ビンテージチャートが引退（涙）

キャロット８歳愛馬、ビンテージチャートの引退が発表されました。

今週のブリリアントＳへの出走を目指して美浦で調整中でしたので、
この引退には心底、驚きましたし、残念です。

ブリリアントＳがフルゲート１６頭のところ、１７頭の登録だったので、
ＪＲＡ-ＶＡＮからの出走確定メールに名前がなかった時は、
「１頭だけの抽選外れを引いちゃったのか～」と思っていました。

会社帰りの山手線で、スマホでキャロットの公式を開き、
My Horseの一番上にあるビンテージの名前の横に「引退」の文字を見た時の衝撃。
急いで内容を確認し、上原先生のコメントを読んでいる時、
電車の中だったにもかかわらず、涙がこぼれてしまいました。

ある程度、覚悟を決めている場合と違って、今回はまさに寝耳に水状態。
今もまだ、心の整理がついておりません。

脚元に爆弾を抱えつつ、３歳から８歳まで走り抜き、８歳にして準ＯＰ勝ちを決めて
ＯＰ入りを果たしてくれたビンテージチャート。

愛馬で８歳まで現役でいてくれたのはビンテージが初めてでしたし、
８歳で準ＯＰを勝ってＯＰ入りしてくれた勝利は、感動と勇気をくれました。

そんなビンテージチャートとの想い出を振り返ってみたいと思います。


私がキャロットに入会して３世代目の０６年産の愛馬の中でも、最後に出資したのがビンテージでした。
２歳の４月頃、早期入厩を匂わせるコメントともに残口が減っていき、様子見していた私も慌ててポチ！
が、満口後の更新で脚部不安のコメントで頓挫すると、なかなか順調に調整できず、
結局デビューは年を越えた２月２１日、大井所属だった戸崎騎手を背に後方から鋭く伸びて３着。
２戦目できっちり勝ち上がると昇級戦の山吹賞も４着し、能力の高さを感じさせてくれました。
４戦目の夏木立賞で１５着惨敗後、レース中に発症した故障で８ヶ月もの長期休養。
５戦目を迎えたのは４歳の１月を待つことに。

蹄が薄く、形もいびつなビンテージはいつも脚元との相談での調整。
上原厩舎のスタッフさんと、山元ＴＣ・ＮＦ天栄のスタッフの努力の賜物で、
未勝利勝ちのほか、500万平場、青嵐賞、八ヶ岳特別、そしてラストランとなった上総Ｓと、
３歳から８歳まで全２６戦を走り抜き、５勝をあげ、感動を与えてくれました。

生涯成績　　5-0-4-2-3-12　　獲得賞金　７８９２万円

脚元が丈夫だったら、どんなに活躍できたんだろう？
８歳にしてＯＰ入りした走りをせめて一目見たかった…。

色んな想いがあります。

それでも、無理をすれば生命を失いかねない繋靭帯炎を発症しているとのことなので、
ここで無理をさせずに引退という決断は妥当なもの、感謝すべきものなんだと思います。


引退を告げる公式のコメントです。


2014/5/8　引退

脚元の状態が芳しくないことから経過を観察していましたが、
あまり良くない状況のため追い切りを控えることにしました。
「週末に大きめを乗り、今週追い切って競馬という考えを持っていたのですが、
球節まわりがモヤモヤしていてあまりいい状態ではありませんでした。
体が大きいし、脚元の格好からも負担がかかりやすい馬で、
ここ最近は特にうまく付き合っていかないといけないという状況で、
今回も可能な限り競馬へ向かっていけるように調整をしていたんです。
しかし、予想以上に芳しくなかったことから今週の追い切りは取りやめて
念のためレントゲンを撮りました。骨に異常はなかったものの、
診断の結果、左前脚に繋靭帯炎を患っているとのことでした。
これからオープンで戦っていこうとすると生半可な仕上げで
向かっていくわけにはいかないところもあります。しっかり仕上げをやろうとすれば
するだけリスクも増えてしまう悩ましい状況でもありますが、
場所が場所なだけに万が一の事故にもなり得るもののため、
何かある前に判断してあげるべきなのではないかと思いました。
デビューが遅くなりましたし、最初のころはどこまで頑張ってくれるかと
心配と期待と両方の気持ちを持ちながら接してきました。
なかなか使い込めず休み休みの使い方だったことは非常に申し訳ない気持ちもありましたが、
ご理解をいただいていたおかげで、８歳まで頑張ってくれました。
しかも、前走は驚きといっても過言でないくらいの勝利をあげてくれ
オープン馬にまでなってくれましたからね。本当によく頑張ってくれました。
最後がこのような形になってしまったことを大変申し訳なく思いますが、
皆様にも、ビンテージにも感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました」（上原師）
前走は多くの人をあっと驚かせる走りっぷりで見事オープン入りを果たしてくれましたが、
ここまで常に脚元に抱えた爆弾との付き合いでした。
天栄でも厩舎でも苦労しながら接してくださっていて何とか頑張っていければと考えていましたが、
これ以上酷使するのは得策ではないと判断いたしました。
繋靭帯部分の損傷がひどい場合、命にもかかわってくることもあるため、
ここまで頑張ってくれたビンテージにそこまでを求めるのは良くないと考え、
上原博之調教師と協議を行った結果、今週の出走を取りやめ、
ここで現役を引退して競走馬登録を抹消することになりました。
なお、本馬に出資されています会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。


今でもコメントを読むと涙がとまりません。
上原先生には本当に辛抱強くビンテージに接していただき、感謝の気持ちしかありません。
担当してくださった方々、全ての関係者に感謝しています。

そして、今まで頑張ってくれたビンテージチャートに心からの感謝を贈ります。

今まで本当にありがとう。　願わくば、残された馬生が幸せであって欲しいです。