万葉集ブログ・3 まんえふしふ 巻十一~巻十四

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管理者より

2022-07-03 | ノンジャンル

万葉集ブログ「まんえふしふ」の管理者・パンダです。当ブログは「まんえふしふ その4」に続きます。

💚リンク集

まんえふしふ その1 巻一~巻八 2006.01.01~2010.07.22

まんえふしふ その2 巻九~巻十 2010.07.23~2012.06.08

まんえふしふ その3 巻十一~巻十四 2007.01.01~2010.05.11←当ブログ

まんえふしふ その4 巻十五~巻二十 2010.05.12~2012.12.07

※Teacup.ブログ“Autopage”のサービス終了にともない、gooブログへ引っ越してきました。万葉集ブログの新規更新は終了しました。


💙管理者・パンダが運営するその他のサイト ※しまうま熊子名義

熊子わーるど

おさんぽブログ 熊子の備忘録


3577 作者未詳

2010-05-11 | 巻十四 挽歌
挽歌

可奈思伊毛乎 伊都知由可米等 夜麻須氣乃 曽我比尓宿思久 伊麻之久夜思母

愛し妹を いづち行(ゆ)かめと 山菅の そがひに寝しく 今し悔しも

以前歌詞未得勘知國土山川之名也


挽歌

「愛しい妻よ。どこに行ったのだ。“山菅の”(つまらない事で喧嘩して)背を向けて寝たことが、今となっては後悔している」

以前の歌詞は、未だ国土山川の名を考え知ることも得ない

3576 作者未詳

2010-05-10 | 巻十四 比喩歌・2
奈波之呂乃 古奈宜我波奈乎 伎奴尓須里 奈流留麻尓末仁 安是可加奈思家

苗代(なはしろ)の 小水葱(こなぎ)が花を 衣(きぬ)に摺(す)り なるるまにまに あぜか愛(かな)しけ


「苗代田で(育てている)、コナギの花を、着衣にこすり付けた。(当初は変な感じだったが)着慣れるにつれ、なぜか愛しくなってくる」

(大切に育てられたお嬢さんを妻にした。新婚当初は気恥ずかしかったが、月日を経るにつれ、妻が愛しくてたまらない)

3575 作者未詳

2010-05-09 | 巻十四 比喩歌・2
美夜自呂乃 須可敝尓多弖流 可保我波奈 莫佐吉伊□曽祢 許米弖思努波武

美夜自呂(みやじろ)の すかへに立てる かほが花 な咲き出でそね こめて偲はむ


「美夜自呂の、州処辺(すかへ)に立っている、ヒルガオのように、(愛するきみよ)派手に咲かないでおくれ。(僕は心を)込めて(きみを)思っているのだ」

●美夜自呂:地域不詳 どこにあるのかは分かっていない

●州処辺:川辺・海辺の州


3574 作者未詳

2010-05-08 | 巻十四 比喩歌・2
乎佐刀奈流 波奈多知波奈乎 比伎余治弖 乎良無登須礼杼 宇良和可美許曽

小里(をさと)なる 花橘を 引き攀(よ)ぢて 折らむとすれど うら若みこそ