いい言葉ほど 手あかがつく。
美しいことば 耳触りのいいことば あったかいことば
たとえば
やさしさ とか たすけあい とか ささえあい とか…
その言葉を使うと その瞬間はいい雰囲気をみなが共有する。
そうだそうだと よのなかすべてがオッケーを出すほど 正解を言う。
しかし それが正しい考えだったとしても だんだんと 慣れてくると…
「だから どしたん?」
って 思われてしまう。
これ 手あか現象。
だから どしたん?のほかにも 手あか現象があり
「そうだよ でもね 自分には関係ないけどね」 や
「そうそう」 って 深く考えずにスルーされる など。
よく 料理やグルメ番組でコメントされるのをみると
「おいしい!」 とは 言わない。
なにかにたとえたり 違う表現をしたり
そうやって きちんと伝える という努力をしている。
「すごいね」「えらい」「はっぴー!」「わくわく」
言葉 手あかがついていないか。
「たすけあい」「みんなで」「地域で」「ともに」
わかったようで ほんとうにわかっているのだろうか。
そして
人もだんだん使いふるされてくるみたいな気になってしまう。
ひとくせ ふたくせ ついてくると 味わいや 人柄 と言われるが
手あかのつかない 人間でいたいものだ。
それがきちんと伝わり そしてその記憶にこびりつくような
新鮮な言葉のつかえる人間でいたいものだ。