気遣いの応酬

▽こう、お菓子とかを食べて、ゴミが出るじゃない。

お菓子っていうのは手作りじゃなくってお店で売られてる様な包装されたやつね。

気遣いのできる人ってさ、話してる最中にいいタイミングで「ゴミ捨ててくる」っつって、そっと自分と相手のゴミを持って行ってくれるじゃない。

それが本当にいいタイミングなのよ。話の区切れで入れたり、盛り上がる直前でじらすために入れたり。


▽で、気遣いができるようになりたい人ってさ、気遣いのできる人が「ゴミ持ってくよ」っていうと「いや、俺が持ってくよ」って言ってること多いじゃない。

「お願い」とか「ありがとう」って言った方がその場は丸く収まりそうなもんなのに。


▽で、気遣いのできる人が真に気遣いのできる人である場合、「そう？じゃあお願い」っていうけど、

いいタイミングでの気遣いはできるけど一度やると決めたらやめられない人の場合「いや、俺がやるよ」ってなって

「俺が俺が状態」になっちゃうじゃない。

ここにちょっとでも笑いの心得のある第三者がいれば「じゃあ俺が」ってなって、「どうぞどうぞ」ってなるけど、

二人でお菓子食べてたら収拾つかない。


しまいにはじゃんけん始めちゃうよね。


▽「じゃあ勝った方が捨てに行くんね」

「おっけー。」



▽そういう時に、あえて後出しする。

で、さっさとゴミを持ってっちゃう。

「後出し！」って責められるかもだけど、

気にしなければどうということはない。



▽これ、おんなのこに対してやるときは

「（後出ししたのは）レディファーストだから」っていえば

すごいイケメンなんじゃね？

とか最近気持ち悪いことを考える時間が増えた。



▽まずはいいタイミングでゴミを捨てに行けれるようになることだね。