この週末、忙しさの合い間をぬって新書を一冊読了。
『死刑執行人サンソン 国王ルイ十六世の首を刎ねた男』 安達正勝 著
この本は、フランス革命期のパリで死刑執行人としてルイ十六世、マリーアントワネットの首をギロチンで刎ねたシャルルーアンリ・サンソンという人物の半生を綴ったものだ。文章が平易なので一気に読むことができる。
かつて、ヨーロッパには死刑執行を生業とする一族がいた。
この本に紹介されている『八つ裂きの刑』はかなりエグい。
まず罪人の手足の骨を鉄のハンマーで粉々に粉砕してから、両手足を4頭の馬にそれぞれくくりつけて、さらにナイフで罪人の四肢の付け根に、裂け易くするための切れ込みをいれ、その後4頭の馬に一斉に鞭を入れ、文字通り罪人の体を八つ裂き(正確には四つ裂きだが)にして殺すのだ。かつてヨーロッパでは死刑は公開であったから、死刑の執行される日にはパリ市民たちは早起きをして、先を争って場所取りをしたのだそうな。
しかし、こうした死刑のやり方があまりに残忍すぎるというので、罪人を苦しめずに一瞬にして刑を執行することのできる『ギロチン』が発明されたのだという。18世紀末にギロチンが登場したとき、多くの人々が『ギロチンこそ、人道主義と正義にかなう機械』であると絶賛したのだそうな。
ということで、本日の更新終わり。
毎日暑いですが…お疲れ様です。
この本、かなり夜読むにはかなり怖い感じですね。想像できてしまうのでちょっと怖い感じがします。背筋がすー。
連日の猛暑だからこれでクールダウンでしょうか?
でも昨日東京は豪雨があったそうで大丈夫ですか?
私も8月末に東京へセミナーへ出かけます。人も多くコンクリートジャングル迷って力尽きないよう頑張ります!
西洋のヒトたちは見物に朝から気合入ってたそうですが怖くなかったのかな?不思議です。
死刑はもともと見せしめとして犯罪の抑止に使われたのでしょうか?それとも娯楽目的ですか?どーも、後者ぽいですね。人間とは恐ろしいものです。
幽霊の方がよっぽど害がないね。
神戸の連続殺人犯の診断名を思いだし、恐怖を感じました。
親としては、性犯罪者だけは公表してもらいたいですなぁ。
neuronさま
毎日暑いですね、今週はお盆で田舎に帰省される方々が多いため、都内はとても空いております。こういうときに、のんびり夏休みでもとって一日ぼーっとしていることができたら幸せなんですけどねー。
広島はいかがですか。neuronさんはご実家も広島ですか。
おさぼりフロイトさま
コメントありがとうございます。ある社会学者の解説によると、死刑を公開にすることで、いきり立った大衆が溜飲を下げておとなしくなるという効果もあるようです。
以前メル・ギブソンの「パッション」という映画のなかでも、ピラトが「キリストを吊るせ!」と迫る暴徒化した大衆の声に負け、やむなくキリストに死刑を宣告するシーンが出てきますが、このように大衆のなかに蓄積したルサンチマンを吐き出させ、“ガス抜き”させることで、時の権力への反発を懐柔する目的もあったようです。
返信ありがとうございます。お盆は都会も空いていたようですね。
テレビで帰省ラッシュを見ているだけで疲れる気がしました。一体どれだけの人が大都市に集まっているのだろうかと思いました。
実家は広島です。学生時代は盆正月には帰省ラッシュと重なってしまい立ったままサンダーバードで戻ってたものですが…。kazuさまはお休みなく大変ですね。働きすぎにはお気をつけてくださいね。