今日東京は1万以上、全国で5万以上。コロナの感染増加が止まりません。まあ欧米の状況からみれば、まだまだ増えるのかなとは思っています。
さてまた病院で働く友人からの報告をここで伝えさせていただきます。
とっくに医療崩壊とのことです。時間外の救急は止めているそうです。救急搬送困難事案という言葉が広がっていますが、そもそも救急の体制が取れない病院があるということです。ちなみに時間外の救急受診を完全に止めているわけではなく、かかりつけからの問い合わせには救急スタッフが電話での相談を受けているとのこと。医者は2名待機していますが、病棟対応になっていることと、コロナの報告書類を作っていたりするそうです。
通常は看護師2名体制の病院だそうですが、1人はコロナ病棟の応援に入るため、救急の看護師は1人です。その看護師が時間外の責任者のため、救急患者を受け入れると、病院業務が止まってしまうと。
ちなみに救急には1次・2次・3次と3段階ありますが、2次は入院必要となっていますが、この病院はすでに満床のため入院必要な患者は初めから受け入れできません。コロナ病棟を設定し満床、そして一般病とも満床で、入院予定者も入院延期として対応しているということです。
以前僕も病院で働いていたことがあるのでわかりますが、1次は軽症ですから、実際救急と言えるかというと、翌日の外来で対応できるので、電話での救急受診希望については、初診はお断りだそうです。実質現時点で救急はないようなもの。
看護師や事務を含めたコメディカルのスタッフもコロナの影響で欠勤が増加しているようです。家族がコロナに感染、子供が保育園で濃厚接触となると、結局勤務ができなくなるそうです。
朝病院を開ける前に、患者が病院外に並んでいるそうですが、発熱患者が増加していて、外にあるテントに待機してもらうそうです。友人の意見では、その時点でコロナとコロナではない患者が一緒の場所にいるので、「大丈夫か?」と心配しているそうです。でも患者側は気にしていないようだと。それにしても発熱外来の看護師は「大変だよ」と感想を漏らしていました。
どうもこのままだと、救急対応ができないだけではなく、一般の外来も制限しなければならないようです。現在救急対応の看護師が1人いるわけですが、コロナ対応で、当分は0人にしようかとも。そういう話が当然出ているようです。そうすると、一般外来も初診は診ないで、事前予約のみの診察にするしかないそうです。
そういえばコロナで当初ソーシャルディスタンスを気にしていたと思いますが、現在気にしている人はいません。友人からの報告でした。
少しだけ。オミクロンは重症・死亡リスクが低いとされています。ただ確率として低くなったのであって、重症も死亡もあります。確率というのは0でない限り、あるということですから、確率が低くなるように行動したほうがいいのではないかと懸念しています。
確率に対する考え方が科学的ではないように思います。僕自身は科学に全幅の信頼は置きませんし、人間の行動は慣習から逃れられないとも思っています。
友人が皮肉なことを言っていました。出産と死亡だけに対応することになっているよと・・・。それに対して僕、斜めから「生と死は病気ではないから・・・」