
パリ オリンピック が閉幕しました。今回も多くの感動的なドラマが展開され記憶に残るヒーローやヒロインが誕生しました。4年おきに開催されるスポーツの祭典でアスリートにとっては特別な意味のある世界的な大会のオリンピックですが観戦する我々にとっても人生の節目節目を思い起こさせる機会のような気がします。私の最も印象に残っているオリンピックは1964年の東京大会で東洋の魔女と言われた日本女子バレーボールチームが金メダルを獲得した試合です。日本中が沸き上がりました。そして実はその日の夜に私の通学していた小学校が火災を起こして全焼してしまったのです。小学校が再建されるまで同学区の中学校の仮校舎で授業を受けることになってしまいました。その後、印象的だったのは私が中学生だった1972年ミュンヘン大会です。ちょうど男子バレーボールチームの「ミュンヘンへの道」というドキュメンタリー番組が放送されていたこともあり日本が金メダルをとった場面は最高に興奮しました。しかしミュンヘンオリンピックは選手村のテロという悲劇に見舞われた大会としても記憶に刻まれています。1988年のソウル大会はちょうど私たちが新婚旅行でカナダを訪れていた時でした。陸上の100m走でカナダのベン・ジョンソンが世界新記録で優勝した瞬間に滞在していたジャスパーのホテル内に地鳴りのような歓声が上がったのを覚えています。(しかし、後に彼はドーピング違反でメダルを剥奪されました。)最近では東京2020です。世界的新型コロナウイルス感染拡大のため1年延期になり、さらにほぼ無観客での開催になりました。東京開催が決まった時にはあれだけ日本中が盛り上がったのに開催前後に試練の多い大会となってしまいました。色々な意見があるでしょうが日本はよく逆境を乗り越えてオリンピックの火を消さずにパリに繋いだなと誇らしく思っています。次はロサンゼルスですね。どんなドラマが待っているか楽しみです。