男性1人台本
~以下、台本~
なんだよ…また寝れねーのか?
ったく、毎晩夜更かししてっから、いざって時に困んだよ。
前も言ったよな、知らねーぞって。
…わ、フフッ、わかった、わかったよ。
んな怖い顔すんなよ、そんな、フ、般若みてえなよ。
…いや冗談だから、真に受けんなよ。
ごめんて、オイ、な、こっち向けよ、な?
おーい、聞いてる?おーい。
ゴメンナサーイ、ゴキゲン直シテ下サーイ。
…痛って!!んもっ…もう…殴んなよ。
もーすぐ手が出る女だなァお前は!
悪い手だ、この、メッ!
…ハハッ、何?こんなシッペ痛い内に入らねーだろ。
これでも手加減してやってんだけど?
つか勘弁してくれよな、お前のパンチ地味に痛ェんだからよ。
…何、まだ怒ってんの。
わかったよ、どしたら機嫌直りますか、お姫様。
…フフフ、んだよ、嬉しそうに。
…んー?お姫様だよ?お前は。
ワガママで気ママなジャジャウマ姫、ッハハ!
…あーあー、またすぐ怒る。
冗談だっつってんのに、もー。
え?おはなし?…ハハ、またかよ。
好きだなーお前は、幼稚園児か。
「ねんねの前に絵本よんでママー」ってか。
毎度毎度そんな思いつかねーよ、考えんの大変なんだからよ。
じゃ、もうアレだ、お前の好きな小説でも持ってこいよ。
延々と朗読してやっからよハハハッ。
…いやいやいやいや、そんな分厚い本は無いわ。
もっと手の平サイズの持ってこいよ。
や、数ページでいいって簡単に言うけどお前な…。
んな撲殺できそうな鈍器ずっと掲げて読んだら腕ダルくなるだろが。
やだよ俺、お前寝かしつける度に筋トレすんの。
どうすんだよ俺の腕だけ超絶ムキムキになったら。
糞バランス悪ィよ、俺は長身細身のモデル体系なんだからよ。
へっ!?ちょ、あひゃっ、ひゃひゃ!
ちょ、やめ、ハハッ、やめろよ!急に触んなよハハッ何だよ!
…腹に贅肉ぅ!?うるっせーな付いてねーよ!
あーもう知らない、読んであげない、1人で寝なさい。
…スー…スー…スーフフフフッ、なんだよ、も、ハハッ、もう!
俺は寝たの!起こすなって!もー、うるせーな本当にー。
わかったよ、お話ね!?ハハハ…はーあ。
えー何、むかしむかし、ある所に、えー…あの、アレ、白雪姫がいましたー。
白雪姫は大層美しく、雪のように真っ白で透き通った肌がチャームポイントっつーことで皆から白雪姫ともてはやされていましたが、アレは厚化粧してるだけで本当は地黒なんだよ。
つかよ、女のメイクってマジで怖ェよな、お前はまだ薄いけど。
いるじゃん、つけまつげっつうの?
毛の束みたいなモン目にくっつけてプリクラ撮ってよー。
スゲーデカ目になんじゃん、クリックリのお人形みてーな。
で、メイク落としたら黒ゴマみたいな目になんの。
ハハハッ、上手いこと言ったな俺な。
…んあ?なんだっけ?ああ白雪姫な。
アレってどういう話だっけ。そうだ小人が出てくんだよな。
そうそう、顔がまったく一緒のちっせー爺さん7人が白雪姫とお知り合いになるんだろ。
で、そのクローン共は白雪姫のこと大好きだから自分達の家に招待すんだよな?
で、たしかその家が全部お菓子で出来てんだよな?
じゃ分かった、んで、お菓子の家に入った途端、白雪姫がその辺の壁とかテーブルとか食い荒らすんだよ。
「ワタシ甘いものに目がないんですヨー」つって、フフッ。
小人サイズだから余裕で食えるんだよな。
んで、家具なんか全部食われて小人の家マジ殺風景みたいなハハハ。
でも小人達は白雪姫のことスゲー好きだから文句言えねーの。
「ちょうどリフォーム考えてて粗大ゴミに出そうと思ってたんですヨー助かりましター」つってフハハ。
…で他に何がでてくんだっけ。
あ、そうだ、毒リンゴな?
白雪姫の母ちゃんが自分より美人になっちまった娘を毒殺すんだよ、ひでー話だよな。
「白雪ちゃん、リンゴむいたんだけど食べるー?」っつって。
けど白雪姫まだ15だから、反抗期真っ盛りだから。
「さっきジジイん達の家食ってきたからいらねーよ!」っつって。
「母親に向かって何なのその態度は!」
「うっせーババア!怒ると余計シワ増えるぞブス!」
その一言にカチンときた母ちゃんは、無理やり白雪姫の口ん中にリンゴつっこんで窒息させました。
で、なんだ、イケメンの王子様が出てくんだよな。
そうそう、王子様がキスしたら生き返るみたいなやつ、なんだそれ。
愛の力?ちげーだろ、人工呼吸とか心臓マッサージとかしてリンゴ吐きださせたんだろホントは。
お前マジで思考がメルヘンチックだな。
言っとくけど王子アレだぞ、ストーカーだかんな。
いっつも白雪姫の部屋ん中覗いてっから窒息にも気づいて迅速な対応できたんだよ。
あるだろ、グリム童話でも。
今は優しい感じになってっけど本当はグロくて怖いみてえな、それと一緒だよ。
ま、なんだかんだ恩を売った王子は、これをチャンスとばかりに白雪姫に猛アタックしてプロポーズまでこぎつけたと。
で、白雪姫も面食いだからまんざらでもねーと。
母ちゃんに殺されかけたわけだから実家には居らんねーつうことで婚姻届に判おして玉の輿だ。
はい、めでたしめでたし。
…あー疲れた、もう寝ろよマジでお前。
何おめめパッチリさせてんだよ、フフ。
…余計寝れなくなったァ?
知るか馬鹿、一生懸命話してやったんだろうが、さっさと寝ろ。
もう俺すげーねむたいんだけど。
そんなんで明日大丈夫なのかよ。
一緒に朝から出かけるっつったろ?お前が。
…いや、昼からでもいいけどよ。
あーはいはいはいはい朝からデートしたいのね!?
うるせーな耳元で喚くなよ、何興奮してんだよ寝ろっつってんのにもう…ハハハッ!
そんな元気あんなら思いっきり疲れさせてやってもいいけど?
したらぐっすり寝れるだろ、フフ。
…え、何、ヤダって。傷つくんですけど。
冗談だよ俺の方がもう疲れてんだから。
アレだぞー?お前が朝早くにデートしたいっつうからー、いつもより早くに出社してー、仕事全部急いで片づけてー、急いで帰ってきたんだからー。
こんな良い男いるー?いないでしょー。
お前のために振り回されっぱなしよ俺、フフフ。
…ん?…いや?嫌じゃないよ、別に。
…なんだよ、今度はションボリして、忙しい奴だなホントにお前は…。
いいよ、お前はワガママで。お姫様なんだから、な?
俺は俺で楽しんでるから。
…お前の百面相見て、ヘヘ。
(完)
~以下、台本~
なんだよ…また寝れねーのか?
ったく、毎晩夜更かししてっから、いざって時に困んだよ。
前も言ったよな、知らねーぞって。
…わ、フフッ、わかった、わかったよ。
んな怖い顔すんなよ、そんな、フ、般若みてえなよ。
…いや冗談だから、真に受けんなよ。
ごめんて、オイ、な、こっち向けよ、な?
おーい、聞いてる?おーい。
ゴメンナサーイ、ゴキゲン直シテ下サーイ。
…痛って!!んもっ…もう…殴んなよ。
もーすぐ手が出る女だなァお前は!
悪い手だ、この、メッ!
…ハハッ、何?こんなシッペ痛い内に入らねーだろ。
これでも手加減してやってんだけど?
つか勘弁してくれよな、お前のパンチ地味に痛ェんだからよ。
…何、まだ怒ってんの。
わかったよ、どしたら機嫌直りますか、お姫様。
…フフフ、んだよ、嬉しそうに。
…んー?お姫様だよ?お前は。
ワガママで気ママなジャジャウマ姫、ッハハ!
…あーあー、またすぐ怒る。
冗談だっつってんのに、もー。
え?おはなし?…ハハ、またかよ。
好きだなーお前は、幼稚園児か。
「ねんねの前に絵本よんでママー」ってか。
毎度毎度そんな思いつかねーよ、考えんの大変なんだからよ。
じゃ、もうアレだ、お前の好きな小説でも持ってこいよ。
延々と朗読してやっからよハハハッ。
…いやいやいやいや、そんな分厚い本は無いわ。
もっと手の平サイズの持ってこいよ。
や、数ページでいいって簡単に言うけどお前な…。
んな撲殺できそうな鈍器ずっと掲げて読んだら腕ダルくなるだろが。
やだよ俺、お前寝かしつける度に筋トレすんの。
どうすんだよ俺の腕だけ超絶ムキムキになったら。
糞バランス悪ィよ、俺は長身細身のモデル体系なんだからよ。
へっ!?ちょ、あひゃっ、ひゃひゃ!
ちょ、やめ、ハハッ、やめろよ!急に触んなよハハッ何だよ!
…腹に贅肉ぅ!?うるっせーな付いてねーよ!
あーもう知らない、読んであげない、1人で寝なさい。
…スー…スー…スーフフフフッ、なんだよ、も、ハハッ、もう!
俺は寝たの!起こすなって!もー、うるせーな本当にー。
わかったよ、お話ね!?ハハハ…はーあ。
えー何、むかしむかし、ある所に、えー…あの、アレ、白雪姫がいましたー。
白雪姫は大層美しく、雪のように真っ白で透き通った肌がチャームポイントっつーことで皆から白雪姫ともてはやされていましたが、アレは厚化粧してるだけで本当は地黒なんだよ。
つかよ、女のメイクってマジで怖ェよな、お前はまだ薄いけど。
いるじゃん、つけまつげっつうの?
毛の束みたいなモン目にくっつけてプリクラ撮ってよー。
スゲーデカ目になんじゃん、クリックリのお人形みてーな。
で、メイク落としたら黒ゴマみたいな目になんの。
ハハハッ、上手いこと言ったな俺な。
…んあ?なんだっけ?ああ白雪姫な。
アレってどういう話だっけ。そうだ小人が出てくんだよな。
そうそう、顔がまったく一緒のちっせー爺さん7人が白雪姫とお知り合いになるんだろ。
で、そのクローン共は白雪姫のこと大好きだから自分達の家に招待すんだよな?
で、たしかその家が全部お菓子で出来てんだよな?
じゃ分かった、んで、お菓子の家に入った途端、白雪姫がその辺の壁とかテーブルとか食い荒らすんだよ。
「ワタシ甘いものに目がないんですヨー」つって、フフッ。
小人サイズだから余裕で食えるんだよな。
んで、家具なんか全部食われて小人の家マジ殺風景みたいなハハハ。
でも小人達は白雪姫のことスゲー好きだから文句言えねーの。
「ちょうどリフォーム考えてて粗大ゴミに出そうと思ってたんですヨー助かりましター」つってフハハ。
…で他に何がでてくんだっけ。
あ、そうだ、毒リンゴな?
白雪姫の母ちゃんが自分より美人になっちまった娘を毒殺すんだよ、ひでー話だよな。
「白雪ちゃん、リンゴむいたんだけど食べるー?」っつって。
けど白雪姫まだ15だから、反抗期真っ盛りだから。
「さっきジジイん達の家食ってきたからいらねーよ!」っつって。
「母親に向かって何なのその態度は!」
「うっせーババア!怒ると余計シワ増えるぞブス!」
その一言にカチンときた母ちゃんは、無理やり白雪姫の口ん中にリンゴつっこんで窒息させました。
で、なんだ、イケメンの王子様が出てくんだよな。
そうそう、王子様がキスしたら生き返るみたいなやつ、なんだそれ。
愛の力?ちげーだろ、人工呼吸とか心臓マッサージとかしてリンゴ吐きださせたんだろホントは。
お前マジで思考がメルヘンチックだな。
言っとくけど王子アレだぞ、ストーカーだかんな。
いっつも白雪姫の部屋ん中覗いてっから窒息にも気づいて迅速な対応できたんだよ。
あるだろ、グリム童話でも。
今は優しい感じになってっけど本当はグロくて怖いみてえな、それと一緒だよ。
ま、なんだかんだ恩を売った王子は、これをチャンスとばかりに白雪姫に猛アタックしてプロポーズまでこぎつけたと。
で、白雪姫も面食いだからまんざらでもねーと。
母ちゃんに殺されかけたわけだから実家には居らんねーつうことで婚姻届に判おして玉の輿だ。
はい、めでたしめでたし。
…あー疲れた、もう寝ろよマジでお前。
何おめめパッチリさせてんだよ、フフ。
…余計寝れなくなったァ?
知るか馬鹿、一生懸命話してやったんだろうが、さっさと寝ろ。
もう俺すげーねむたいんだけど。
そんなんで明日大丈夫なのかよ。
一緒に朝から出かけるっつったろ?お前が。
…いや、昼からでもいいけどよ。
あーはいはいはいはい朝からデートしたいのね!?
うるせーな耳元で喚くなよ、何興奮してんだよ寝ろっつってんのにもう…ハハハッ!
そんな元気あんなら思いっきり疲れさせてやってもいいけど?
したらぐっすり寝れるだろ、フフ。
…え、何、ヤダって。傷つくんですけど。
冗談だよ俺の方がもう疲れてんだから。
アレだぞー?お前が朝早くにデートしたいっつうからー、いつもより早くに出社してー、仕事全部急いで片づけてー、急いで帰ってきたんだからー。
こんな良い男いるー?いないでしょー。
お前のために振り回されっぱなしよ俺、フフフ。
…ん?…いや?嫌じゃないよ、別に。
…なんだよ、今度はションボリして、忙しい奴だなホントにお前は…。
いいよ、お前はワガママで。お姫様なんだから、な?
俺は俺で楽しんでるから。
…お前の百面相見て、ヘヘ。
(完)