新党誠 政策会議室

今の日本や世界のあり方に疑問を抱く有志で結成した、新党誠。日本を変える政策、質問、意見、募集しています。

道路特定財源論に物申す!

2008-03-02 23:35:57 | 政治
道路がらみで、暫定税率が問題になってます。←今更ですが(汗)

自民党と民主党で意見が真っ二つに分かれてて、議論の方向は大きくこんな感じ。
・必要な道路を作るために暫定税率は必要なんだ!
・新しい道路よりも、目先のガソリン代を安くするべきだ!
って話ですね。

結論からはいちゃいますが、何が問題かって、
「必要なところに適正な値段で道路を作れない事」
な訳です。
予算を減らす減らさないの議論をする前に、もっと本質を議論して欲しいものです。

まず、"必要な道路って何?"の選定基準が変!
だって、熊や鹿しか通らないようなところに高速道路を作っているかと思えば、落石でしょっちゅう道路が塞がってしまうような危険なところに、予算が付かなかったりする訳です。

これは、「必要な道路とは何か?」
をきちんと判定するシステムが出来ていないことが問題なんです。
今のままででは、有力代議士の居る所から優先的に道路が作られる事になってしまいます。
まずは、基準をはっきり作ること。

アメリカでは、臓器移植をする対象になる人を選ぶとき、症状、緊急性、移植の成功率等を数値化して、数値の高い人から順に移植を行うという制度が確立されています。
日本の道路にも、これと同じようにはっきりと数値で判断できる基準とシステムを作らなければいけません。

まずこれが一つ。



次に、日本の道路は高すぎる!
って事です。
首都圏で道路を作ろうとすると、1m作るのに1億円掛かるそうです。
こんな値段では、予算がいくら有っても足りるわけがありません。

何でこんない高いのか?
不要なところにお金を使っているからです。
道路公団のレクリエーションや、マッサージ機、必要の無い報告書、などにお金を使う必要は有りません。
キングファイル一冊分の資料を作るのに、一億円の人件費をかけるような事が今は許されています。
道路を作る目的以外のところに予算を配分しない!
それがキチンと出来る様に監視が必要であって、必要の無い予算をつけた人に責任を取らせる制度と、競争原理の導入が必要です。

監視体制もまともに出来ていない中で、湯水のように道路特定財源を使えるので、政治家の権力誇示や裏金として道路特定財源が使われているので、日本の道路は高いんです。
いかに監視体制が無い中、フリーパスで予算を使えるシステムになっている事か。



以上二つの根本的な問題点を解決する前に、今の体制のままで暫定税率を維持する維持しないの議論を行う事は、順番が違うというものです。



自民党はその癒着と利権のために、現状の道路公団を維持しようとしています。
自分たちのためで有って、国民のためではありません。

民主党も露骨に国民の人気取りに走ってます。
人気が取れる政策を作るって事は、国民の声を反映しているって事なので、あながち悪いことではありません。
でも、今回の問題のように、ガソリン代25円/ℓをどうするか?
って表面的な議論になってしまって、本当に国民に必要な
「必要なところに適正な値段で道路を作る!」
事が実現できません。

民主主義の欠陥の一つなのですよ。
本当に必要な議論をしようと思っても、政治の専門の話を国民が理解しないと、国民から理解が得られない。
自然、目先の政策になってしまいます。

目先の反対意見に耳を貸さないで、本質の政策を行った結果に対して、国民の評価を与えるような、そんな政治形態が新党誠の理想です。
アメリカの大統領制のように、トップに大きな権限を与える、という形が結構参考になります。


次回予告でもないですが、最近天皇について勉強中です。