リビングの残り半分も、模様替えをした。
炬燵をかたずけ テーブルを戻し
ラグも 夏バージョンのを敷いた。
おぉっ 爽やかなそよ風が感じられるわね
贅沢を言えば、季節ごとに家具も取り替えられたらな~と思う。
我が家の家具は 重厚なヨーロッパ調。
購入した頃の好みなのだ。好みって 変化するのだわ
人間も変化・・いや 進化しているのだから。。。
9歳からpianoを習っていた
むか~し昔のことだ。現代では普通のことだけど、40年以上も前には「普通」じゃなかったのだ。
あの頃の私はおとなしくて、人前では何も言えない様な子供だった。
そんな私が自分を表現できるツールを見つけた!それがpianoという楽器である。
あの時代、pianoを習うのは、お金持ちのお嬢さんときまっていた。
「習いたい!」と両親に頼んだ時、あっさりと許してくれた両親。
後で判ったことだが、極端に内向的で消極的な私を心配した父が、「この娘が自分を表現できるものだから」と考えたのだそうだ(感謝)
そしてオルガンを買ってくれた。
嬉しくて嬉しくて、毎日一生懸命練習したものだ。始めるのが遅かったから、先生の指導で初めの内は週2回レッスンに通った。
2年が経過した頃、先生が父へ手紙を書いて持たされた。
〈もうオルガンでは限界である。どうかpianoを買って上げて欲しい・・〉という内容である 父は悩んだに違いないと今は思う
結局父は本家(昔はこういう言い方をした。家は新宅と呼ばれていた)に頭を下げ、借金をして、娘の為に高価なpianoを買ってくれた
これは大人になって自分で買い換えたpiano。もう33年の年期の入った可愛い相棒である。
実は私って手がとても小さくて、だんだん困難をきたす様になっていったのだ。ベートーベンやショパンは腱鞘炎を起こしそうになるし・・・でも何故か、私の好きなのはモーツァルトとバッハ
特に大人になってからバッハがお気に入りで、「平均律」「パルティータ」「ゴールドベルク変奏曲」etcなんかをよく弾いている。
バロック音楽は心を穏やかにしてくれる。チェンバロの音色も好きだ。
今にして、両親への感謝の想いが溢れる。
親というのは本当に有り難いもの。見返りを求めない、「神の愛」だとつくづく思うのだ。