「格に入って格を出ざる時は狭く、
又、格に入らざる時は邪路にはしる。
格に入り、格を出でて、初めて自在を得べし」
という、『俳聖』松尾芭蕉の奥儀がある。
これは、先日行われた「第2回秋季・日本めだか品評会」(於:広島県「めだかの館」)を訪れ、全国より集いし愛好家のみなさまと歓談させて頂いての感想である。
枝葉を見れば十人十色と言われるメダカの飼育方法ではあるが、来場者を唸らせるほどの作品を育て上げたベテラン愛好家の方々は、幹の部分を見れば一様に通じ合うものがある。
きっと、そのレベルに至る過程には、俳諧の奥儀にも似た経験を積んでこられただけでなく、史上初となる品種を作出(出品)された方たちは「格を出でて、初めて自在を得」たとも言えるのではないだろうか。
また、品評会期間中の22日には、TV局のカメラも入り「日本めだか協会・設立式」が執り行われ、まだ緒に着いたばかりの「鑑賞メダカ界」にあっては、歴史的な一歩を踏み出すこととなった。
その場に立ち会う事が出来なかった為、式後に「協会会則」を拝見させて頂いた。
少々長いが以下、会の柱となる第1条を引用する。
「めだか飼育に関する講習会並びに会員同士の情報交換の場を積極的に設け、めだか愛好家の飼育レベルの向上を目指す。また、愛好家によって作出された、珍種・新種・品種の認定及び登録を行い・・・(以下略)」
初心者にとっては、インターネットを通じた各種サイトでの情報交換だけでも現状では有難いものだが、冒頭に記載の『飼育講習会』では、飼育の奥儀なるものを講習して頂けるのかと思うと、それだけで協会の活動に対しての興味が尽きない。
そのうえ、昨今「名称」等によりトラブルが相次いでいる新品種に関しても、協会で認められたならば一介のアマチュアの自作ですら公式に認定・登録して下さるとのこと。
この制度は、愛好家としてこのうえない喜びであり、日頃のメダカ飼育にあっても非常に張り合いとなるのではないだろうか。
その反面、登録外で流通する品種に関しては、何ら価値を持たなくなることも予想されるが、この点に関しては一消費者として静観せざるを得ない。
正式な船出は、明年四月。
それに向けて、協会公式HPも近日公開されるとの報もあり。
筆者は未入会ながらも、当協会の発展と健勝を心より願いたい。
<追記>
協会設立にあたり、当ブログのタイトル名が紛らわしいので、近々変更の予定です。
場合により、ブログを削除する可能性もあります。
こんにちまで、お付き合い下さいました皆さま、ありがとうございました。
心中より御礼申し上げます。
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質問です。教えていただきたいのですが、楊貴妃めだかは、どう見分ければ良いのですか。
赤いめだかは楊貴妃なんですか、見分けがつかないなら楊貴妃でいいのかなぁ?そこら辺がわからないのでアドバイスお願いいたします。出来れば定義のようなものがあれば教えていただきたいのですが。
宜しくお願いいたします。
日本めだか協会ネタに、思わずお邪魔してしまいました。すばらしい内容に食い入ってしまいました。
今後とも是非是非よろしくお願いいたします!!
ご質問についてですが、楊貴妃の定義は「赤みの強い朱赤のめだか」という事だと思います。
ですが、朱赤であれば全て楊貴妃ということでも無いとも思います。
やはり、血統管理のしっかりしている、信頼性のある販売店の楊貴妃が本物の楊貴妃ではないでしょうか。
ネットオークションなどでは、黄色等の個体でも「楊貴妃」として販売していますが、
この事も、楊貴妃はこんな体色?と混乱を呼んでいる一つの原因かもしれません。
この度設立された「日本めだか協会」にはこのような混乱を無くせるような活動を期待しています。
拙いブログですが、宜しくお願いいたします。
協会設立おめでとうございます。
私も楊貴妃について教えてください。信用のあるメダカ屋さんから楊貴妃を買いました。確かに体色体型ともにすばらしい固体でした。朱赤といえます。
その親で交配させてみましたが、すべてが朱赤というわけではありません。もちろん固定率100%ではないので当たり前だと思いますが、楊貴妃から産まれても楊貴妃として呼べないということなんですかね??
その辺はどうなるんでしょう??もちろん私は趣味で飼っているのでなにも問題はないのですが。
よろしくお願いします。
ご質問の件ですが、
前コメントに記載しましたが楊貴妃の定義は「赤みの強い朱赤のめだか」ということになっています。楊貴妃から産まれたとしても、薄い体色の物は楊貴妃とは呼べないのではないかと、思います。