今日から9月。秋田での滞在が残り少なくなったので秋田県立美術館で開かれている藤城清治ーこびとと生きる喜び展を見に行く。「多種多様な紙とカラーフィルター、カミソリを駆使して光と影を表現する独自の技法」。こうした絵をどのように言うのだろうか。他、初期の油絵やデッサンなど作品の多さとその内容に圧倒された。
裏磐梯の桧原湖に行く途中にある諸橋近代美術館。ダリのコレクションがあり、以前から行こうと思っていたがなかなかその機会がなかった。10月22日から来年4月まで、建物改修と冬期閉館になるとのことで、13日、思い立って出掛けてみた。開かれていたのは、「パメーラ・ジューン・クルック展」。クルックの作品は同館の主要なコレクションでもある。諸橋氏が、1985年パリで、偶然立ち寄ったギャラリーで開かれていたクルックの個展。氏は、その場で、全作品を買い取ったとのこと。今回は、新しく収蔵された動物シリーズ4点を含め31点が紹介されている。額縁まで原画を広げているのが興味深い。
5日。富山からの帰り、上野に寄り、東京都美術館で開かれている没後50年-藤田嗣治展を観る。生涯を9期に区切り、その間に見られる有名な「乳白色の時代」を挟んでどのようにテーマ、技法が移り変わってきたか、126点の作品他をすべて観ることが出来た。こうした機会はもうないだろうと思う。
フィンランド独立100周年記念フィンランド・デザイン展を県立美術館に見に行く。館内は、今日が最終日のためか、多くの来場者で賑わっていた。家具、ガラス製品、服飾など暮らしに身近なものに活かされたデザインに強く目を引かれた。当然ながら、トーベ・ヤンソンの絵本、原画も展示されていた。