高倉 真弓の気まぐれ映画評論

今までに観たお気に入り映画をご紹介させていただきます 

愛するSEX

2009年01月31日 | 「あ」行

チリ映画               2003年製作

監督: ボリス・ケルシア
出演: シグリッド・アレグリア
   ボリス・ケルシア


小学校教師ルイザは、子供たちに
“性教育”をいかにしていくべきか模索していた。
また、この問題のために集まった子供たちの親たちも、
それぞれ愛と性の問題を抱えていた…。
SEXについての悩みや不倫関係について
コメディータッチで描いたヒューマンドラマ。





チリで 映画史上最高の観客動員記録した 
空前の大ヒット作
チリで NO1のコメディアンが 
脚本 監督 主演と こなしています


題名的に ちょっと抵抗感じちゃうかもしれないけど
そんなに 卑猥さは 感じられず
おもしろおかしく そして 真面目に描いてます
人種は 違っても 性に関して考え方は 変わらないのか
結構 頷けるとこも多かったですよ
まぁ 男って どの国でも 考えることは 同じなんだねぇ

「いいか、女の排卵は月に一度だ」
「だが、男は何億もの精子の行く先を毎日探している」


なんちゅう 言い分けなんだ(笑)

この作品の中で 思ったこと

男って 
奥さんが 他の男といちゃいちゃするより
自分の浮気相手の女が 他の男といちゃいちゃするほうが
許せないものなのね

男って
自分の浮気は OKでも 妻の浮気は
絶対 許せない


女って
一人の男に はまっちゃうと 我忘れ
死んでもいいって 思っちゃう

女って
ちょっとしたことで 一瞬にして 愛が冷めちゃう
でも 男は 気がつかない

男って
振られると いつまでも 引きづる
別れを 後悔する 


「うんうん」 って 頷けるとこもあれば
「それは 違うんじゃないの」 と反論したくなるとこも
それは ご覧になった人が それぞれ感じてください

ぜひ ご夫婦で どうぞ


















転校生

2009年01月29日 | 「た」行

日本映画         1982年製作

監督: 大林宣彦
出演: 尾美としのり
   小林聡美


山中恒のジュブナイル『おれがあいつであいつがおれで』の映像化作品。
一字違いの幼なじみ・斉藤一夫と一美は、
石段から転げ落ちたことで、人格が入れ替わってしまう。
二人はそのことを秘密にしつつ、
なんとか元に戻ろうと努力するが……。
大林宣彦の故郷でもある尾道を舞台に、
シチュエーション・コメディの要素を含みつつ
ノスタルジックな青春ドラマ(オールシネマ)




高校時代に 仲良し3人組みの女友達の家で見ました
想いである映画で 私の中での邦画ベスト10に
いれたい作品です

この映画は 小林聡美さん 尾美としのりさん
この二人の熱演が 素晴らしい
聡美さんの見事な男っぷり
当時 15.6歳にもかかわらず 胸をはだけ
胸を鷲つかみにし 股間に手を差し込む
体が 女になってしまった驚き
「ない・・ない・・なくなってる~~」
女の子が 見事に男の子になりきってました

尾美さんも 見事なおかまちゃんぶりで
かなり 笑えました
尾美さんの聡美さんに 対する優しさ 思いやり
体への気遣い 感動しました

そして めちゃくちゃ笑っちゃいました

ラストシーン
ふたりの体が 元に戻り 
別れていくところ
「さよなら、オレ。さよなら、ワタシ」
聡美さんが 振り返り 元気よく 歩き出しシーン
すごく爽やかであり 切なくもありました


大林監督の『時をかける少女』『さびしんぼう』と共に
尾道3部作と言われています





プライベートライアン

2009年01月28日 | 「は」行

アメリカ映画        1998年製作

監督   スティーヴン・スピルバーグ
主演  トム・ハンクス



第二次世界大戦さなかの1944年6月
ノルマンディー上陸作戦が行われた。
多大な犠牲を出しながらなんとか上陸に成功した連合軍。
そんな中、歴戦の勇者ミラー大尉率いる小隊に
「ライアンという、ひとりの二等兵を生きたまま救出せよ」
という命令が下る。
彼らは前線奥深く侵入し任務を果たそうとするのだが・・・
(オールシネマ)




たしか ハタチくらいのとき 主人と映画館で観た
最初 他の映画を観る予定で 出かけたんだけど
その作品とは 時間が 合わず 
戦争映画は 好きじゃないんだけど
主人が これを観たいということで 仕方なく観た

なんの知識もなく
スピルバーグとトムハンクスの作品ということだけで
「ま いっか」って 軽い気持ちで 
承諾したのが 大きなまちがいだった

冒頭の30分で 気分が悪くなってしまった
まるで ドキュメンタリーのようなリアルすぎる殺し合い
海は 血で真っ赤になり 爆弾で 手足が ぶっ飛び
助けようと抱き起こしたら 下半身が無い
火達磨になって もがき苦しむ
どうやって 撮影したのかと思うくらい
衝撃的で 体が 震え 怖かった

作品のストーリーとしては
3兄弟の上ふたりが 戦死して 末っ子だけは 
なんとか助け出し 無事保護しろと 命令が下る
アメリカって国は このような規則でもあるのかな
兄弟全員は 死なすなって 規則でも・・・・・・

たった一人の男を 救出するため8人の部隊が組まれる
その8人のだって 親兄弟 妻子供いるでしょう
自分のために 犠牲になって 死んでいく
無事助けられ 生き延びたって
重い荷物を 背負っていきていかなければならない
けっこう 辛いだろうなぁ

正直 最初の30分の残酷な殺戮シーンはじめ
全編殺しあうばっかりの印象しか残っていません
戦争って こんなにも ひどいものなんだ
愛する家族が もしそこにいたら 耐えれないなぁ
戦争は 愚かなものなんだ やったらいけない
それしか 印象ないです
ストーリーなんて なんの印象もないです
覚えていません

この映画は 秀作らしいけど
私には よくわかりません

下の動画は 冒頭の殺戮シーンの1部です
心臓の弱い方 妊娠中の方 観ないでください







ザ・フライ

2009年01月27日 | 「さ」行

アメリカ映画          1986年製作

監督: デヴィッド・クローネンバーグ
出演: ジェフ・ゴールドブラム   
    ジーナ・デイヴィス



科学者自ら行った物質転送実験の際、
一匹の蝿が紛れ込んだために起きる
恐怖と悲劇を描いた50年代SF映画の秀作
「蝿男の恐怖」のリメイク。
遺伝子レベルで融合した結果、
人間が徐々に怪物に変貌して行く様を
淡々と追った非情な演出と、
驚愕のSFXはもちろん凄いが、
科学者を愛してしまった女性記者の苦悩こそが
この作品の最大のポイントであろう。 (オールシネマ)





人間とハエを 融合させるなんて こんな発想よく思いついたもんだね
ただただ ひたすらに 気持ち悪い グロい そして 悲しい映画です
また 今まで観た映画の中で 1番気持ち悪い恋愛映画でもあります

転送機械の中から いきなりハエ人間が 出てきたわけじゃなく
だんだんと少しづつ ハエに変化していく

爪が剥げ、髪が抜け、皮膚が荒れ汁が出る……
耳が取れるは 歯が全て抜けて
蝿の特性でもある胃液を放出するなど
見ていて無残なシーンの連続
そして ハエ人間が 完成

ゲロゲロと吐き出した胃液で 人間の腕 足が 溶けちゃう

キモチわる~~~~~~


最後で 恋人に 
「銃で 撃ってくれ 」と
銃口を 自ら 胸に押し当てる
ちょっと 切なかったなぁ

続編で
「ザ・フライ2/二世誕生」って あるけど
恋人が ハエ人間の子供を 宿していたんだね
その子供が 主役なんだけど
この彼女 ハエ人間に変身するなんて
知らない時に Hしちゃったんだろうなぁ
まさか 変身した後に しちゃったわけじゃないよねぇ
できないわなぁ
なんて
余計なこと考えちゃいました

続編は さらに えげつなく 気持ち悪いらしいから
観てませ~~~~ん

下の動画は めちゃ気持ち悪いので
お食事前には 絶対観ないでネ





明日の記憶

2009年01月08日 | 「あ」行

日本映画         2006年製作

監督   堤幸彦
出演    渡辺謙
     樋口可南子
     坂口憲二
     吹石一恵
     水川あさみ
      香川照之  


広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行。
仕事も充実し、一人娘の結婚も控え、
公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。
ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、
不安になって病院を訪れた佐伯は、
そこで衝撃の事実を告げられる。
“若年性アルツハイマー”というものだった。
やり場のない怒りと不安に苛まれる佐伯。
だが、そんな夫を妻の枝実子は静かに受け止め、
2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった(オールシネマ)





若年性アルツハイマーを 題材にして
夫婦愛を 描いたヒューマンドラマ


もう いろんなこと さまざまなこと いっぱい
考えさせられる映画です

癌が 肉体的な死の宣告なら
この病気は 精神的な死の宣告です
ある意味 こちらのほうが 恐ろしい病気かもしれません


自分が自分でなくなる恐怖
わからない状態で生きていかなくてはならない絶望感
他人に迷惑をかけて生きていかなくてはならない恥ずかしさ
また介護する者の気持ち
誰かにぶつけたい思い
衰えるということ 生きていくことの意味

アルツハイマーと告知された後
病院の階段で2人して泣いてしまうシーン

「私がいます 私がずっとそばにいます」

妻が 言った言葉
おそらく たぶん
私も こう言えるかもしれない
口だけなら・・・・・・
でも でも
この妻のように 献身的に 看病できる自信は無い

ストレスは溜まりに溜まり ついに爆発
口論となり
夫が 乱れ 暴力をふるい
妻の額から 血が流れる
夫は ひどいことをしてしまったと また興奮する
妻は
「大丈夫よ 病気が こうしてるのよ あなたのせいじゃない」
と 抱きしめるシーン
私には このようにできる自信はない・・・


発病する方 看病する方
どちらも 地獄です
誰にでも なりうる可能性が あります
決して 人ごとじゃないですよね

病院での診断テストで
「後から 聞きますから 3つの単語覚えておいてくださいね」
いくつかの質問が 終わり
「さっきの単語は なんでしたか?」
一緒に 観ていた主人
「あれ? なんだっけ?」
おいおい あんた 大丈夫かいな


この病気を 題材にした映画
「私の頭の中の消しゴム」(韓国映画)がありますが
「明日の記憶」のほうが リアルです
「私の・・・・」は 
恋愛をからませ 泣かせてやろうが みえみえですが
こちらのほうは そういうところはないのに 
自然と涙が溢れ出してきました
役者さんの違いもあるでしょうね
作品の質が ぜんぜん違います
渡辺さんも 樋口さんも すごい熱演でした
ぐいぐいと 引き込まれていきます
夫婦で 是非ご覧ください
次は あなたに 襲い掛かるかもしれませんよ






荒野の七人

2009年01月07日 | 「か」行

アメリカ映画        1960年製作

監督   ジョン・スタージェス
出演  ユル・ブリンナー
 スティーヴ・マックィーン
 チャールズ・ブロンソン
 ジェームズ・コバーン
 ロバート・ヴォーン
 ホルスト・ブッフホルツ
 ブラッドデクスタ




ご存知 黒澤監督の「七人の侍」のリメイク版です
ストーリーも ほとんど同じです
つまり 刀を ガンに変えた西部劇です

出演陣が 豪華ですね
もちろん リアルタイムでは 知らないですが
名前は 映画好きなら 誰でも知ってるでしょう

本家の「七人の侍」も 見ましたが
両方素晴らしい作品だと思います
時代劇と西部劇 好みの問題でしょう
リメイク版を 作ると 元とよく比較されますけど
基本的に 私は 映画って 観終わった後
「あ~ おもしろかった また観よ」と 思えば 
名作だと 思ってます(単純かしら)(笑)
どちらも そう思いましたので どちらも 名作です(笑)

出演者の
泥臭い感じの「侍」に対して
「荒野」は かっこよかったですねぇ

大きな違いと言えば
ラストかな
日本版は 戦い終わった後
死んでいった仲間達の墓が アップになり
悲壮感漂う寂しさが 残るラストでした

アメリカ版は 最後の別れは
「アディオス」と言って 別れていく
やり遂げたという爽快感が 残るラストでした

民族の違いかな
私は 心に ズシンと重たい気持ちが 残る「七人の侍」も
爽やかに終わる「荒野の7人」も
どちらも 好きですけどね

音楽も良かったです






新幹線大爆破

2009年01月06日 | 「さ」行

日本映画        1975年製作  153分

監督 佐藤純弥
出演  高倉健
    宇津井健
    山本圭
    田中邦衛
    千葉真一
     小林稔侍
    志村喬
    竜雷太
    丹波哲郎
    北大路欣也
    多岐川裕美
    川地民夫
    岩城滉一

 東京ー博多間を 
走行中の新幹線に爆弾が仕掛けられた 
列車の速度が時速80キロ以下になると爆発する





以前 知り合いのおじさんから
「この映画は おもしろいよ」って 聞かされてたんだけど
いつも行ってたレンタル屋さんには 置いてなかった
年末に 買い物で寄った大型ショッピングセンター内にある
レンタル屋さんで 見つけたよ
遠すぎて 来ることもあまりないんだけど
宝物を 見つけたようで
会員になっちゃいました(笑)

公開当時 日本では全くヒットしなかったらしいのですが
海外では 大ヒットしたらしいです

キア・ヌリーブス主演で大ヒットした『スピード』は
この映画から ヒントを得て 作られたらしいです

主演は 高倉 健さんなんだろうけど
宇津井健さん でも おかしくないな
宇津井健さんの映画は あまり記憶なくて
今は じいちゃん役で よく見るけどね
若い頃 かっこよかったんだね
しかし すごい俳優陣ですよね
今では 超大物俳優さんが 大勢出演されています
若いときの顔をいっぱい見れて 楽しかったです
今 こんなに 集めるのは 不可能でしょうねぇ

作品としては
つっこみ所も 色々ありましたけど
30年前以上の作品に 
今のCGを駆使した作品と比べるのは 酷でしょう
153分という長い時間ですが ダラダラせず
なかなか緊迫して見ることができました

犯人 司令塔 運転士 警察 上層部
それぞれの立場が うまく表現されていました


ラストの飛行機見あげながら河川敷で撃たれるシーン
健さんらしく非常にかっこいい せつなく
けっこう 好きな終わり方でした

余計なことだけど
超緊迫した運転司令室や新幹線の乗客室で
堂々とタバコが吸えた時代なんですね
今じゃぁ 考えられないですよねぇ







新年おめでとうございます

2009年01月05日 | 「その他」行

明けまして おめでとうございます
本年も よろしくお願いいたします

皆様 いいお正月を 過ごされましたでしょうか

何本か 映画を ご覧になりましたか?

私は
年末年始にかけて 家族旅行に 行き
 温泉で のんびりさせていただきました
帰ってからは 新年会続きで 
大勢の仲間達と 賑やかに 楽しんだのですが
少々 疲れました(笑)

まぁ
いいお正月を 過ごせたと思います

今日から お仕事の方も 多いと思います
今年も 無理せず ぼちぼちと 頑張っていきましょうね

この映画ブログも
ボチボチと お休みいただきながら
やっていきたいとおもいます

今年も どうぞ よろしく お願いいたします