
本体の看板は「アンパンマン カプセルころりん!クレーンゲーム 」とある。
電源スイッチを入れ、右端の青いコインの形をしたコインボタンを押すとゲームが始まる。バケットは左端の一番手前がホーム位置である。左端からバケットを動かすボタン、右方向と奥方向の二種類のボタンで、バケットをカプセルの上に持って行き、OKボタンを押すとバケットが下がり、カプセルをつかんで、ホーム位置に移動、バケットが開いてカプセルと落とす仕組みである。
2023年11月10日のブログ「アンパンマンのクレーンゲーム」で同じメーカーのクレーンゲームを修理している。こちらは横方向に動くピニオンギアの破損
症状: キーの一つ(奥向き矢印)が働かない。
故障診断と修理: 奥向き矢印以外のキーは働くので、電池ではないと思うが、先ず電池チェック。
単一乾電池3本 それぞれ全て1.49v(電池チェッカー) 3本のトータル電圧は4.48V(デジタルテスター)
バケットが動かないとの事なので、バケット部分のチェックから始める。
先ず、天井部分の取り外し

ギアBOXが見えるが、このカバーはコードに隠れたネジを含め、四隅にネジがある。
コードを外してからギアBOXの四隅にあるネジを外す。

カバーを取り外すとギアBOXが見える
ギアBOXの蓋を固定する3本のネジを外して、蓋を取ったところ

この写真ではネジが2本見えるが、右上の前方向のリミットスイッチの下に、もう一本のネジがある。マイクロスイッチを上部に外してネジを出し、3本のネジを外すと、この部分が分解できる。
バケットを上下させるチェーンが見えたところ

実はここで故障個所が見えている。
上の写真は、ギアBOXが落ちないように、ギアBOXの位置を正常位置から90度回転させてあるので、分かりにくく申し訳ない。上の写真右側に縦に写っている軸が見える。この軸の上部に付いている歯車(ピニオン歯車)と、この軸の右側に見えるラックとで、ラック&ピニオンを構成し、バケットを前後に動かしている。このピニオン歯車が割れていたのが今回の故障原因だった。
気がつかずにその下のギアBOXまで開けたところ。

モーター軸に付いている歯車を疑い、ここまで分解したが、モーター軸に付いている歯車はびくともしなかった。ここは分解する必要が無かった。
もとに戻って、下写真の左側が破損した歯車。右側はモジュール0.6、10歯の歯車である。

写真では同じくらいの大きさに見えるが、破損した歯車は9歯なのに、モジュール0.6の10歯より大きい。
同じ大きさの歯車が無いので、破損した歯車を修理した写真

歯車の端を目立て用やすりで溝を作り、そこにステンレス針金を巻いて、ひねって固定。
ひねって突起になったところと、歯の位置を合わせるようにして、針金を固定したところとラックとがスムーズに動くように工夫した。
動作確認: 実際にバケットを動かして、一番奥まで行くことを確認した。
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