フレディに「市村正親」
相棒アンドレに 「鶴見辰吾」 純情可憐な旅行者に「奥菜恵」
その他 「高田聖子」「愛華みれ」
ミュージカルというと、「歌」で表現することが多く(当たり前なのでしょうが)ストーリーの繋がりが不自然っぽく感じる事が多かったのですが(私だけかも…)今回は台詞が多かったのか、ストーリーがよく分かり私には嬉しかったです。
芸達者な「鹿賀&市村」の素晴らしさは言うまでもありませんが、初めて見た(聞いた)「鶴見辰吾」の渋い声と歌が新鮮でした。
最後に同行の娘から一言。
「ペテン師と詐欺師って何が違うの?」 ごもっとも