+*Adoramus te, Christe!*+

キリストよ、我らはあなたを崇め、賛美します。
なぜならあなたは尊い十字架によって、世を救われたからです。

信徳の光

2011年10月16日 | 信仰に関してのお話
十八歳の時に私は兵役に就くために、パリへ行きました。

私は初めて全く信仰のない人達と共に生活し、寝室の中にいる何十人の兵士の中で、日曜日には私一人だけがミサに参加していました。仲間達は私に対して非常に友好ですが、彼らは教会や宗教に対してちっとも興味を持っていませんでした。

それからだんだん信仰がなくても生きることができる、それに必ず他人が間違っていて、自分だけが正しいっていう訳でもないだろう、と思うようになりました。

こういった状況の中で、私の信仰はどんどん揺れ動き始めました。

ある日の午後、河の近くのベンチに座って休憩していた時に、あるホームレースが私のそばに座り、フレンドリーな様子で話しかけ始めました。

おしゃべりをしている途中に突然そのホームレースは古い友人の家を指差して、大声でこう言いました。

「あの河の向こうの家が見えますか?あそこにはこの地区で最も善良な女の子が住んでいます。彼女は貧しい生活を送っていますが、私みたいな人も助けてくれるのです。
彼女はとっても謙虚なクリスチャンで、常に身の周りにいる困った人たちを助ける非常に慈愛に満ちた人です。」

そのとき私はやっとわかったのです。キリストの愛に結ばれ、ともに喜び分かち合える信仰が嘘のはずではないのだと。

聖書のコリントの信徒への手紙一 / 1章 18節に記されたように十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力なのです。

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