平成20年3月一杯で、又一つ、134年の歴史ある小学校が閉校された・・
明治7年開校の「広島市立日浦西小学校」~以来、今年で134年間と云う永きに渡り「子供達」を見守ってきた歴史ある「学び舎」だ。
閉校の事実を知ったのは、3月の卒業式の模様を地元TV局がニュースに取り上げられた事で知った。最後の卒業生である3名を見送ったこの「学び舎」はどんな気持ちだったのだろう・・
周りを自然に囲まれた、「学び舎」は温かいオーラを放って佇んでいて、眺めているだけで心穏やかにしてくれる。
卒業した学校の事を「母校」なんて呼びますが、それは母に似た暖かさを感じるからそう呼ぶのかな?なんて勝手に思ったりもします~
車を降り徒歩で門柱を潜り、校庭に足を運ぶと沢山の車が止まっていた。どうやら、運送業者の車のようで、大勢の方達が校舎内の備品の搬送作業を行なっていた。
校庭から一通り写真を撮った後、校舎内に居られた職員の方の許しを得て、作業の邪魔にならぬ様、各教室も撮らせていただく事に・・
この校舎は昭和32年に建て替えられたそうで・・それから計算すると築50年以上経つ「木造校舎」だ。 各教室(理科室・配膳室・保健室等)の備品や机・椅子は全て搬送されていて、空になった教室の中は、まるで木箱の中にいる錯覚を覚えると同時に、本当にこの「学び舎」の歴史は終わりを告げるのだなと・・淋しく感じた。
二階の「講堂」に上がり、ホールに入るとここでも全ての備品は撤去されていたが、一台のアップライトピアノだけがポツンっと一台残っていた。これは後でピアノ専門業者が来て、何処かに搬送するのでしょう・・そして、ピアノとして第二の余生を送ってくれるだろう~このピアノ・・この講堂で最後に奏でた曲はやはり“仰げば尊し”だったのだろうか?其れを思うと益々淋しくなる~
さて、本日は久々に犬達を連れてトレッキング兼、木造の「学び舎」巡りを満喫できた。実はこの日、もう一校訪ねていて・・此方Upは次の機会に~そうそう、言い忘れる所だった~この「広島市立日浦西小」は再利用の計画が進んで、其れを聞いてなんだか嬉しくなり、心の中でこの「舎」にエールを贈った次第です~(^。^)
『画像 1)ピンクに塗られた可愛い「木造校舎」 2)廊下も講堂の床もピカピカです 3)一つ残されたピアノが物悲しいです 4)一番下は生徒が黒板に描いた日浦西小』