MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

覚書

2006年07月31日 17時08分13秒 | ダイアリー

最近は仕事のことで頭がいっぱい。
ですが、思いつくままにいくつか書いてみることにします。

1.さて、ここへきてますます緊迫している中東情勢。大変気になります。職場にレバノン人女性がいるのですが、ここ1-2週間姿を見かけません。帰国したのでしょうか、あるいは単なる夏休みでしょうか。半年ほど前に、偶然一緒に食事をする機会があった際、「レバノンはとても美しいところです。あなたも是非一度レバノンを訪れてください」と熱く語ってくれたことを思い出します。
ちなみにこちらでTVを観ていると(といっても食事中ぐらいしかTVはつけないのですが)、どうしてもアメリカと海外のメディアの温度差を感じてしまいます。先ほどもボルトン国連代表のTVインタヴューが流れていましたが、なんだか深刻そうな顔をしつつ結局のところアメリカのスタンスを繰り返し述べているだけのようにみえ、釈然としないものを感じました。

 2.長野県知事選における田中康夫氏の苦戦のニュース。田中康夫という人は大変に頭のいい人だと思います。ただ、彼の思考に付いていけない凡人達にとっては、彼がまるでエイリアンか何かに見えてしまうのでしょう。
昔、スーザン・ソンタグ、浅田彰、磯崎新、姜尚中がパネリストとなったあるシンポジウムで、途中から飛び入りして2,3発言をした田中康夫氏に対し、ソンタグが即座に「今日は多くの驚きを体験しました。なかでも一番の驚きは田中さんです。田中さんに申し上げたい。あなたのような方が政治に飛び込んだということは、この国で何か素晴らしいことが起こっている証ではないでしょうか」という発言をしました。ある本でこの発言を目にし、田中氏の感性に鋭く反応したソンタグという人物がますます好きになりました。 田中氏は確かにある意味変人だと思いますが、田中康夫ファンの一人として、来る8月の知事選は是非とも頑張っていただきたいと思います。

3.先週、ブラジル人フェローと話をしていて、初めてその存在を知った、セバスチャン・サルガドというブラジル人写真家。彼のHPを見て、思わず引き込まれてしまいました。彼のものの見方や考え方にも大いに共感を持ちました。
セバスチャン・サルガドとは
Sebastiao Salgado
RWANDA IMAGE

4. 最近観た映画(DVD)。

サンライズ 1927年。監督、FWムルナウ。伝説の路面電車のシーンは文句なく素晴らしい。これぞ映画の原点。
サンライズ クリティカル・エディション

極北の怪異(極北のナヌーク) 1922年。監督Rフラハティ。ドキュメンタリー映画の父と呼ばれるフラハティ。極寒の土地に住むイヌイットの家族と15ヶ月間にわたって生活を共にし撮り上げた。映画史に残る傑作。
Nanook of the North - Criterion Collection

 JLG/自画像 監督J・L・ゴダール。ゴダール自身によるゴダールの自画像。相変わらずのゴダール節。映画もさることながら特典映像の浅田彰、蓮實重彦のトークが面白かった。
JLG / 自画像

以上。おわり。

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