晩年は・・・

私たち、お葬儀屋さんは人が亡くなってからが仕事です
ですが・・・
ご家族は故人と一緒にいた年月があります
特に大切な人が亡くなる数日間は壮絶なものではないのでしょうか？

お医者様から余命何日と言われ絶望と
もしかしたらと言う奇跡と希望を抱いて
何日間を過ごすでは無いのでしょうか？

先日、こんなお話を聞きました
その方は【がん】で余命半年と言われたそうです
【がん】の告知は本人と奥様だけに伝えられ、お子様や親戚には黙っている事にしました・・・
私は奥様に『なぜ？皆様に伝えなかったのですか？』とお聞きすると・・・
奥様は『だって余命何日って言われれば皆が気を使うでしょ』
『それに・・・あと何日しか無い、あと何時間しか無いって思う事が嫌なの』って・・・
私は衝撃を受けました
この奥様は・・・
人に対する気遣いと
病気に対する奇跡と
ご主人に対する心使い
私達には中々、出来ないものです

残念ながらご主人は亡くなりましたが・・・
晩年は良い人生だったと思います

最後に・・・
どうか安らかにお眠り下さい
心からのご冥福をお祈りいたします

葬儀屋さんは儲かる！？

よく『葬儀屋さんは儲かる』って言いますが本当に儲かるのかなぁ？
他の葬儀社は分かりませんが・・・
私の会社は余り儲かりません・・・
何故なら
消費者主体の葬儀社だからです
具体的に言いますと【悪しマージンのカット】をし【適正な商品を適正価格】でご提供する事です。
それが本来の企業の姿じゃないのでしょうか
知り合いの葬儀社に『喪家は分からないからぼらなきゃ』って言われますが
私には出来ません・・・
そんな事をする一部の葬儀社が居るからいつまでたっても悪いイメージが拭えないのです
みなさんも悪い葬儀社には気をつけて

葬儀とは・・・

私は葬儀業界に入ってもう16年になります
最近特に思うのですが、本当にこのままの葬儀で良いのだろうか？
『祭壇を組んで、お通夜告別式をし、火葬場に行って荼毘にふす』
決して間違いでは無いですが・・・
その人が生きてきた証や歩んで来た道を葬儀に反映出来ないか
もっとその人らしい表現が出来ないか
10人いれば10通りの生き様が有り100人いれば100通りの道が有る
同じ者は決して無いはずです・・・
私ども葬儀社は、その人の尊厳を守りオリジナルの葬儀を演出する義務が有るのではないでしょうか
私はその事を忘れず、これからも【その人だけの】葬儀が出来る様に勤めたいものです