金正日総書記 死去  

2011年12月21日 00時03分34秒 | 政治と宗教

金正日総書記 死去  

             
 

木下まこと氏、ブログ転載

北朝鮮の政権内部の動きについては、可能な限り情報を
収集すべきであるが、今後は中国の動きについてより
注視しなければならない。

北朝鮮の後ろ盾となっている中国は、必ず介入を強化するし、
それは北朝鮮の金正恩サイドからも求められることだろう。

中国は継続して海洋覇権拡張の手を打ってくることは
明白であるが、イランとのパイプを利用して
中東方面で揺さぶりをかけようとしている。

欧米を中心にイランの核開発疑惑に対する経済制裁強化
が行われているが、来年は世界的に国家首脳が選挙を
迎える年となる。

現職の首脳にしろ、新規の首脳にしろ、短期間で手っ取り早く
「カタチ」を示す軍事行動は好まれやすいオプションであり、
歴史的にもその傾向は強く表れている。

中東の緊張が高まれば、あるいはさらに踏み込んだ
事態となれば日本周辺の軍事的空白はより鮮明になる
可能性は高い。

そうなれば中国にとっては最大のチャンスであり、
わが国にとって最大の危機であることを意味する。

尖閣諸島周辺海域をはじめ海空域の警戒を厳に行い、
不測の事態に備えを強化すべきである。


中国は、今回の総書記の死去を受けて、北朝鮮という
黒い式神をより易くコントロールすることになるだろう。

しかし、一方で米国の関心が中東にアンバランスに
傾倒することを防ぐという意味では、価値がある。

気になるのはロシアの出方である。
こちらも大統領選挙を控える国であるが、ロシアと中国の距離と、
ロシアと日本の距離、いずれがロシアを引き込めるか
ということが短期的、中期的な大きな課題となるだろう。

これ以上中国に黒い式神を与えてはいけない。

無論、日米の親密な関係の維持向上と、日米同盟強化が
前提となるが、これらの外交を民主党政権にできるかどうか
という点については甚だ疑問である。

韓国との外交では先日もどじょうが大好きな泥を塗られ
放題であったが、今後の外交においては立場を逆転する機会に
恵まれる。

竹島問題も、本気で取り返す気があるならば、
最も取り返し易いときに一気に交渉を推し進めなければならない。

朝鮮半島の変化の中には、チャンスもある。


が、正義という価値基準の意識があまりに薄弱なわが国の
政治体制では、あまり多くは期待できない。

現実的な現状打破のきっかけはやはり総選挙しかあるまい。
選挙で政治が落ちぶれてしまったのであれば、
それを仕切りなおすのもまた、選挙である。

http://ameblo.jp/kinoshita-makoto/

 

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