最近、意表を突かれる事が多くなった。日本の屋台骨、トヨタが満を持してのキャッシュレス参入であるが、今日まで知らなかった。当面iOSのみのリリースとなるので、情報を拾い損ねていた様である。中身は変哲も無いウォレットアプリで、タッチはiDとMaster Contactless、コードはOrigamiと銀行Payと云う、渋いチョイスである。技術的な選り好みはさておき、「Why TOYOTA?」が現時点では私には見えない。MaaS企業への変革をトップダウンで推し進めているのは知っているが、それはトヨタ自動車がやる事なのか、それが望まれているのかが分からない。Windowsの普及でPCメーカの違いが意味を為さなくなったのと同じ様な変化が訪れる事を予見し、それに備えようと云う姿勢は評価する。しかし「トヨタ車でしか使えないMaaS」を構築してしまったら、NECの二の舞を踏む事になるだろう。そこら辺の塩梅をどうするのか、馬齢を重ねて柔軟な発想が出来なくなりつつある私の意表を、鮮やかに突いて欲しいのである。
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