中澤まゆみブログ「コミュニティヘルスのあるまちづくり」

医療と介護、高齢社会をテーマに書くノンフィクションライターのブログ。

リアルとオンラインでケアをつなぐ「せたカフェ」の活動

2023-11-27 12:31:05 | 日記
「せたカフェ」の最近の活動:認知症のご本人を迎えて

2014年から世田谷区で続けている「ケアコミュニティ せたカフェ」の活動。そろそろ10年です。
コロナ前は毎月、「認知症カフェ/介護家族のための実践介護講座」と「もちよりカフェ」の2つを行ってきましたが、
会場が使用できなくなったため、オンラインで「土曜お茶会」を行っていました。
今年になって、「食べ物1品と妄想」をもちよって歓談する「もちよりカフェ」が復活したのに加え、
会場が使えることになったため、11月からはリアルの講座活動も再開しました。

あわただしかった11月。せたカフェでは12日(日)に、レビー小体型認知症のご本人、三橋昭さんを迎え、
新装開店した「けあまちカフェ」をリアルで開催しました。
ご自分の見てきた「幻視」のさまざまなイラストを紹介しながら、
当初の「不安」が自分の認知症を「受け入れ」ることを通じて、「後戻りのできない新しい旅」が始まったと考えるようになり、
認知症になったことを通じての新しい「出会い」が始まったと、三橋さんは語ってくれました。



そして、日常の支障を軽減するさまざまな工夫、レビー小体型のさまざまな症状、最近に活動の紹介、
「認知症基本法」についての感想と思い、認知症になっても「ひとりじゃないんだよ」というメッセージ、・・・
そして、最後に「自由について考える」として、「認知症の人に対して、どんなサポートをできるかと考える人が多いが、
そうではなく、本人がどう考え、何が理由でその行動をしているのかを考えてほしい」と締めくくりました。

終了後の質問・コメントタイムには、「これだけ詳しくレビー小体型の話を聞いたのは初めて」
「認知症って本当にいろいろなんですね」というため息のような感想や質問が続々。あっという間の2時間でした。
やはり、リアルはいい。そして、認知症だけではなく、いろんな障害をもつ本人の話をもっと聞きたいと思いました。

「けあまちカフェ」はまだ定例ではありませんが、数か月に1回はオンラインの間を縫って、やっていきます(^^)/。

11月24日には「もちよりカフェ」を開催。今回はオーナーの吉澤さんも飛び入りで、まったりゆったり語り合いました。
新人さんに加え、久々のヤナダさんが息子さんを連れて参加。近況を伝えてくれました。
年末とあって(?)妄想どころか来年の企画もいくつか。
ニシダさんは念願の「おじさんカフェ」のパイロット版を、この会場で開催すると宣言。
マツムラさんも地域活動と企業をつなぐ試みをスタートすると紹介。
世田谷の元気シニア軍団を束ねるカワカミさんは、「男性のための退職準備講座」などの告知をすると、
「地域に出てこない人を、どう地域とつなげるか」という話題で盛り上がりました。



「三茶にサンタがやってくる!」改め「せたがやサンタプロジェクト」もまもなく。せたカフェの仲間たちが、地域を走り回っています。
https://sancha-santa.com/...

さて、12月のお知らせです。16日(土)には、朝日新聞の医療サイトで「ひょっとして認知症」というコラムを連載していた
専門医のかさまアツシ(笠間睦)さんを迎えてオンライン「土曜お茶会」。
22日(金)にはクリスマスと1年のしめくくりを兼ねた「もちよりカフェ」を開催します。

お時間とご興味がありましたら。ご参加ください。


久々の投稿です 介護保険集会のお知らせ

2023-11-20 12:50:25 | 日記
介護保険・緊急オンライン集会のお知らせ

コロナの襲来で、ブログが途絶えてしまいました。
FBへの投稿が中心になっていましたが、反省をしながら、こちらからも発信します。
久々の投稿、明日の「介護保険集会」のお知らせです。
正式タイトルは「緊急オンライン集会 このままでは”詐欺”になる~介護保険は崖っぷち」。

集会へのお申込みは、こちらからお願いします。
https://care-insurance6.peatix.com/?fbclid=IwAR2La13NE1yj4TNDJO9G9fGDRdf00YngPjMTc_RXoez2z2u0zsPb7Tyag2Y

終了後はYouTube配信もしますので、また、お知らせしますね。

2022年度の社会保障審議会介護保険部会では、利用者負担1割から2割増、ケアプラン作成有料化、
福祉用具レンタルから買い取り制へなどの改悪案がテーブル上に並びました。
それに対して「史上最悪の介護保険改定を許さない!」と声を上げたのは、
これまでも後退を余儀なくされてきた介護保険の改悪が、ガマンの限度を超えたからです。

4回連続のオンラインアクション、衆議院議員会館の大ホールを埋めた院内集会はYouTube配信され、アクセス数4万を超えました。
その甲斐あって上記の改悪案はすべて「先送り」になりました。
しかし、その改悪案が2024年度改定に向け、再び社会保障審議会介護保険部会、介護給付費分科会のテーブルに乗っています。

年内に答申が出れば、それは来年度予算案に反映されます。
これをむざむざ見過ごせば、改悪案はこのまま成立してしまうでしょう。
このままでは加入していても肝心なときに使えない保険“詐欺”になりそうです。
私たちの老後の安心・安全を守るために、改悪案を押し戻すのは今!しかありません。

日時:11月21日(火)16:30~19:30
会場:衆議院第二会館からオンライン中継

内容 主旨説明:上野千鶴子、服部万里子
   抗議声明:樋口惠子
   発言者:石田路子、鎌田松代、花俣ふみ代、香丸眞理子、
   増田一世、藤原るか、小野浩、西野裕或、小島操、中野智紀       
   伊藤英樹、工藤美奈子、浜田きよ子、横山孝子、永森克志
   阪井由佳子ほか、介護家族、市民、介護・医療職、
   研究者など多数。
司会:小島美里、中澤まゆみ

申込み オンライン参加者募集中~参加の申し込みはPeatixから~
https://care-insurance6.peatix.com/

主催:認定NPO法人ウィメンズアクションネットワークWAN)  
   NPO法人高齢社会をよくする女性の会(WABAS)
   ケア社会をつくる会
お問合せ:action@g-care.org


第2回「せたがや居場所サミット」開催

2019-04-15 14:11:29 | 日記
子ども、若者、紹介者、高齢者ごっちゃまぜで59団体参加

実行委員として参加した3月21日の「第2回せたがや居場所サミット」、
「楽しかったね」「またやろうね」という声とともに終了しました。

パネル59団体、一般参加者約200人と、300人近くの人が参加した会場は、
展示パネルの多さでギチギチ。

迷路のような状態でしたが、かえって交流が増え、
「こういう機会がないと、知り合えないね」という
多世代、多団体のにぎやかなイベントとなりました。

子どもから高齢者まで「ごっちゃまぜ」の団体の中に、
世田区役所の「地域に出る」若手職員の会が参加したのは、今回の楽しい展開です。
トークセッションでは、居場所づくりなどのトラブルを解決する
「メディエーション」についての話も盛り上がりました。
当日の模様はビデオクリップなどで、後日、お伝えしますので、お楽しみに。

パネル展示とトークセッションに参加してくださった皆さん。
朝9時前から夕方の5時近くまで、準備、運営、撤収にかけずり回ってくださった
高瀬さん、渡辺さん、松田さん、小幡さん、松本先生、
ボランティアで助力いただいた松本さん、岩瀬さんほかの皆さん、
河野さんはじめ駒大の松本ゼミの皆さん、ありがとうございました。
みんなのちからですね。

懇親会では「来年もまた、この駒大の会場でやります!!」の決意表明も出ました(^^♪。
パワーアップした世田谷の「居場所」が集まることを期待しています。











中澤のFBページはこちらから

朝日新聞のイベントのゲストに

2019-02-23 10:59:16 | 日記
3月1日「リアル読者会議 in フェス」のゲストに

朝日新聞のウェブページ、「Reライフプロジェクト」のイベントのプログラムのひとつ、
「50代のおひとりさま」をテーマに、読者と会場が意見交換する「リアル読者会議inフェス」のゲストをつとめます。

お知らせサイトはこちらから。100名の定員に200名の申し込みがあったそうです。

~記事の内容~

年を重ねて「おひとり」になること、あなたは不安ですか? 楽しみですか?
 2030年には7世帯に1世帯が65歳以上の単身世帯になるとも言われています。
未婚者だけでなく、パートナーと離別や死別を迎える人も増え、
いま家族がいる方も誰もがひとりになる可能性があるなか、
50代以上の方々がおひとり生活をどうとらえ、
どんな不安を抱え、どう備え、どんな暮らしを目指したいと思っているのか――。

 朝日新聞Reライフプロジェクトは、“変わる、変える 50代からのおひとり生活”をテーマに、
ゲストと読者代表、会場のみなさんが意見交換するイベント「リアル読者会議inフェス」を
3月1日(金)、東京・日本橋のロイヤルパークホテルで開きます。
大人の文化祭「ReライフFESTIVAL」内の企画で、この観覧者を募集いたします。

 ゲストは、独身生活者に詳しい博報堂ソロもんLABOリーダーの荒川和久さん、
介護や終の住みかなど幅広い分野で「おひとり」の取材を続けるノンフィクション・ライターの中澤まゆみさんの2人。
読者代表や記者と一緒に登壇します。
当日は、会場のみなさまにも議論の一部に加わっていただき、会場全体でテーマを考えるイベントにする予定です。



 

川崎市「地域の関係づくりの大切さを考える講演会」アンケート結果

2018-12-20 12:03:49 | 日記
~人生100年時代を地域で生きるには~
参加者153名/回答者118名/回答率77%


川崎市からはこの5年来、毎年、講演のお声がけをいただいています。
今回(10月11日)は麻生区の社協さんのお招きです。
川崎市の講演会では、毎回150人から200人の地域住民(60~80代が中心)の参加がありますが、
今回は、いつもに増してたくさんの方から、アンケート回答をいただきました。
「こんなふうに、自分ごととしてとらえてくださったんだ」と、嬉しい思いでいっぱいです。

A4の用紙にびっちり12ページ分。その一部(4ページ分)をご紹介します。
いま、新刊の原稿を書いているところですが、
アンケートを読みながら、アンケートに答えてくださった方の声に応えたいと気持ちを新たにしました。
ありがとうございました。

【講演会の内容で特に印象に残った点など】

・今まで少しはどうしようかと思ってはいましたが、これを機会に考えて見ようかと思います。
・元気なうちに家族や友人と話し合い、準備を自分ひとりの胸にしまわない
・初めてこのような会合に出たので大変役立った。
・経験に基づいたお話が参考になった
・高齢期の三段階、老年期の身体の特徴のところ
・地域のつながりが「安心」を担保出来る基本である事を再認識できた。
・素晴らしい講演でした。
・これからも街づくりに協力していきたい
・私が両親を看取った時の地域の考え方が大分違う事が分かりました。
・フットワークが軽い、若い世代(私は80代ですので)の活動の広さに感心した。
 「ちょっとのお節介」の必要性を感じ、実行すること、はじめの一歩へと進めたいと強く思いました。
・居場所づくりはとても大切だと思っています。自分から出て行かないと繋がれませんが、
 色々な方法があることを知って参考になりました。
・老後の備え10か条が大切だと思った。在宅医療、介護保険に対する知識の勉強をするつもりです。
 ちょっとずつのお節介をみんなで考える事が大切だと思いました。
・自分の行く末のレールが見えた。(悲惨なfutureが可視化できましたが)今から頑丈なレールを作ろうと考えます。
・1.国民の健康の推移。関係公官庁の施策。2.個人、地域の住民の共助の推進の必要性
・老後生活のあり方。注意点等。
・知らない事が多く、参考になった。
・これからの「まちづくり」で社会が変わっていく。
・自分でも身近な友人を手助け出来ることがあるかも知れないと思えた。
・終の住みかを考える。元気なうちに自分の最後をどうしてほしいか話しておく
・身辺整理をします。
・内容の濃い講座でした。私達自身の生き方が孫世代に関わっていく事をつくづく感じました。
 1人1人が自覚を持って生きていかなければと思いました。
・先の事を考えると、とかく暗くなりがちですが、とても内容が充実していて、自分にもなにか出来ることあるかもと、元気になりました。
 会場にいらした皆様もきっと、明るい笑顔で帰られたのではないかと思います。
・私は昨年79歳で主人に先立たれました。その後うつ状態で悲しくつらい日々で、少しずつ良くなりましたが、
 その様な時の過し方、同じ立場の方々の助け合いの場所があればと思いました。
・社会参加で皆の協力が必要。又自分の居場所を見つけいざという時にどう協力したり依頼できるか、
 立場が変わる時のイメージをして、計画を立てておきたい。
・私の気持ちにピッタリと当てはまったお話でした。実践に基づき、分かり易く理論的に説明して頂き、今後役に立つことが沢山ありました。
・とても聞き取り易い声でとても良かった。活気、活力を感じました。①健康は日々の備えから②人生の終わりを自分らしく
・ちょっとのおせっかい。できることを、できるだけ。子どもも障害者も地域の「資源」になる社会。本当にこのような町になるよう心掛けたい。
・中澤まゆみ氏の講演。大変たのしみに又期待してました。やはり満員。話し方と共にプリントをみながらのわかりやすい
 (字が大きい、ハズキルーペいらない)資料見ながらきいてもすぐ忘れるのをフォローしてくれている。
 介護2の夫と共に暮らしている真最中で、でかけるのがおっくうでしたが、どうにも聞きたいという思いにしっかり応えてくれた講座でした。
・ソーシャルキャピタル
・身にしみて考えて行うと感じました。
・これからの生活に役に立てたいことばかりで、大変いい参考になりました。
・レジュメすばらしかった。もっと時間が欲しかった。精神論、情報など講師としてすばらしい。今回私は、自分の為に参加したが、とても良かった。
 私は母親の介護をしたので、このレジュメ、講演の良さがよく分かる。友人たちにも伝えたいと思う。
・地域のために活動なさっていらっしゃる方々がたくさんいらっしゃると知り、心強く思いました。
・ケアのまちづくり。私達も参加して考える。
・数字で示す資料が豊富でわかりやすかった。訪問診療を200回もついて行った先生のご経験にもとづいているお話は、とても真実味があると思いました。
・高齢者がいかにいきいき生活していくか、またその重要がわかりました。
・「下流老人の増」をもう少しお話してほしかったです。
・ずっと気になっていた事がいろいろと出てきて、現在の私達の置かれている状況もよく分かりました。
 私も子育て支援の仕事をしている中で「居場所作り」は地域の方や学校もふくめて、いろんな人達で情報共有しながら多世代がしっかりつながった中で出来ていくのだと確信して、
 また、現場でがんばっていきます。
・地域の居場所作りに関心があるので、とても参考になりました。ありがとうございました。
・もう一度自分自身のこれからの人生、を考えた。
・老後の備え10カ条については、認識をより確かにできました。終活については、「今をたっぷり、生きること」を実践していきたいと感じました。
・老後の介護や医療・生活について何を考え、何を学んでいけば良いのか指標が見えた気がします。
・大きく変わる日本の老後。共助と公助がしっかりしていないと自助と互助は育めない。
・皆が集まれるカフェがふえるといいですね。ちょっとずつお節介出来ることをできるだけ。
・地域でのつながりの大切さを痛感しました。
・レジュメがしっかりしているので、後で読み返せます。ありがとうございました。
・まとまった情報が講演で伺うことができて良かった。100年時代と言われている時代で、どう生きるか、親にも伝えていきたい。
・隣近所の人とのつながりが、あまり欲しない現在ですが、これからは地域の人とのかかわりを強くすることも考えていきたい。
・高齢者、特に男性を如何にして、地域に関係つなげるか、これが本当に難しい問題。
・これから80代に入り、あまり考えていなかった事、しっかり心に入りました。
・元気なうちから、行動を起こさなければ、じっと待っていてはだめ。
・最後に教えて頂いた、・ちょっとずつのおせっかい ・できることを、できるだけ ・子供、障害者、高齢者も地域の「資源」になる社会。
 この仕組みをどうやって作っていくのかが課題ですよね。
・健康寿命を伸ばし人の助けを上手に使いながら楽しく人生を終わらせられるため手続きの仕方等。
・自分に当てはめて考える事ができた。
・どこまで他人の中に入って良いのか、どこまで自分をさらけ出していけるか…今の世代、次世代へと、良い社会を、暗くならない様に。
・自分が今後どう行動し、決定していくかが大切という事がよく分かりました。
・人生100年時代を幅広く取り上げられて、頭の整理に役立った。総体的「これは」という内容がなかった。
・男一人生活の準備と心構えを。
・知らなかった事実を確認できた。
・認知症の親を3人介護している為、実際の体験、各メディアでの情報から得た内容と同様であった。最期は自宅で…というが、在宅医療の医師を見つけるのは、相当大変だと感じる。
 全ては家族かキーパーソンがいる前提でしか成り立たない。本人がサービスを拒否した場合、現実家族は地獄です。
・現実104歳まで、私は77歳で(嫁)夫は介護4とみた者として、今日のお話は泥沼を体験した者には夢のようです。私は今80歳。右目は全く見えず、左は0.02です。
・これからのまちづくり ①ちょっとずつのおせっかい ②できることをできるだけ ③子ども、障害者、高齢者も地域の「資源」になる社会
・現在介護の優良老人ホームに入居してるので、最後の葬儀迄娘たちと話し合いが終ってますので、毎日ボランティア、歌の仲間、スポーツジム等々心残りありません。
・“おひとりさまでも最期まで在宅は可能”高齢者の場合での実例がいくつか紹介されたらありがたい。地域の関わりの大切さを提唱されている。それの実現と関わりが必要であると思った。
・専用で仲良くなって受診できる医者を作る必要があることがわかった。
・家族主人86歳です。そろそろ考えなければと思い参加しました。お話の中より自分の考えにしたいと思います(早速)。
・ちょっとずつおせっかい。できることを、できるだけ。子供、障害者、高齢者も、地域の「資源」になる社会。
・事前の知識として色々と聞いておくことが大事。その時になってからで遅いと感じました。
・すごい情報がいっぱいで、これから少しずつ気に留めながら意識していきたいと思います。セカンドステージ、やっぱり考えるきっかけになりました。
「共助」と「公助」がしっかりしていないと、「自助」と「互助」は育めない。印象に残りました。