まちるだ File

JAZZライブ、映画、お酒を愛し、そしてなぜかキャラではない”あみあみ”にはまっている私の気楽で呑気な日々の記録。

ダーウィンの悪夢

2007年05月23日 | LOVE CINEMA
5/22 Sシネマにて「ダーウィンの悪夢」を見る。

半世紀前、アフリカ大陸ヴィクトリア湖に放たれたナイルパーチという魚。
この肉食性の巨大外来魚の増殖によって、ヴィクトリア湖の生態系は完全に崩壊。
ついには湖畔の国タンザニアの、ひいてはアフリカの崩壊につながり兼ねない
魔の循環を描いたドキュメンタリー。
たくさんの人々のインタビューのみで構成されている。

この循環がいかなるものか、少しでも興味をもたれた方は、
HPのINTRODUCTIONページ、
「一目で分かる『ダーウィンの悪夢』ドミノ倒し図」
をご覧ください。
紙芝居みたいに、短時間で簡単に見ることができます。

結果として疑問を感じるのは、EU諸国のアフリカに対する態度。
結局、というか、やっぱりというか、
この映画でもそうだったけど、
彼らはその歴史から?経験から?
「アフリカからは搾取すればいい」「アフリカには何をしてもいい」
と思っているのではないか?という目を向けてしまう。

でもじゃあ、私たちは一体何をしたら?
ナイルパーチは日本の外食産業や給食などで
白身魚として日々口にしいてる魚。
そこにどんな現実が隠されているのかは、
日本人にとっても他人事ではない話なのだし。

暗い映画館で、暗いアフリカの現実を突きつけられた後の、
日本の5月はあまりにも明るくて、思わず目をつぶりそうになる。

その後、6時から3時間半近く打ち合わせ。
疲れた、と言ってコンビニでご飯を買って帰る私は
なんて幸せで恵まれているんだろう。

hip jointメモ/
セラバンド以外の筋トレひととおり。
最近はスクワットを+している。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
2つの悲しさがある (ひら)
2007-05-24 21:13:27
1つは、
記述のような人種・植民地問題。
もう1つは、
かような生物群集の崩壊。

日本でも、このナイルパーチ現象と言うか、お遊び大好きな一部の愛好者によるブラックバスなどによる群集の崩壊がある。
それは、生態系の崩壊などと言う環境の変化を伴わない、明らかに人為的群集崩壊が進んでいる・・・・・・

私にとっては、とても悲しい2つの出来事。
小さな魚や、目に見えない動物、みんなで生存しないと、人間は生きてゆけないんだけれどねぇ・・・

酔っ払っていてもマジになりました・・・??





返信する
ひらさんへ (まちるだ)
2007-05-25 18:01:53
そうなのです。この崩壊は、自然ではなくある意味人為的な
ものなのです。映画では,ナイルパーチが増殖したことにより
自然が崩壊したことももちろんですが、魚の加工業が
盛んになったことにより、富裕層と貧困層が二極化し、
さらに海外から買い付けに来る外国人を相手とする売春の蔓延、
エイズ、エイズで両親を失った子供がストリートチルドレンに、
しかも買い付けの飛行機では武器が密輸され……という
アフリカ崩壊につながる連鎖を描いています。

ヨーロッパの国々にとって、アフリカっていったい何なんでしょうか?
返信する