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自然界の掟・・男と女の役割分担

2023年10月20日 | 日記

子孫を残すため生き残るため、どんな動物でも雌雄の役割分担がある。特に人間のような有胎盤哺乳類の95%は、雌雄の役割分担がはっきりしている。メスは、妊娠すると動きが鈍くなる。外敵に襲われるとオスは、自分がオトリになってでも、命がけで敵から子供とメスを守る。子供が生まれるとメスは、その子を命がけで育て、子供が一人で生きるために必要な知恵を全力を傾け教え込む。オスは、子育てに忙しいメスの為にせっせと餌を取ってきて、子供とメスに与える。本来優秀なオスが一匹いれば、多数のメスとの交尾で優秀なたくさんの子供を産ます事が出来るが、外敵から子供とメスを守り、必要な餌を獲得し子孫を繁栄させるには、オス一匹ではおのずと限りがあり雌雄はほぼ同数になっている。雌雄の役割分担は、子孫を確保し生きるためと云う動物に課せられた本能であり摂理なのだ

上記は有胎盤哺乳類雌雄の役割分担の一般論であるが、人間も当然この中に含まれる動物です。自然界が与えるその動物の生存環境条件と、その動物の生存活動にズレが生じるとその種の生存は保障されない。すなわち、子供の生存条件が確保できなくなり少子化が起こり、やがて子孫は衰退しついには淘汰されていく事になります。

現在の人間界を見ると、自然界との調和をおかしくしている点が多々見受けられ、主に先進国の間で少子化が起こっています。社会を形成し、生物界の覇者となった人間の未来は大丈夫なのでしょうか??社会制度を改革し男女が等しく社会に参画できるようにするとともに、男女の役割を考え直そうとする動きが広がっています。女性が社会で活躍するのが先進国であるかのような風潮も著明です。例えば出産すると女性は仕事か育児かを選択しなければならないような環境を改め、出産後の女性の職場を保障する、男性も女性と同じように育児に参加できるように育児休暇制度を充実する、保育施設や社会的育児制度の充実などです。自然界や他の生物から見ると、人間がどのような思いでどのような社会形態を形成しているかは関係ありません。外敵に襲われる心配は皆無になり、餌(食糧=お金)も緊張感なく手に入るようになった現代。それでも人間は、メスは子供を守り育て、オスは家族を守り餌を確保するよう基本的にプログラムされています。数百万年以上かけて造られた雌雄の役割分担を、人間の都合で超短期間(数百年)に変えようなんて所詮無理な事。自然界の進化周期は、数十万年~数百万年と長いのです。したがって雌雄の役割分担は、人間社会の事情など関係なく不変です。少子化を食い止めるための社会制度や男女の役割分担の見直しで、30年~50年の極超短期間を観れば少子化が改善したかのように見えるかも知れませんが、結局自然に逆らった生存活動を続ければ、自然界に適合せず中長期的には子孫減少を招きます。雌雄の役割分担を果たすことで自然界の適者として生存し、子孫を造り種を保存していけるのです。人間が、自然界の適者でなければ「幸せに生存し続ける事」は出来ません。まず自然界が人間を適者と認め、その上その人間の生態が適者であれば、社会的動物人間は「幸せに生存する事」が出来ます。

また、発達障害・生存能力不足など不良個体を自然淘汰する事も掟です。自然界の定めに従うことでより優秀な種を生み出し、同種が増え過ぎないよう調整し生存しているのです。しかし、人間は、雌雄の役割分担を崩そうとし、その上「弱者にも命と幸せを」と社会で保護するため、不適格者人口が増え続ける事になり、それが社会の重しとなって人間と云う種全体の生存力を弱めています。自然の定めに逆らい雌雄の役割分担無視や適者でない不良個体を過度に保護し生存させれば、人間(ホモ・サピエンス)と云う種の生存本能の減退や食糧不足、気候変動などの自然環境変化適応能力低下などが起こります。結果、人間の少子化が進行して子孫が増えなくなり、自然による人間淘汰の確率を高くします。人間の思いなど関係なく自然界の掟は『適者生存』です。

それでも、貴方は自然の定めた雌雄の役割分担に逆らい、女性の積極的社会参画、母親の勤労参画や父親の育児参加を支持しますか?あなたはドイツの雌の白熊が、子熊クヌートに示したような本能的愛情を子供に持てますか?