高倉 真弓の気まぐれ映画評論

今までに観たお気に入り映画をご紹介させていただきます 

最後の忠臣蔵

2011年01月10日 | 「さ」行

 

日本映画                   2010年製作 現在上映中

監督: 杉田成道
出演: 役所広司    瀬尾孫左衛門
    佐藤浩市    寺坂吉右衛門
    桜庭ななみ   可音
    山本耕史    茶屋修一郎
    風吹ジュン   きわ
    田中邦衛    奥野将監
    伊武雅刀    進藤長保
    笈田ヨシ    茶屋四郎次郎
    安田成美    ゆう
    片岡仁左衛門  大石内蔵助

忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が
主君に殉じ切腹するが、二人の男が生き残った。
討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、
討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。
正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。
瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、
寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。

 

新年 明けまして おめでとうございます


    「最後の忠臣蔵」
今年 最初に観た映画は とても素晴らしい作品でした

 

メインストーリーを 簡単にいうと

大石内蔵助の隠し子 可音(桜庭ななみ)
瀬尾孫左衛門(役所広司)は 討ち入り前夜に
大石から 可音を 守ってやってくれと密令を受け
討ち入りから 逃げ出した卑怯者の汚名を被りながら
身を隠し 可音を 赤子の時から 
元花魁 ゆう(安田成美)の力を借りながら 
立派な武家の娘として 育て上げ
可音を  豪商に嫁がせたその夜に 切腹して果てる

 

今まだ上映中だから ひとつのシーンだけの感想に
抑えますね


話の流れで ラストは 読めました
私は 女だから 
どうしても 可音やゆうのほうに 感情移入してしまいます

「身どもは 武士ですから」

これが 武士道って 言われたら それまでなんだけど
現代人の私にとって 
なんて この時代の 
「男」って
「武士」って
身勝手で 面倒な生き物なんだろうね
残された女の気持ちって どうでも いいのかしら・・・・

嫁いだ夜に 自害したことを知った 可音の気持ちは?
体を張って 生きることを繋ぎとめようとした ゆうの気持ちは?

ゆうは 16年間ずっと耐え 孫左衛門が忠義の束縛から放たれたと
想いを 打ち明けるが 拒絶される

「武士なのです」

この言葉だけで 覚悟を決めてしまうのが 
「武士を知る女」なのでしょうか?
あまりにも 悲しすぎます
可音から 「孫左衛門をよろしく」と 頼まれ
「承知いたしました」と答えたじゃないの
もっともっと 見苦しく取りすがってでも 止めるべきでは?
 

これが 武士としての見事な死に様なんでしょうか?
これが 武士を知る女の生き様なんでしょうか?

 あまりにも 残酷すぎます


これって 外国でも公開されるらしいけど
理解されるのかなぁ

役所さん、佐藤さんやっぱさすがでした
桜庭ななみさんも 最初違和感あったけど
武士の娘として いい演技されてました

エンディングロールが 流れても 立ち上がる人少なかったですね
わたしも しばらく 動けなかったです
号泣とは いかないまでも
知らないうちに 涙が 溢れていました

是非 お勧めします 

 

 


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