処刑台ディナーショー

【前号までのあらすじ】
まひまひはちょっとしたアレで手術室に入りました。

-----------------

そして・・手術室へのドアをくぐった瞬間・・・！！！










そこには手術室がありました。


ごめんなさい・・特に落ちはないんだけど、とにかく物凄い勢いでしゅじゅちゅしちゅ
丸出しの雰囲気だったもんで、見た瞬間体がこわばったのよ。


だって、いかにもドラマに出てきそうな
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピーーーーーーーー」ってなる為の機械とか、

患者さんを照らす為のスポットライトとか、

医者が「メス。」とか「鉗子。」とかって看護師に指示する為のメスとか鉗子が
品揃え豊富に取り揃えられてあるしさーーーー。


で、で、ど真ん中には私のステージですよ。




さぁ好きなようにお乗りなさいなと言わんばかりの処刑台！！
診察室の処刑台とは貫禄が違う！！スケールが違う！日が当たれば影が違う！












看護師　「さ、横になって下さい」
まひまひ　「はい・・・」



もうここまで来たら、まな板・・っていうか処刑台の上のマヒマヒ(魚の方)ですよ。
あたしを好きにさばいてちょーーだいーーー！！






看護師　「ちょっと失礼しまーす」



ちょっとーー失礼ねーー！！！どこ触ってんのよーー！！


看護師　「ちょっと失礼しまーす」



かぽっ。




シュウゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・




ななななにコレ？なんかドライアイスみたいなのがマスクから出てきけど・・
ひょっとしてもうステージ始まんの？



先生　「ちょっと笑気麻酔かけますからねー」




え！！





笑気麻酔って注射じゃないの？？？
っつーか先生言うの遅くない？


わ、私注射には強いけどマスクにはヨワ・・・ヨ・・ワ・・・


あらん・・？




サイボーグみたいなマスクをはめられ、ぶっといゴムバンドで頭とマスクと
ベッドをグルグル巻きに固定されてる感触がするの。


先生が何やらしゃべってる感じがするの・・。

でも、すっごい遠くてもうどーでもいいの～～～～～ルルルルゥ～




あ！！


これがもしや笑気麻酔の効果ってやつ？？

はははーーだとしたら大成功だよ、笑気麻酔。かかりまくりだってば。
思うつぼ。あんたの勝ちだよ、笑気麻酔。



先生　「大丈夫ですか？聞こえますかー？」


あ、先生が呼んでるのが聞こえるー。ふふふ。
前も同じ声、同じセリフで呼ばれた事があるなぁ・・。懐かしい・・・。
デジャヴだなぁ、これ。


横でピコンピコン鳴ってる私の脈拍の音もすっごい懐かしい。
左に立って、私の様子を伺ってる看護師も初対面だけど、すっごい懐かしいよ。


先生　「まひまひさん、聞こえますか？大丈夫ですか？」


ふふふぅ～聞けば聞く程なつかしーーぃ。


あっ、いけない先生に呼ばれてたんだっけ。早く返事しなきゃいけないよね・・
しかし私こんな状態で声出るのかねー？？


ちょっと試しに「はい」って言ってみる？いやでもちょっと怖いな。

自分では「はい」って言ったつもりでも、実際「ヘイ」って言ってるかも
知れないよ。しかも自分ではそれに気づかなくてさ、周りの看護師が
笑いをこらえてたりしてさ。


えーそんなのやだやだーーうふふふ。

あーでも早く返事しないと死んだと思われて顔に布かぶされちゃうかもー





まひまひ　「はい・・・」


い、いえたーーー！！！やりゃーできるじゃん私も！！



あ。

南京玉簾（なんきんたますだれ）が右斜め上から右斜め下に向かって
カーブしながらひたすら往復してるのが見える。



ウザイ・・・。


先生　「はい、じゃあ局部麻酔打ちますよー」



えっまだ打ってなかったの？
でもま、全然痛くないから別に打たなくても平気だよ？

まぁいいや。一応麻酔代も払ってあるから打っといてー









プツン・・・・・・・・・・・・








続く（1票）