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Infiltrate report(潜入レポート)Pattern 3

2019-09-10 12:20:00 | 日記
別れさせ屋


あまり人に言った事がないのだが、おばちゃんになったので書ける(笑)
これは潜入とゆうより、完全に仕事を請け負ったと思っている。


私はもともと舞台に立っていたので、芝居経験と、ある程度の度胸は持っている。
この仕事は今のご時世にも探偵との兼業で存在していると聞いたが どうだろうか。

私の見解では、浮気を明るみに出す仕事が探偵なら、この仕事は復縁屋もしくは「元サヤ」稼業に当たると思っている。


「元サヤ」の意味は分かるだろうか?
元の鞘に納まる→「本来あるべき姿(状態)に戻る」


浮気をして家庭を顧かえりみない人間(男or女)を元の位置(家庭)に返す、もしくはそのターゲットから害虫を排除する役目を担う。
少しリスクのある仕事だ。


表向きはいわゆるサロンのような名目で、少しお高いマンションに事務所を構えていた。
7:3くらいで女性が多く、皆シュっとしたスタッフばかりだった。
確かTOPは女性で、オーナーに当たる開業者は、けっこうなじーさんだった(どっかの元貴族の人)
依頼内容によるが、法に反する場合はしっかりお断りをする。
依頼者からの話しを詳細に聞き、上が判断をし、初めて依頼となり仕事となる。

当時は他社にも同じような同業者がいくつかあり内容はどうあれ、依頼を100%引き受ける企業もあったようだが、私が所属(潜入)していた企業のTOPは意外としっかりしていて、完全な利己主義の依頼は絶対に引き受けなかった。


そこで6~7件ほどの仕事をこなしたのだが、実は仕事の完了地点が今いち理解出来ていない。
こちらが心血注いで別れさせても、また二人がどうにかして連絡を取り合ってしまえば振り出しに戻ってしまう。
手段はいろいろとあるのだろうが、基本はターゲット(例:旦那)の気持ちを完全に仕掛け側の私に持って来れれば、浮気相手(女性)との隙間は作れる。
ちなみに浮気相手側にも同時にモーションをかける場合もある。
片方だけではなく、両者の気持ちを離しておいた方が関係は戻りづらい。

数ある接触の仕方の中で、ターゲットに嫁以外の「女がいるのを知っている想定」でモーションをかける場合、もーのすごく嫉妬深く疑い深い女を演じてみたところ、浮気相手(女)の連絡先を手に入れる事は容易だった(戦略による)
言葉は悪いが浮気をする男なんぞ簡単に落とせる。
段階を踏んで「骨抜き」にすればいいのだ。
そのためにターゲットと身体の関係を持つプロも有る世界だ。

お金の要求や個人的、企業的な蜜情報を要求しなければ、とりあえず法には引っかからない。
人として最低限のルールは守るメソッドで組み立てられていたようだ。

もちろんホテルに誘われることは想定内だ。
この仕事の経験者が読んでいたら分かるだろうが、そんな類の誘いを99%の交わす方法もいくつか存在する。

さすがに私はプロではないので、サクサク手順よく相手の懐には入れなかったのだが、見てくれが並みで+会話力を持ち+空気が読め+芝居が出来て+思わせ振りを前面に押し出せれば、男は7~8割落ちてくれる。
まして嫁以外にも女と関わりたい性質だ、自分はモテるのだと最初から勘違いくらいしているのだろう。


ひと組別れさせるまでに、短くて2週間、長かったのは4ヶ月かかったケースもある。
企業秘密なので詳しく書けないが、最終的に家庭にきちんと返す「手順」が設けられている。
そこまで難しくなかったので実践してみると、一時的とはいえ、旦那はちゃんと嫁の元に戻るのだ。

ほぉぉ、素晴らしいマニュアルだ。
その後のことは私にも分からない。
浮気を認め、嫁の元に戻るまでが契約になる。


依頼料はサラリーマンの給料では分割しないと支払えない桁の金額が支払われる。
よって私たち仕掛け側は結果を出さないと二度目の仕事は回って来ない。

私が4ヶ月もかかった事象は別のスタッフが失敗した尻拭いだった。
修復しながら時間をかけて信用させ直さねばならない。
神経も擦り減る。
企業にもよるが、報酬は1件でだいたいOLの給料の4~5倍(バブル時)はあったか。
常に別の顔を持たないといけないため、仕掛け時とは別の自分を用意出来ないとならない。
もちろん色仕掛けだけではなく他の方法も存在する。

まだ稼働している企業があると申し訳ないので、このくらいでもいいだろうか。
気になる方は連絡下さい。
個人的にお話しします。


















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