今回は、孵化についてです。
宇宙で行ったメダカの実験では、こういう事を試していたのかと、驚きました。
林公代さんの三菱電機コラム『コロンビア号メダカ実験その後。装置帰還。 』より、抜粋引用します。
「向井さんのメダカ実験装置では水流が作られていた。
メダカの卵がふ化するにはふ化酵素と共に、回転による力を利用して卵膜を破ると考えられている。
水流が卵の回転を助けたために向井さんの実験では高いふ化率を示し、新堀さんの実験装置では水流がなかったたために回転が起こらず、卵のふ化率が低かったのかもしれない。」
文中の新堀さんは、2度目の宇宙メダカの実験の際に、実験装置を制作された方です。
ところで、向井さんの時は、「ヒメダカ」を選りすぐって乗り物酔いをしない生体を実験に使いましたが、2度目の新堀さんの実験では、どのメダカでも通用するかを調べるために、ランダムにすくって使用したそうです。
原文はこちらです。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/dspace/column/c0403_4_b.html
孵化率の低い初心者の方は、エアーポンプ等で水流を作ってあげると良いかもしれません。
もし、お試しの際には、水流の強弱や高低の調整をお忘れなく。