エロ・グロはけっこう大丈夫な私。でも、なんでこの本選んだかというと、「下妻物語」の原作者ということを知っていたからかな。『シシリエンヌ』という題名も聞いたことも無かったし、嶽本野ばらさんという作家さんももちろん、それほど知っている訳じゃなかったのに。
はっきり言ってエロい。それ一辺倒なら途中でギブアップかなあと思って読み進めていったんだけど、結局最後まで読破。なぜ、読み終えたんだろう。まず、出てくるブランドの名前が分からない。どんな服装をしているのか、描写がしつこい。主人公の語り口が女々しい。知らない音楽、知らない作家の情報……などに魅かれて、ついつい読んでしまったということかな。
負の部分って魅力があるよね。
自分の知らない世界を垣間見ることができるから。特に若い頃は好奇心旺盛で、自分の知らない世界を知ることが魅力的だったが気がする。だから、この主人公の女性にのめりこんでいく姿が、若い頃の自分を思い出させたのかなあと思う。
恋愛かあ、久しくしてない。でも、もうないとは断言できない。微妙だね。