古代ギリシアの哲学者達が、こぞってこの難題を議論したと言われる「鶏卵論争」。
「雌鶏が最初だ」と説いたのが、日本では「プルターク英雄伝」でお馴染みの哲学者・プルタルコス。
「鶏と卵、両方同時だった」と説いたのは、「万学の祖」と呼ばれるアリストテレス。
(ところで、ウニの口は「アリストテレスの提灯」と言われてますが何故でしょう??)
この鶏卵問題に関連し、派生したものをいろいろ調べると、神学・哲学・宗教学はもとより、宇宙学・経済学のほか、「キテレツ大百科(おじいさんパラドックス)」や「モーニング娘。(メンバーの変遷)」にまで行き着くという難問題…
既に数年前の話になりますが、学者や専門家、養鶏業者等で構成されたプロジェクト・チームでは、『卵が先』との答えに至ったそうです。
理由は、「卵の中の胚でしか、DNAは変異しないから」とのこと。
以下、イギリスの新聞『The Guardian』紙のサイトより、かなり大雑把ですが要訳引用します。
卵に突然変異を引き起こす要因を持った、ニワトリでない親鳥が交配し、(後にニワトリ第一号となる)卵が生み落とされた。
その卵は、ニワトリ第一号になるDNAを備えていたから、ニワトリとして孵化した。
もしも、他の鳥として産まれたのならば、生後はニワトリへは変異しない。
よって、「ニワトリと卵どちらが先か?」ということになると、「変異体のDNA(核・胚)が入った、卵が先」ということだ。
原文は、コチラ。
そう考えると…
同じ理屈で、「卵とメダカ、どちらが先か??」と尋ねられたら、「卵が先!!」ということになるのか!?
ところで、メダカを研究する施設では、特殊な装置にメダカの卵を入れて温度を上げ、卵の温度の上がり方によって、「生まれてくるのは、普通のメダカか? 変異体のメダカか??」と、孵化する前に調べ、選別するそうです。
いやはや、凄い機械があるものですね。
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ブログ名が紛らわしいかと思い、変更させていただきました。
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by めだ蔵(めだぞー)
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