四つ足歩行

腰痛のため安静にして久しぶりに自坊でブラブラ・・・
あさっての会議の進行に役立てようとPower Pointで資料作りしたり、中旬に受けている講演の構想を練ったり、机の上の物を片付けたりしたのだが、いつもの癖で発掘した資料や書籍雑誌をつい読みふけてしまい、まだデスクの顔が見えてこない。

椅子から立ち上がる時も、いちいち自分に「今から立ち上がるぞ・・・・ゆっくりゆっくり」と言い聞かせながらの有り様であるから捗らないのも無理はない。
だいたいが人間腰が悪くなって当たり前と飼っている犬を見ながらしみじみと思う。
犬は四つ足で歩く。その姿を見ながら首は凝るだろうが腰には負担がかかっていないよなあ・・・・・そういえば犬が「ぎっくり腰」になったって言う話は聞いたことがない。

家族が所用で全員出掛けた隙に、ひとつ四つ足であるいてみようと試みたが、如何せん慣れないものだから膝小僧が無性にいたい。おまけにチワワとプードルから後を追っかけられる始末。少しくたびれてあれやこれや考えている時、ふと「人間二本足歩行を始めたことで、色々なことを手に入れることができたのだが、歩行に利用しなくなった両手で、良きこともできるようになったのであろうが、それ以上につまらぬことを多くしでかしていることか・・・」と、ジッと手を見る。
そういえばロダンだったか、人間の一番美しい姿は「手を合わせ合掌している姿」と「赤ちゃんに乳を含ませながらわが子を見つめる母親の姿」といったのは？

ハイハイして腰への負担は殆どゼロに近いことを実感。少し良くなって再開を考えているWalkingはハイハイから開始しようか知らん。などとバカげたことを考えながらの一日。
しかし、こんな一日が突然恵まれたことは仕合わせな気分。