(ほとんど)シネマ日記

できるだけたくさん映画を見たいという希望をこめて

フラクチャー

2012-05-15 06:22:29 | 映画は行
アンソニー・ホプキンスの犯罪サスペンス。なかなか面白いのに、なぜか日本未公開の上にDVDにもなっていないようです。まったくの駄作もよく公開されるのに、こういう傑作が抜けるのも不思議ですね。今回はGyaOの無料配信で観ました。GyaOって途中でコマーシャルが入ると思っていたのですが、CMは最初と最後だけで、本編1時間50分を通しで観られました。

航空機エンジニアリング会社を経営するクロフォード(アンソニー・ホプキンス)は美しい妻(エンベス・デイヴィット)が、地元の刑事ナナリー(ビリー・ビューク)と不倫をしていることを知る。復讐を計画した彼は、帰宅した妻を射殺し、そのまま自宅に籠城。交渉にかけつけたナナリーを家に入れ、倒れている妻を見せ、自分が殺したと自供する。しかし、これは巧妙に図られた罠だった。この事件を担当する地方検事ビッチャッム(ライアン・ゴスリング)は、有名法律事務所への転職が決まっており、退職前の簡単な仕事とこの事件を担当し始めた。しかし、その選択が彼を窮地に追い込んでいくのだった。

検事役のゴスリングが良いですね。彼は「きみに読む物語」の中で、レイチェル・マクアダムスの恋人役を演じた俳優でした。あの演技もなかなか良かったですが、今回も飄々としながらも信念を曲げない若者を好演しています。この演技からすれば、彼はもっと映画にでて不思議でないのに、あまり有名になりませんね。もしかしたら、ジェイク・ギンレイホールに顔の印象が似ているので損をしているのかな。

さて、後から考えるとクロフォードの使ったトリックは至って平凡なものなのです。しかし、映画を観ていると、最後に至るまでどうやって解決に導くのか全く分からないのです。見せ方が上手いのでしょう。最後のシーン、立場が逆転していくシーンのホプキンスとゴスリングの表情の変化は、まあ見ものです。


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