まだまだ障害が多いのが現状である。英米の一部では実用化されている配達ロボットであるが、色々トラブルに巻き込まれているらしい。縁石に乗り上げたりキックボードをなぎ倒したり迷子になったり列車に轢かれたりと、笑い事じゃ済まない事故も発生している。労働人口が減少していく中、ロボットに対する期待が大きいのも確かであるが、道路の整備状況を考えると実現の道のりは決して平坦で無い。自転車レーンはおろか、歩道すら十分な幅が取られていない所も多い。そこをロボットが自動走行したら、何が起きるかは大体想像が付く。列車に轢かれるのはレアケースであろうが、交通の妨げになるのはまず間違いないだろう。とは言え狭い日本、そう簡単に道路事情が改善するとも思えない。踏破性を考えれば車輪より四足歩行の方が勝ると考えているが、多分そう云う問題じゃ無い。シニアカーが安心して走れる道路作りが、迂遠に見えても一番の近道だと思うのである。
