前回の記事で、ちょこがもうじきpapaになるとお伝えしましたね。
mamaになるのは、ぷ~ちゃんでした。
7歳にしてbabyフェイスのぷーちゃん。
甘えん坊で、私の膝の上が定位置。
こんな私を、小さな体全体で『大好き♪』と表現して懐いてくれたぷーちゃんが愛おしくてたまりません。
ちょことも仲良しで、ぷーちゃんがもう少し若ければ、赤ちゃんも望めたのに。。。とも思っていました。
しかし、避妊手術をお願いしに病院へ行くと、お腹に手術跡がありました。
なんの傷跡かわからないから、ヒートが来たら手術をしましょうと言われ様子を見ていました。
そして、2ヵ月前の9月。
ぷーちゃんのヒート。
オムツを装着し、お留守番の時はちょことも隔離していましたが
お散歩の時くらいはオムツを外して生々と歩かせてあげていました。
9月の半ば頃、朝のお散歩から帰ってきて2頭のウンPをトイレに流しリビングに戻ると
仲良くお尻をくっつけて私を見る2頭の姿が。
ほんのわずかな間に交尾をしてしまいました。
私は心臓がバクバクして、「どうしよう・どうしよう」とアタフタ。。。
そして、一瞬でも目を離してしまった事を悔み、自分を責めました。
9月28日、フィラリアのお薬をもらいに病院へ行った時に先生に相談。
今の段階では妊娠しているかどうかわからないけど、手術をするなら
あと一週間が限度と言われました。
ぷーちゃの体が第一。
もし、妊娠していたとしても、お腹の傷跡が帝王切開の後だったら
今回もお腹を切る可能性もある。
悩んで悩んで、自分を責めて責めて過ごした一週間。
結論は、新しく宿っているかもしれない小さな命を奪う事が出来なかった。
私への非難はすべて受入れ、受け止めます。
10月28日。
少しお腹の大きくなったぷーちゃんを連れ病院へ。
エコーを撮ってもらいました。
この日、3頭の赤ちゃんが確認できました。
ぽっこりお腹のぷーちゃん。
新しい命が確実に育っています。
しんどいのか、横になる事が多くなったような気がします。
こんな姿を見ると、やっぱり私の選択は間違っていた…と涙が出ました。
ごめんね、ぷーちゃん。
無事に『その日』が迎えられますように。
私のいる時に陣痛がきますように。
ぷーちゃんも赤ちゃんも無事にその時を過ごせますように。
毎日毎日、そんな事を思い、寝る前にはぷーちゃんのお腹をさすりながら
『お母さんいる時に産むんだよ。側にいて助けるからね。』と
毎晩呪文のように、ぷーちゃんとお腹の赤ちゃんに話しかけていました。
10月15日。
(交配から約60日)
そろそろ予定日なので、仕事を終えてからレントゲンを撮りに病院へ。
3頭だと思っていた赤ちゃんは、4頭確認できました。
骨盤の大きさは、赤ちゃんの頭の大きさに耐えられると太鼓判をもらい
万が一の時は、いつでも対応するからと先生に言ってもらって
心のつっかえが少し取れた。
お腹の赤ちゃんは、ポコポコと良く動き、胎動が一目でわかり元気なんだな~と思った。
仕事は早く終わらせ、一目散で家に帰り、ぷーちゃんが元気でいるとホッとした。
10月18日。
この日も急いで帰宅。PM17:20
ぷーちゃんはまだ出産してなくてホッとしたのもつかの間。
ガクガク震えている。
もしかして、陣痛が始まったの?
抱き上げても震えが止まらず、呼吸も少し荒い。
『産まれる!』
私の帰りを待っててくれたんだ。
パニくりそうな自分に『落ち着け!落ち着け!』と言い聞かせる。
ふとラグを見ると・・・
こんなにボロボロになってた。
そうとう我慢していたのかも。
段ボールで作ったお産箱に入れてみた。
ガジガジ・ホリホリ。
バスタオルやらフェイスタオル、赤ちゃんの体重を量るスケール。
へその緒を切る時の為に糸とはさみ。
時間を見る為の時計を、すべて身に回りに置き、ぷーちゃんを見守った。
PM18:30 第1子(長女)誕生。145g
それはそれは、静かなお産でした。
上手にヘソの緒を切れないぷーちゃんに変わって、お腹から1cmくらいの所を
糸で縛り、はさみで切った。(先生に言われた通りに出来て良かった~)
ぷーちゃんの毛色に似たクリーム色の長女です。
PM18:50
第1子の胎盤の片づけをしていたら、ぷーちゃんの側に黒い塊が。
もしかして2頭目が産まれたの?
触ってみると、中に何か入っている様子。
慌てて膜を破る。
全然小さい。
泣かない。
羊膜を取り除き、タオルでくるみ背中をさすりながら、ぷーちゃんに舐めさせる。
動かない。
第2子をさすりながら、耳とあごの間に電話をはさみ病院に連絡。
先生の指示の指示に従って、上から下に振ってみた。
ダメ…
今度はお湯につけるようにと言われ、蘇生を試みる。
泣いてくれない。
ぷーちゃんも一生懸命舐めて刺激するけど動かなかった。
88gの長男。
残念ながら、天使になりました。
助けてあげられなくてゴメンネ。。。
PM19:45
長女がようやくおっぱいを飲み始める。
この子は、おっぱいを見つけるのがちょっぴり苦手みたい。
ネズミのようだけど可愛い。
第2子出産から2時間も経つのに、次の陣痛が一向に来ない。
第2子の事もあるので残りの2頭は無事なのか不安になる。
PM21:13 第3子(次男)誕生。165g(デカイっ!)
第2子同様、羊膜に包まれていて、ぷーちゃんは上手に破れなかったので
羊膜を破ってあげた。
動いた。みゅ~と泣いた。
この子の胎盤は、ぷーちゃんが食べました。
右が長女・左がひと回り大きな次男。
体が大きいせいか元気元気。
PM22:52 第4子(次女)誕生。100g
4頭の中で2番目に小さかった次女は、一番毛色が濃く、胸の毛が白いです。
肉球もピンクで可愛い。
AM0:20
一段落して、ぷーちゃんにご飯を出してみた。
赤ちゃんをかばいながら、ものすごい勢いでペロリと平らげた。
すっかりお母さんの表情です。
ぷーちゃん、お疲れさま。
ぷーちゃんが無事にお産を終えてくれて、ホッとしたよ。
長男君は残念だったけど、その分、3頭が一生懸命生きてくれることを祈ります。
今回の出産。
不安だった私を励まして下さった「ばるさん」「コットンのパパ」さん。
本当にありがとうございました。
経験者のお二人のお言葉は、とても励みとなり心強かったです。
これからも、相談に乗って下さると嬉しいです。
これから、ぷーちゃんの子育て・仔犬たちの成長日記になるかと思います。
7歳という高齢のぷーちゃんにお産をさせてしまったヒドイ飼い主ですが
出来る限りぷーちゃんのサポートをしていこうと思っています。
暖かく見守って頂けると嬉しいです。