悪夢の一日2

なんやとぉ！マメより仕事が大事かい！？いやそやけど
オトンの仕事が、なかったらマメの薬代も払えんわけやし
。。。よっしゃ！ここはオカンがなんとかする！
八尾の動物病院に電話すると4時に連れて来てくれとの
事やった。時計を見ると11時。5時間の間に何が出来るか
と考えた。少しでもマメの眼圧を下げようと12時まで
この日も1時間の点滴をさせた。マメは小さな足に点滴の
針をさされても暴れる事なく、じっと我慢して座っていた。
オカンは祈るような気持ちで一滴一滴落ちる点滴を
見上げていた。

（待合室で2日目の点滴に耐えるマメ）

点滴が終わってマメを家に連れて帰ったオカンは大急ぎで
近くのスーパーとホームセンターとペットショップに
走った。マメを入れて運ぶキャリーバッグを買うためやった。
こうなったらマメをキャリーバッグに入れて電車で八尾まで行こう
と思ったからや。そやけど売ってるのはどれもシーズや
チワワなどの小型犬用のばっかりで足長の柴犬を入れるには
ちょっと無理があった。ほんで苦肉の策でオカンが考えたんが
コレ↓

イオンで買ったマイバッグかごにマメを入れてIKEAの
ショッピングバッグに入れて運ぶ！これしかない！と
マメを入れて持ち上げてみると点滴で少し楽になったマメが
バタバタ暴れだした。しかもけっこう重い。こんなんで電車
乗って病院まで運べるか？よしんばこれで電車に乗れたとして
電車内の床に置いたカゴがカタカタ揺れてマメが飛び出して
ごらんなさい。乗客が何事やねん！てザワザワしだして
犬嫌いの女の人が悲鳴を上げて子供が泣き出して大騒ぎに
なったらどうすんねん！てな事考えたら情けなくなって
カゴ持って号泣してもた。この時ほど運転免許を持ってない
自分を恨んだ事はなかった。
その時、昼休みで帰って来たオトンが叫んだんや。

「はよセレブ宮田さんに電話せい！」