研究職への道

研究職を目指す人のための情報交換。
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博士号とる?とらない?徹底大検証!

2005年01月16日 02時51分19秒 | 書評

 副題に~あなたが選ぶバイオ研究人生~とある。バイオ系の高等教育を受けた人々がどの様な身の振り方をすべきかを分かりやすく解説してある。研究者を目指す人には良い指針となる。

 著書中の気になる記述を挙げておく。「大学院博士課程に入ったら博士号は絶対取らなければいけない。(略)博士号はジェッタイ取る。どうしても取る」、「90%の大学院生はとにかく、易しい研究室でお取りなさい(原文白ヌキ)」

 ほとんどの学生にとって必要なのは、高尚な研究哲学よりもこういう実践的なアドバイスだろう。





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文系大学院の世界

2005年01月15日 21時54分42秒 | 学問・大学

 文系大学院は理系以上に悲惨である。理系なら修士卒での企業就職は容易だが、文系ではそれすら難しい。文系大学院進学者のケーススタディ、これから人文系大学院へ進む人のためにを参考に挙げる。

 あるWebサイトで見た記憶だが、文系の世界では「東大大学院への進学を勧めるのは自殺幇助、それ以外の大学を勧めるのは殺人」とのことだ。これではまともに研究者を養成できないだろう。日本の経済学が「経済学」学と揶揄されるワケだ。


#「経済学」学・・・自分では研究せず、アメリカで研究された成果を紹介しているだけの状態の日本の経済学部を皮肉った言い方。





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中村修二教授の怒り

2005年01月15日 21時28分08秒 | 雑感

 過日中村修二氏の、いわゆる青色LED訴訟の和解が発表された。中村氏の貢献は5%と認定された。

 ここで私は和解提示額の多少については言及しない。職務発明について造詣が深い訳ではないからである。問題は研究者の人的異動が米国に比べて極端に少ないことだろう。その結果、企業での飼い殺し状態になり不利な立場を強いられてしまう。文系卒業者に比べて理系卒業者が冷遇されているのが日本の現状だ。中村氏も金が欲しくて研究していた訳ではない。金が目当てならベンチャーを創っていただろう。企業内で研究者の権限を強化するか人的異動の自由度を高めるシステムを作るのが理想だと思う。





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英語論文の読み方

2005年01月15日 06時23分28秒 | 学問・大学

 英辞郎の第二版が2月に発売される。英和収録項目が131万まで増強されたそうだ。


 私が院生の頃、英辞郎は存在せずインターネットも黎明期にあり、検索機能が乏しかった。英語論文を読む時には英和大辞典・岩波生物学辞典・理化学辞典を机一杯に広げて悪戦苦闘した。そんな折同僚から英辞郎を紹介された。目からウロコが落ちた瞬間だ。これさえあれば辞典類はいっさい要らず、しかも確実に分からない専門用語が翻訳できた。さらにgoogleの出現で専門書も必要が無くなりつつある。ITの進歩は情報格差を埋め、ほんのわずかな投資で自由自在に情報を収集整理できるようになった。研究者は最大の恩恵を受けている。





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崖っぷち弱小大学物語

2005年01月14日 21時15分36秒 | 書評

 著者は理系の世界的研究者であるが、専門外の社会科学についてはお粗末と言わざるを得ない。


 京都大学霊長類研究所は私も見学したことがあるが、優秀でモチベーションが高い院生が集まる研究所である。弱小大学とは集まる学生のレベルと学生に将来与えられるチャンスも格段に差がある。そのことを考慮に入れず批判してもしょうがないだろう。絶対に人類学者になる事が無い学生に向かって興味を持てと言っても持つわけが無い。自発的動機付けが可能かどうかぐらい分からないのか。

 結局著者が相手にしたのは上位数パーセントの学生のようだが、どんな大学でも上位5%はもともと優秀な学生だ。そうでない学生を教育するのが弱小大学教員の役割である。学習方法のハウツーから教えるべきだ。





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大学院教育

2005年01月14日 20時36分36秒 | 学問・大学


 大学院教育をテーマにした有名なWebサイトに大学院教育 その恐るべき実態がある。破滅が分かっていても、そうせざるを得なかったのが良く分かる。

 裏を取った訳ではないので断言はできないが、具体的で説得力のある記述である。これを読んだら博士課程進学は命賭けのギャンブルだなぁと感じてしまう。文系でも昨年、ロースクールが開講したがこれも酷い制度だ。最大でも3割しか司法試験に受からない。残りの7割は社会復帰が不可能だろう。有能な人材を潰す制度を態々作る文科省はいかがなものか。受け皿を作らないまま大学院拡充をしたツケを若い世代が背負わされている。





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研究室移籍の自由度

2005年01月14日 18時04分16秒 | 学問・大学

 日本の大学では研究室間の人材移動の自由度は殆ど無い。教授に破門されればホームレス人生決定である。

 昨年知り合っただけで3人の博士課程ドロップアウト組と会った。2人は教授に破門された。残りの1人は博士論文が通らず退学。彼らの人生は悲惨である。彼らの内2人は月給15万円のテクニシャン、あとの一人は塾講師のバイトとなった。このように、日本では一度教授に睨まれると人生終了である。

 博士課程に進もうとするばあいは、OBの就職先と博士号取得率を事前に調べるのが最低限の防御である。研究への興味は二の次でよい。研究室選びは慎重に!





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博士課程進学は自殺行為

2005年01月14日 03時53分24秒 | 就職活動

 ある大学のX線構造解析分野ではドクター取得までの平均在籍期間は4.5年間である。殆どの人が課程を修了したとき、30歳に手が届く。

 現在パーマネントの研究職に成ることは極端に難しい。それ故非常勤の職を転々としなくてはならない。博士まで進んで日雇いである。しかし、これはまだマシな例である。もし博士号が取れなかったら、その時点で社会復帰不可が決定する。実際に博士課程に進んだ友人の半分はドロップアウトした。職歴無しの30歳の人間を雇ってくれる会社は無いわけで、コンビニなどのフリーターしか道は残されていない。いや、奨学金という借金は残されるが・・・

 修士卒で研究職に進んだ自分としては、自殺行為と分かっていても博士課程進学を考えざるを得ない。博士号を持っていないと土俵にすら上げてもらえないからだ。引くに引けない状況に追い込まれた。





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薬学部6年制は崩壊への序曲

2005年01月14日 01時47分06秒 | 学問・大学

 薬学部が4年制から6年制に移行する。権威で医学部に対抗したいのだろう。しかし、顧客である学生には何のメリットも無い。

 薬学部卒のポスドクとこの話題で話したとき、彼はこれでは優秀な女子が薬学部に来なくなると言った。まさにその通りで、2年間の延長は負担以外の何者でもない。就職にも進学(研究)にも大きくマイナスである。

 現在、薬剤師の仕事はごく一部の病院勤務の薬剤師を除き、単なる単純労働と化している。ハサミで錠剤を切って袋に詰めるだけである。技術の進歩が薬剤師を職人から単純労働者に変えた。その現状を無視して教育の高度化を図るとは愚の骨頂である。優秀な学生は医学部に流れ、新卒の年齢上昇を理由に新規雇用も抑制されるだろう。まさに悪循環である。薬剤師は自分で自分の死期を早めることになるのではないか。薬剤師が生き残るには養成期間を2年に短縮して短大化するか、教育内容は理学としてその中に薬剤師養成コースを併設するが一番ではないか。





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獣医学部はハイリスク・ローリターン

2005年01月13日 22時02分06秒 | 学問・大学

 獣医学を卒業した友人が、湾岸労働者をしていた。

 彼は北里大学獣医学部を卒業した。現在の獣医学部偏差値は異常な高レベルである。下手な医学部よりも高いのである。しかも6年制であり、私学の授業料は高額である。つまり獣医師を目指すのはかなりのハイリスクと言える。

 翻ってリターンを考えると、先ほどの友人の例に漏れずローリターンである。研究職の求人情報を見ていると獣医師限定の職を見ることがある。その詳細を見ると給与は月15万円ほどだった。これでも資格が生かせるだけでマシな方なのだろう。獣医師は溢れかえっているらしいから。理系の職で守られているのは医師だけだ。研究者が医学部再受験を志す理由が良く分かる。





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博士号の意義

2005年01月13日 21時45分59秒 | 就職活動

 研究の世界では博士号の所持の有無で、天と地ほど差がある。

 修士卒のテクニシャンでは月3万円~20万円だが、ポスドクは月30万円~50万円である。研究上も修士テクニシャンはあくまで補助職、ポスドクはテーマが与えられキャリアになる。この差はいかんともしがたい。

 実際私も働きながら博士号取得を目指しているが、修士テクニシャンではテーマが無いため論文を書くことが難しく、且つ身分が安定していないので、長期間安定して働くことができない。このまま職が見つからなければ、真剣に博士課程進学も考えている。東京大学・東京医科歯科大学・東京工業大学が候補である。





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研究職は買い手市場

2005年01月13日 21時35分19秒 | 就職活動

 現在のバイオ系就職市場は、完全な買い手市場である。

 先日、某国立大学のテクニシャンに申し込んだところ、書類審査の段階ではねられた。何でも応募総数が3桁に届く勢いだったとか。前職場からは予算が取れ次第雇う用意があると連絡が来たがいつになるやら。現在、人材派遣会社も含めていろいろ探しているが現状は厳しい。しかし、あきらめる気は無い。研究が好きだから。





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ブログ開始

2005年01月09日 15時57分13秒 | 就職活動

 こんにちは。今日から研究者を目指す人々のためのブログを始めたいと思う。

 現在私は就職活動中であるが、昨年まで地方国立大学で研究職として働いていた。現況は買い手市場でとても厳しいが、何とか職を得たいと思う。





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