一足先にお祭りしちゃえ~っ

『アダムス・ファミリー』はチャールズ・アダムズがNEW YORKER誌に1938年から1988年まで連載した漫画。何度も映画化されているので、ご存知の方も多いでしょう。今調べて分かったのですが、最初のころはアダムスの友人でもあった作家のレイ・ブラッドベリとの共作として連載していたのですね!いずれにしても、「あのNew Yorker誌」に連載されていた漫画なわけですから…読者層を考えれば、どのような作風のものか、それなりに想像はつきます。(なにせ、読んでいないもんで…歯切れが悪っ

で、この漫画のミュージカル版がシカゴで金曜日にオープンいたしました。シカゴのトライアウト公演の後、ブロードウェーでのオープンが決まっていまして、既にチケットも売り出されています。キャストにはベベ・ニューワース、ネイサン・レイン!
「ネイサン命」のMさまは、今ごろはシカゴでありましょう~
もちろん、これだけの期待作ですから、Mさまならずとも盛り上がって当然でありましょうが、わたくし的に注目したいのは、脚本はリック・エリス&マーシャル・ブリックマン、振り付けはセルジオ・ツルジッロ…JERSEY BOYSのクリエイターたちがしっかり関わっているってことですよっ!
事実、向こうでは、JBのファンの人たちが早速ADDAMS FAMILYのブログなどを立ちあげていらっしゃるようですし、とにかく今の時点では、JBファンが、この新作ミュージカル熱の多くの部分を占めているようじゃありませんか!?そりゃあ、日本のわたくしも便乗せねばなりますまい(!)Mさまの居ぬ間にお祭りですよ(ハハハ)
とにかくねぇ、JERSEY BOYSの面白さはあのコンビによる脚本の面白さなのですよ。回数を重ねれば重ねるほど、それを実感しますね。もちろん音楽も素晴らしいですが…それでも、日本のBWミュージカル・ガイドなどに「JERSEY BOYSは、お馴染みの歌がたくさん歌われるので、台詞が分からなくても楽しめる」と紹介してあるのを見たりすると、複雑ですね…それではあまりにもったいない!たしかに台詞は難しいんですが…私も「(細かいニュアンスから、言外の意味も含めて)台詞のすべて理解している」とは言えないし(汗)
で、このADDAMS FAMILYも、原作のシュールな面白さを、エリス&ブリックマン・コンビがどのように味付けして、極上の風味を醸し出す作品に仕上げているか、非常に楽しみではあります。
さて、脚本チームの一人、リック・エリス氏がJBファンに語った面白い談話がありましたので、内容をかいつまんで紹介いたします。
まず。オープンが「13日の金曜日」であるということについて
「最初はハロウィンの日が『オープンには最適』と考えていたけど、どうしてもスケジュール的に都合がつかず、それなら次の候補は文句なしで11月13日の金曜日、ということになった」
「リハーサルは非常にいい感じで進んでいる。最高のキャストを迎えてね。まるで“gream droup ”だよ、gream droup …わかる?僕が言いたいのは“dream group”ってこと(この作品には、この手の言葉遊びが散りばめられているらしい)彼らと同じ場所にいるなんて…。観客も最高に楽しんでくれると思うね」
シカゴのトライアウトで、作品に手が加えられたり変更になったりすることがあるのでしょうか
「何せトライアウトなのだから…新い作品の初公演。初めて観客にお披露目する。観客の反応が、最後の一番大きなパズルのピースなのだ。観客の反応を注意深く観察し、最初の週末にマーシャル・ブリックマンとアンドリュー(作曲家)や他のクリエイティブ・チームのメンバーと話し合いを持つ予定になっている。観客を反応を見ないと得られないものがあるからね。とても楽しみだよ」
「毎晩違った観客がくるわけだし、毎晩違ったことを学べるのだ。かつて、二―ル・サイモンが良いことを言った。『毎晩テストを受けるようなもの。パフォーマンスを見ることは宿題をするのと同じ。次の夜は、さらにいい点数をもらおうとする』これこそ、僕たちがやろうとしていることなんだ。僕たちはA++を狙うよ。悪い成績を取りたいわけがない。僕たちは今特別なことをやろうとしている。コメディ・ミュージカル…ハートのあるコメディ・ミュージカルだ。 おそらく、これほど大変なことはないだろう。健康管理を除いてはね」
トライアウトが始まる前からブロードウェイ公演も決定しており、既にチケットも売り出されていますね
「人々が既にそれだけお金を払ってくれているということに対しては、それだけの責任を感じている。人々が新しい作品を見たがっていることを実感すると言うのは、嬉しくもあるし、プレッシャーでもある。JERSEY BOYSのときは全然違ったからね。だって、みんなは『ただのジュークボックス・ミュージカルだろ?』と思っていたから。ブロードウェイに来るまでは、人々は様子見の構えだったんだ」
「でも、ADDAMS FAMILYの場合は強力なキャストもあって、人々は(様子見ではなく)リスクがあったとしても、進んでそれを引き受けるつもりでいるようだ。そういう人たちの存在については謙虚に受け止めているよ。その人たちは一緒に山を張りながら、安全パイを望んでいる人たちなのだから」
…おっと、このリック・エリス氏の話、まだまだ続いている~
とりあえず、ここで一旦切ります!
To be continued
(続きはいつか分かりません)(汗)

これはリハーサル↑