マカロン et バゲット

パリでの暮らし
日常の何気ないひとこまをつづります

オーヴォワー  パリ最後の食事は「Troquet」で

2009-10-03 | グルメ

パリ最後の夜は、ビストロ「Troquet」で。



「トロケ」はバスク地方料理で有名なお店。


私たちがお店の前に車で乗りつけたら、テラスに座っていたシェフが笑顔で、
「パーキングは28番地のルノーに停めればいいよー。 うちで食事するって言えば無料だからさ。」
親切にありがとうございます。
だけど、なぜシェフがここに?
ていうか、シェフ、手怪我してる!
ということは今日はセカンドシェフなんですね。





夜トロケに行くのは初めてでしたが、満杯でとてもにぎやか。
昼とはまた違う雰囲気。
ここはシェフを筆頭にスタッフみんなとても感じがいいんです。


本日のムニュ。




オントレ

白いんげん豆の冷製クリームスープ




豚バラ肉の農夫風グリル クトー貝 バジルとパルメザンソース




サーモンのタルタル カリカリブロッコリー カリフラワーソース




プラ

黒鱈のグリル 赤ピーマンとなすの煮込み添え




メルルーサとアサリのココット蒸 レモン風味




牛肉のグリル 赤ワインソース ジャガイモのニョッキ







デセール

レーヌクロードのタルト 塩キャラメルアイスクリーム




フィグのコンポート ソルベ




ミルクチョコレートとホワイトチョコレートのムース マドレーヌ添え




エスプレッソ




家族なのでちょこちょこすべての料理をつっつきながら味わいましたが、どれを食べても美味しかった。
セカンドシェフも頑張ってますね。

ここはオントレのメニューにいつもスープがあります。
今までもカボチャや栗のスープを食べたことがありますが、いつも大きなスープ皿になみなみと入って運ばれてきます。
自分でよそうのですが、美味しくてついついおかわり・・・食べすぎてしまうのです。

夫が頼んだプラの赤ワインソースが絶品で、プージョランのパンに何度もつけて食べちゃいました。
ここのお料理は濃厚なものが多いので、私はプラをさっぱり系のココットにしたのですが、それでもやっぱり満腹。

だけど、もちろんデセールもしっかり頂きました。
塩キャラメルアイスクリームがコクがあるのにすっきりでとても美味しかった。


ご馳走様。
パリ生活最後の夜をここのお食事で締めることができてよかったです。
きっと、時折思い出して、ああトロケのがっつり系ビストロ料理が食べたいなーなんて思うんだろうな。






さて、最後に・・・・


フランスでのたくさんの素敵な出会いに心から感謝します。
人はもちろんのこと、物や食べ物、建築物・・・ここパリで出会ったたくさんの素敵に。



9月のお食事会はすべて送別会でした。
皆さん、お忙しいのにセッティングをしてくださったり、集まってくださったり、ありがとうございました。



引っ越し当日は、おにぎりと温かいお茶を差し入れしてくれたり、エルメのイスパハンのクロワッサンを差し入れてくれたり、その優しさに感激でした。





引っ越し1日目終了後、下の娘のママ友達との最後のお茶会では、美味しいものがこんなに。

ピエール・エルメのドライフルーツのパウンドケーキ




Limoineのカヌレ




ヤマザキ(あるんです、パリに)の苺ショート(Matsuriって名前が付いてます)






2007年のコンフィチュールのコンクール、マーマレード部門で優勝したラファエルさんのマーマレード。




カレットのマカロン




お邪魔したお友達のリビングからの眺め。




屋根の上にあるのは煙突。
各家庭に繋がっています。
昔は、チムチムニーチムチムニー♪と煙突掃除をしていたんですね。




パリでの最後のお茶会もとっても楽しかった!
どうもありがとう。



10月2日(金)、私たち家族がパリを去る日には、たくさんの方々が見送ってくださいました。
うれしかったです。
本当にありがとうございました。
またいつかお会いできる日を楽しみにしています。




感謝の気持ちでいっぱい。




それでは・・・

さようなら。 またお会いしましょう!

Au revoir. A bientot!














「Monge」

2009-09-27 | グルメ
いったん家に戻って、夕方再びお出かけ。

「Carl Marletti」のケーキを最後にどうしても食べたくなって。

5区Monge(モンジュ)まで家族揃って車で駆けつけました。

 
「Carl Marletti」。



一見、とても高級そうで敷居が高い感じ。
黒服の店員さんはお堅い雰囲気。
ショーケースにすっきり並ぶケーキも洗練された美しさ。

でも、実は意外にも良心的なお値段。
黒服の店員さんはキリリとした気持ちのいいサービスで接してくれます。
とても感じのいいお店なんです。


絶対はずせないのが、ミルフォイユ。



こんがりしっかり焼いたパイ生地に、バニラビーンズたっぷりの固めのカスタードクリーム。
香ばしく少し苦味のあるパイが大人なミルフォイユです。



バラのルリジューズ



バラのクリームがピンクというよりもオレンジっぽいところが自然な感じ。
クリームを口に入れた瞬間、ふわーっとバラの自然な香りが口の中に広がります。



ミラベルのタルト



大好きなミラベル。
火が入ってもとてもジューシー。
上に乗っているアイスクリームのようなバニラクリームが甘すぎず、こくがあって
とても美味しい。


ここのケーキはどれも気品があって大人っぽい。
姿も味も。



お隣のお花屋さんも素敵。





近くにある教会。








「ムフタール通り」もすぐ近くです。



パリの胃袋とかパリの台所とか呼ばれているこの通り。
美味しそうなものが狭い通り沿いにあふれていて、いつも活気があります。

この日はそろそろ店じまいという時間だったのですが、やっぱり食べ物と人で賑わってました。








「ジロール」。



色が微妙になってしまいましたが、実際はもう少し黄色っぽいです。


「セップ」や「ピエ・ド・ムートン」といったキノコたちも。





魚屋さん。




牡蠣も出てきました。





このところ昼になると気温急上昇の日々が続いているので、テラス席もまだ健在。





甘いもの系が充実したパン屋さん。行列です。





フロマージュ屋さん





お肉屋さん。



店頭で焼いているチキンがいいにおい~



ワイン屋さん。








また別のフロマージュ屋さん。




出ました!



「Mont D’Or(モンドール)入荷。プチサイズ1つ7.8ユーロ」
モンドールは黄金の山という意味。
秋から冬にかけて旬のこのフロマージュ、店頭に並ぶと秋だなーとなります。
もちろん今夜の食べごろを選んでもらって1つ購入。



カフェや食べ物系のお店が続きます。



午後7時。道行く人も少し足早に通り過ぎます。

と思えば、カフェでゆったりまったりな人たちも。





ムフタール通り入り口付近のここだけ妙に目立つ壁。





有名なパン屋さん「モンジュ」。



残念ながら、一番人気のバゲットモンジュは売り切れ。
フィセルとバネットを買いました。





家に戻って、モンドールをいただきます。



表面の皮を薄く切ってはずします。
中はとろとろ~
スプーンですくって、モンジュのパンといっしょに食べます。



においはかなりきついですが、とろーりまろやかでちょっと苦味があって美味しい。
子供達も大好き。
最後に味わえてよかった!



フィグ。



大きめのフィグを4つ切りにして皮ごとパクッ。
あー美味しい!



美食の国、フランス。

本当に美味しいものは、こんな庶民的な路地にたくさんあふれています。






「Pomze」

2009-09-25 | グルメ
12時の約束に30分も遅刻しちゃいました!

メトロ、反対方向に乗ってしまったんです。
確認して乗ったはずなのに。
なんで「Malakoff」?
5駅も通り過ぎてから気付くという間抜けな私。
余裕で着くはずが、なんてこと!?
・・・やっぱり疲れてるのかなあ。


今日は、上の娘のママ友達と13人でランチ。
8区、オスマン大通りにあるレストラン「Pomze」。
大慌てで走っての到着だったので、レストランのファサード撮れませんでしたー


1階(つまり2階)の個室。
ドアを開けると、当然のことながら皆様勢揃い。
ごめんなさい!
お待たせして本当にすみませんでした。



このお店、すべてのお料理にりんごを使っているそうです。
りんごはフランス語で「Pomme(ポム)」。
お店の名前は「Pomze(ポムズ)」。



お昼のムニュ。


飲み物はシードル(りんごの発泡酒)か、リンゴジュースを選びます。
私はリンゴジュースにしました。  



オントレ 「ソラマメの冷たいスープ 鮭のムース入り」



ソラマメのきれいな色。
とろーんとした冷たいスープに甘く煮たりんごが隠れています。
鮭のムースもふんわり美味しい。



プラ 「スズキのグリル カレー風味のパート・フィロー 野菜添え」



パッと見たとき、スズキの上にのっているものが鰹節に見えちゃいました。←そんなわけない。
やさしい味のさっぱりした一品。
盛り付けもきれい。
りんご煮を細かく切ったものが添えられています。



デセール 「リンゴのチーズケーキ フランボワーズソース」 



これ、とっても美味しかった!
意外ですが、フランスにチーズケーキってないんです。
ケーキ屋さんに行っても売ってません。
フロマージュ屋さんに行けば、ふわふわのスフレタイプのチーズケーキはありますが、ベイクドチーズケーキとかレアチーズケーキといった日本でお馴染みのものってなかなかお目にかかれないのです。
だから、感激!
ちょっと重めなこのタイプ、久しぶりです。



個室はこんな感じ。




普通のテーブル席はこんな感じ。



白基調の明るくて清潔なお店です。


0階(つまり1階)には、シードルやリンゴジュース、コンフィチュールが置いてあります。
リンゴとルバーブ(赤いセロリみたいな果物)のコンフィチュール、リンゴとアールグレイ紅茶のコンフィチュールを購入。



これも、上海でパリを思い出しながら食べよっ。
だけど美味しいバゲットなんて手に入らない?
「Paul」(パリに何軒もあるパン屋さん)はあるって聞いてますけど。



お店の入り口。



小振りのかわいいりんごがいっぱい。






「Le Repaire de Cartouche」

2009-09-24 | グルメ
フランスを知り尽くしたグルメなお友達お奨めのビストロ。
11区と3区の境目にあります。
普段ほとんど行かない地区。
彼女含めてお友達6人で行ってきました。

「Le Repaire de Cartouche(弾薬筒の巣窟)」



お店の名前はちょっとハードボイルドですが、赤いファサードのかわいらしいお店。


お昼のムニュ。



3品で16ユーロって?!
パリ市内では考えられないお値段!


店内は照明抑え目、壁画があったり、手書きメニューの黒黒板が置いてあったり、使い込んだ布ナプキンだったり、いい雰囲気です。




今日はフランス人並みに流暢なフランス語を話すお友達がいるので安心です。
お店の人とも冗談交えて高度な会話。
ワイン選びから料理の注文まですべてスムーズです。


ワインは南仏ヴォクリューズの赤。
お水はシャテルドン。



このワイン、飲みやすくて美味しかった。
辛口なのに苺ジャムのような風味。


豚肉の田舎風パテ。



しっとりなめらか。
プージョランのパン・ド・カンパーニュにぴったり。




パテは、このお店に何度か来たことのあるお友達が「前に食べて美味しかったので」と別注文したところ、「サービスだよー」と持ってきてくれました。
いい人だ!



さて、まずはオントレ。
「ジロールのサラダ」。



ジロールはフランス人が大好きなきのこ。
これが出てくると、秋だなーと思います。
今年初、でも同時に最後かも。
良かった!ぎりぎり食べられて。
ビネガー強めのドレッシング。
小ぶりのジロールは噛み締めればじんわり秋が広がります。


他に「かぼちゃのクリームスープ」





プラ 「カサゴのグリル アサリとムールのバターソース 白いんげん豆添え」



貝のエキスたっぷりのバターソースが美味。
カサゴもとても美味しいお魚。


他に・・・



フランスでは秋から冬にかけてジビエ(狩猟の獲物)の季節。
少し早いけれど、うずらに似た鳥でうずらより大きく強い鳥(←すみません、名前忘れた)がジビエとしてメニューに。
お店の人も薦めるけれど、ジビエは癖が強いし無理~とみんなで話す中、
「私それ行ってみようかな!」
さすがです!フランス語ぺらぺらのお友達は同時にチャレンジャーでもありました。
私もちゃっかり一口頂きましたが、臭みはウイスキーのソースで気にならずとっても美味しかったです。


「ステーキ シャンピニオンソース マッシュポテト添え」





デセール 「プルーン煮 バニラアイスクリーム」



やわらかく煮たあつあつのプルーンの上に冷たいアイスクリーム。
あっという間に溶けて、とろとろの美味しさ。



締めはエスプレッソ。



ちょこんと乗ったトリュフも美味しかったー



このお店手作りのコンフィチュールとパテがお土産用にあったのでもちろん購入。



上海でパリを思い出しながら食べよ!

  


なんてお得感のあるビストロでしょう。
あのお値段で、これだけのお料理の質。
高くて美味しいのは当たり前。
安くて美味しくて量もたっぷりだなんて素晴らしい。
気に入っちゃいました。
もうきっと来れないけれど。



お店を出るとき店内撮ろうと思ってカメラを向けたら、賄いを食べていたシェフが手を振ってくれましたー

ご馳走様。









「エコール・ミリテール」近辺

2009-09-17 | グルメ
日々秋が深まっていくパリです。
フランス人の装いも黒系茶系が目立つようになってきました。


午前中はトールペイント。
トロンプルイユ、だいぶ出来上がってきました。
あともう少しで完成です。


午後から7区「エコール・ミリテール」に。

お友達と軽くお昼ご飯。

モトピケ通りにあるサロン・ド・テ「Pain&Chocolat」。




このサロン・ド・テ、ブルグイユ通りのアンティークブロカントのときに見つけて気になっていたお店です。
今日ようやく行ってみましたが、とても素敵なお店でした。
年配のご夫婦2人で経営しているようです。
奥様が厨房でてきぱき調理。
奥まで見えないけれどたぶん一人でやってるんじゃないかな。
接客はご主人が一人で担当。
このご主人がとーっても感じのいい方で、自然な暖かな笑顔で迎えてくれます。
そしてテーブルへの案内やメニューの説明なども丁寧です。
いい人オーラがあふれています。
ふんぞり返ったフーケのギャルソンとはえらい違い。



 
卵のプレート。



目玉焼きの下は、たっぷりのラタトゥイユとほうれん草のソテー。
とろーり卵黄を絡めながら頂きます。
ホッとする味。


ここの紅茶は「Dammann」。



シンプルにダージリンにしました。
パリのサロン・ド・テは日本製の鉄瓶を使うところが多いです。
重いのに。
でも冷めなくていいですね。

今日は食べませんでしたが、タルト・タタンやタルト・オ・ショコラ、タルト・シトロンなど素朴なケーキたちもとても美味しそうでした。



「Pain d’Epis(パン・デピ)」



美味しいパンのお店。
今日はパンは買わず、お友達へのお土産のタルトを購入。

「ミラベルのタルト」





「Marienne Cantin」



美味しいフロマージュのお店。




このお店はフロマージュはもちろんですが、手作りバターが美味しいことでも有名です。



フランスのバターはすべて発酵バターなので、スーパーで普通に売っているバターだって香り高く十分美味しいです。
でもここのは別格。
もうバターじゃないみたい。
ミルククリーム。
パンに塗るというよりも、パンにごろっと乗せて食べる。
しつこさが全くなく、いくらでも食べられちゃう。
やさしい味。



自宅用とお友達へのお土産に2つ購入。


「ヴュー・コンテ」



フロマージュ屋さんへ来たら、これは必ず買います。
コンテ、大好き。




同じマンションに住んでいるお友達が夜ご飯に招待してくれました。



仔牛の煮込み、ローストビーフ・オニオンソース、太巻き寿司、ホタテ・グリーンアスパラ・トマトのグリル・・・



ワインはピレネー地方の「Cahors(カオール)」。
黒ワインと呼ばれるほど、色の濃いワイン。

どうもありがとう。
準備大変だったね。
どれもとっても美味しかったー
ご馳走様でした☆