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ギター弾きのひとり言

ギターと音楽が趣味の私のひとり言を気が向くままに書いています。

いい勉強になりました

2008-03-04 | オーディオルーム
LUXKIT A3032 改造完了後、しばらく気を良くして音楽を楽しんでましたが、レコードを
再生した時に異変に気付きました。そしてその原因が、RECOUTからTU-875への接続だっ
たと言うのは、最後に判ったのでした。

改造直後はとりあえずCDプレーヤーとフォノイコライザーとして使っているTU-875を
1台だけ接続して使用していました。この状態では、全く問題がないのです。
ところが、もう1台のTU-875を接続して、そのTU-875は別のパワーアンプと接続する為
同じソースを再生できるように、A3032のRECOUTからTU-875のLINE入力に接続しました。
これが問題の原因と気付くまで、数日かかってしまいました。その間、色々な事をやっ
てみました。

CDの再生(A3032 AUX-1)への入力では、この接続でも殆ど問題はありません。ところが
レコードを再生したときに、今まで元気になっていた音量が少し小さくなり、しかも
中域のみ出てさらに音が割れて(歪んで)いる(音量は小さいのに入力オーバーな感じ)
のに気付きました。TU-875の故障かと思いダイレクトにパワーアンプに接続すると、問
題ありません。という事は、TU-875は正常と判断しました。A3032のAUX-2とTUNER入力
には入力ゲインの調整ボリュームが付いています。この調整がかなり微妙で、最大位置
からほんの少し戻しただけで、音量がかなり小さくなってしまうのです。それを慎重
にほんの少しだけ絞って、メインボリュームを上げると、そこそこの音で再生できるの
です。この時点では、後から接続したTU-875へのRECOUTの仕業とは全く気付いておりま
せんでした。

真っ先に頭に浮かんだのは、カップリングコンデンサの交換が原因なのか。。。
思い当たる点があります、一部Shizukiがその規格(0.022uF/630V)を生産してなくて
ニッセイのMMCを使って居た事。。。これが一番の原因ではないかと判断してしまい
ました。素人と言うのは恐ろしいものです(笑)それで、インターネットなどで
検索してみると、A3032にはアムトランスのメタライズドフィルムコンデンサを使って
改造している記事がありました。オークションにも出てました。ですが、全て交換する
と若松通商で送料込み8000円オーバーになってしまいます。これは最後の手段として
他の物を探してみると、意外にあるもんですね、TOWA,Mallory,日立、松下,ASC・・・
どれも賛否両論、まあこの手のコンデンサは一番音に影響するので、好みが分かれる
ところでもあります。さて、一番に入手しやすいのはと思ってみると、これがなかなか
無くて、結局最初のアムトランスのものにしようと電話しましたら、このコンデンサは
ごく普通の音ですと教えてくれました。普通の音に8000円はかけられないと思い、
注文するのを思い留まりました。しばらくして、先週行った松本の部品屋さんの事を
思い出しました。早速電話してみると、親切にアドバイス頂き、オーディオ用に
良いのがあるとの事で、会社が終わるのを待って、買いに行きました。
勧めてくれたのは、ニッケミのメタライズドポリプロピレン(TAC,HACシリーズ)です。
緑色のちょっと大きめの物でした。全部買って2300円。いい物が手に入ったと思って
帰って食事をすませ、早速交換してみました。さて、全ての機器をつないで音出し
をしました。多少は改善されましたが、やっぱり駄目です。その日はそれで諦め
ました。



寝床に入って、仕方ないからA3032の入力ゲインは最大にして、アッテネータを作って
間に入れようかと思い、その日は寝ました。
翌日、アッテネータもカートリッジの出力の違いでかなり変動するので、3段くらい
に切り替えられる物にしないとと、ボリュームを使ってその時、その時の抵抗値を
測定してみました。スルーと、1KΩ、2.5KΩで良い事がわかりました。ただ、この
方法では、メインボリューム半分以上上げないとまともな音量にならないので、
その点は覚悟の上の対策です。早速部品を買いに行ってきて、製作にとりかかりまし
た。ケースのレイアウトを考えながら、ふと、このプリアンプって真空管はだいぶ
古いよなぁ。。。と思いました。それで、一旦製作を中断して、フラットアンプの
真空管(松下 12AX7(T))を交換してみました。この時、初めてTU-875を1台だけで
テストしました。まだ蓋は開けた状態です。そうしたら、ちゃんと音が出るでは
ないですか、素晴らしい音で、ちゃんと音量も出てるし。。。なぁんだ、真空管
がダメだったのかぁ。。。という事で、蓋を閉めてすべての機器を繋いでラックに
戻して、さぁ、もう一度聞いてみました。あれ?また元に戻ってる。。。音は
小さいし、歪んでる。。。これは、何かの接続に問題があると、この時初めて気づき
ました。ひとつずつ確認しながらケーブルを外すと、RECOUTのケーブルを外した
ところで、音が正常に戻りました。原因は、RECOUTからTU-875のライン入力に接続
した事でした。TU-875のライン入力の抵抗値をみるとTU-875の電源OFF時の抵抗は
500Ωとかなり小さいのです。これでは、RECOUTの信号は分圧されてひっぱられて
しまいます。

どうしてこんなに気付くのが遅かったのでしょう。少し後悔もしましたが、掛けた
お金や労力などは、決して無駄にはなっていないと思いました。いい勉強ができ
ました。また、今回使ったニッケミのカップリングコンデンサは、Shizukiと比べて
中低域の厚みが増して、線も太くなりとても良いです。また、高域もスッキリ伸び
て私好みの音になりました。、交換した価値は十分あります。それから、いままで
安価なフィルムコンデンサ=Shizukiと決めていましたが、他にも色々あることも
分かりました。

現在は、TU-875は2台ともフォノイコとして使用し、それぞれ別のCDプレーヤーを
接続して、それぞれのパワーアンプにつないでおります。
また、A3032の入力ゲイン調整ボリュームは、異常時のようにちょっと動かすと
急激に音量が変わってしまう現象もなくなりました。



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