どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

どうでもいい四百字 2618

新鮮な光景なのは確かである。無観客で始まった大相撲であるが、普段なら拾えない様々な音が聴こえてくる。四股のドスドスとか腹を叩くポンポンとか高安関のフゴフゴとかがクリアに聴けるのは今だけだろう。お客さんが座る所にもカメラが据えられており、見上げる様なアングルは精細な映像と相俟って迫力満点なのだが、審判の後頭部が気になってしょうがないので、そこは改善を期待したい。この機会にドローンからの撮影等、試せる事は何でも試して後々に活かせば良いと思うのだが、力士の肉声をダイレクトに拾うのだけは、生放送である事を鑑みて止めておくべきだろう。しかしどうにも盛り上がりに欠ける。取組中に大声を出しているのは行司だけで、歓声や拍手やどよめきや座布団が無いのでは面白味も半減である。「スポーツは無観客でも出来る」と言った演劇関係者が居たが、少なくとも相撲に関しては観客込みでなければ娯楽として成立しそうもないのである。

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