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And This Is Not Elf Land

Master of My Domain Ⅳ

master of my domain…って「自分の分野に精通した人」。最初は、そこから少し広げて「自分をコントロールできる人」として使ったんだろうけれど、そのうちにmasterとdomainの二語のイメージがが「支配者」とか「領地」とか、眼に見えるものに転化して、言葉だけが一人歩きを始めたような感じなのかな?日本語に直すとすれば…かつてWowowで放送されたときの「理性の国の王様」も響きとしては悪くないと思う。

元のmaster of my domain…って、音がいい。リズミカルにM音が連続する。

SEINFELD(となりのサインフェルド)’The Contest’マラソンをやってます。
  

さて、朝になりました。Jerryは寝不足で絶不調!
なのに、なのに…Kramerは爽やかにJerryへの朝のご挨拶+向かいのアパートのヌーディストお姉さん見物にやって来る。

KRAMER: Goood Moorrrnninng!
(おっはYO~っ!)

JERRY: Yeah, good morning.
(おはよう…)

KRAMER: Ha, ha! Nothing like some good solid sack time.
(ハッハーっ!ぐっすり寝た朝は気持ちが良いもんだネーっ!)

{窓のところへ行こうとする}

JERRY: She's not there. She's doin' her wash.
(彼女なら今いないよ。シャワーを浴びてる。)

KRAMER: Oh. So, did you make it through the night?
({Jerryに}お前、昨夜は大丈夫だったか?)

JERRY: Yes, I'm proud to say I did!
(ああ、堂々と言わせてもらうよ。大丈夫だ。)

KRAMER: So, you're still master of your domain.
(ってことは…まだ、自分の領域の支配者だな?)

ここで出てくるんです。

JERRY: Yes. Yes I am. Master of my domain. But I will tell you this: I am going over to her apartment, and I'm tellin' her to put those shades down!

ああ、そうだ。自分の領域の支配者だ。でも、言わせてもらうよ!あの女のアパートへ行って、ブラインドを下ろすように言うからな。)

KRAMER: Woah, woah, woah. What-what did you just say?
(ナ・ナ・ナ…ナンだって?)

JERRY: I can't take it anymore! She's driving me crazy! I can't sleep, I can't leave the house, and I' here, I'm climbin' the walls. Meanwhile, I'm dating a virgin, I'm in this contest - something's gotta give!
もうこんなの耐えられないよ!あの女のせいでおかしくなりそうだよ。眠れないし、外出もできないし、それでもって、ここにいても、いらいらしてじっとしていることもできない。方や、付き合ってるのがヴァージンだし、そのうえ「我慢比べ」の真っ最中ときてる!どうすりゃいいんだよ?

climbin' the walls (何かが気になってストレスでじっとしていられない)
something's gotta give (何か手を打たなくてはいけない)
ちょっと凝った表現で、それがまた仰々しくて可笑しい。
Something's Gotta GiveMarilyn Monroeの遺作となった映画のタイトルでもあります。

KRAMER: Do you hear what you're saying?! This is a beautiful woman walking around naked, and you want to tell her to stop?! That's the dumbest thing I ever heard! I mean, think comprehens- I'm not gonna let you do it.
(お前、自分の言ってることが分かってるのか?裸で歩き回ってるきれいな女がいるのに、やめさせるのか?そんなマヌケな話は聞いたことがない!よ~く考えてみろ。そんなことはさせないからな!)

JERRY: Well, I'm doin' it, get out of my way.
(いや、言いに行くんだ。ちょっとそこをどけ。)

KRAMER: No, no, no, no. You can't! You can't! This is something that comes about once in a lifetime! When we were boys, looking through our bedroom windows, we would think: "Why can't there be a woman out there, taking her clothes off?" And now that wish's come true, and you want to throw it away?!
(ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメだー!こんなことは一生に一度、あるかないかだ。子どものころ、窓の外を見ながら「女の人が裸で歩いていていねぇかな…」なんて思ったもんだろ?今、まさにその願いが叶ったっていうのに、お前はそれを捨ててしまうつもりか?)

やれやれ…そんなもんなんですか?

ここがKramer独特のエキセントリックな芝居の見せ場です。文字では30パーセントぐらいしか面白さが伝わらないだろうと思う。音声解説のJerryも「こんなふうに必死に迫ってこられたら、絶対に聞き入れてしまうだろうね。」と笑っていました。

結局、この日もKramerは、めでたくヌーディスト見物となります。

to be continued

コメント一覧

master of my domain
Kramer
うん、Michaelは身長も高いし、スタイルもいいし(最近は太ってきたみたいだけど)顔もそんなに濃くないし(笑)何を着ても似合いますよね。
SEINFELDの言葉は、doubble dipみたいに、使うような使わないような…言葉の面白さを突いてくるから面白いんじゃないかと思います。想像ですが…
ファイア-
そうなんですよねー
Master of my domainという表現を最初に言ったのはKramerだったんですよね~。こういう表現が、日本語にしづらいところなんですよね~。「理性の国の王様」ですか…字幕翻訳の方も、きっと頭を悩ませたことでしょうね
これってふだんの話し言葉で慣用的に使う表現なんですか?はじめて聞いた時、辞書でしらべたけどよくわからなかったんですよね。ニュアンスはすっごくわかるんですけど(笑)

それと、Kramer談義をもうすこし。彼の衣裳が大好きです。たぶん四人の中でいちばんファッショナブルですよね。「このシャツは10ドルで買った古着だったよ」などとコメンタリーでマイケルが話してたりしましたが、本当にいつもおしゃれだし着こなしもいいなあ~と思ってました
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